放射能汚染とオリンピック招致



福島第一原発の汚染水漏れ問題が、非常に深刻な状況になっています。

汚染水漏れの問題は、主に(1)汚染水タンクからの水漏れ、(2)地下貯水タンクからの水漏れ、(3)地下水の流入、の3つが原因と考えられています。

(1)の原因となっているタンクは、元々、耐用年数が5年という想定で造られていましたが、わずか2年で接続部分から汚染水が漏れてしまいました。

(2)は原子炉内を冷却した水を保管する地下貯水槽から水漏れが発見されたわけですが、漏水箇所の発見や初秋は極めて難しい状況です。

(3)は、福島第一原発の地下には無数の地下水が川のように流れていますが、これらの地下水が原子炉建屋にも流れ込んでおり、毎日400トンの水をくみ上げて対処しています。しかし、汚染された水が、海に流れ出るという極めて深刻な問題を引き起こしています。

また、増え続ける汚染水の貯蔵タンクの設置スペース不足や汚染水の最終処分方法も大きな問題となっています。



これは、ニュースで報じられた「高濃度汚染水が海へ流出している」と思われる箇所の航空写真です。

地下からの汚染水の海への流出だけではなく、地上からも汚染水が海に流出している可能性があるようです。



これまで、東京電力は「汚染水の海への流出は限定的であり、問題は無い」と言ってきましたが、それが真実ではない疑いがあることも検証されています。

東京大学生産技術研究所などのグループが、約1年かけて、福島県沖などの海底を400キロの距離にわたって調査し、土の中に含まれる放射性のセシウム137の濃度を計測しました。

その結果、福島第一原発から20キロ圏内の海底では、濃度が周囲の5倍以上の高さになっている場所が約40箇所も見つかりました。



日本の政治のトップである安倍首相も東京電力のトップである廣瀬社長も、今はまだ安全な都心に住み、豪華な家に住み、高級を得ていますが、福島第一原発の周辺では、今だに仮設住宅で不便な生活を強いられている人達が大勢おられます。

恐らく、同じような環境に身を置かない限りは、本当の恐怖や不便さは理解できないものと思います。



今、安倍首相や猪瀬都知事や竹田JOC会長をはじめとする日本の一部の政治家やスポーツ関係者が、膨大な税金を使ってオリンピックの招致に励んでいますが、ミシェルのお父さんには「今の日本には、もっと他にやるべきことがあるだろう」としか思えません。

汚染水問題については、当然のことながら、オリンピックのプレゼンテーションの場でも、多くの海外メディアから質問があったようです。

これに対して、安倍首相も竹田JOC会長も「絶対に大丈夫です」と言い切っていますが、果たして、そんなことを断言して良いものでしょうか。

福島第一原発では、汚染水の問題だけではなく、メルトダウンした核燃料を処理するという、世界で誰もやったことがない超難題も存在しています。

オリンピック招致に対するゼスチャーの意味もあって、政府は、急遽、470億円もの国費(税金)を汚染水対策として投入することを決定しましたが、避難住民の方々からしたら「何を今さら」と呆れかえることと思います。

オリンピックが招致できなくても、国民が死ぬわけではありません。

しかし、福島第一原発を無事に収束できなければ、日本国民だけでなく周辺各国の国民の命さえ奪ってしまうかもしれないのです。

そう言う意味では、安倍首相には、オリンピック招致の為にブエノスアイレスに行っていただくよりも、汚染水対策の為に福島に行って陣頭指揮をしていただく方が良いように思います。



ブラジルは、ご存知のように、サッカー大国で、2014年にワールドカップが開催されます。

国民の誰もが、サッカーを愛しています。

しかし、そのブラジル国民が「ワールドカップよりも大切なことがある。ワールドカップよりも、病院や学校の整備が大切」と、デモを通じて訴えています。

とても偉いことだと思います。

日本は、果たして、オリンピック招致に浮かれていて良いのでしょうか?



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No title

本当に、汚染水の問題の解決ができない今、震災は
現在進行形なのだと実感します。優秀な専門家の
方々も、打つ手を示せずにおられます。本当に
一日も早く、みんなが納得できる成果を示して
もらいたいですね。
被災地の方々にしてみれば、オリンピックなんて…
そう思ってらっしゃると…。ところがテレビの
オリンピック招致のニュースで、仮設住宅に住んで
らっしゃる方が「ぜひ東京で、もう一度、やって
もらって、私達に元気を下さい」と仰って、そう
いう風に思われる方もいるんだなぁ、と思い、
複雑な気持ちになりました。

No title

↓ パパさん偶然ですね~^^

今度お里帰りした際、昔の写真をコピーしたいなぁ~って思ってます!!

当時、乗り合いタクシーの運転手をしてた従業員の方が、車を強奪しようとした男に殺されてしまう事件があったんです!!涙

その方、身寄りがなかったらしくて、今も我が家でご先祖様と一緒に供養してます。(仏壇に戒名もあります)




私みたいに海外で暮らしてると、捕鯨もそうですが、放射能+汚染水の話題になると肩身が狭いです!!

オリンピック・・・うーーん複雑です!

No title

世界のアスリートを集める代わりに、人類未到の放射線対策に世界の叡智を集める方が先だと思います。

それにしても一企業である東電に国は国費約500億円を投入し、その東電の筆頭株主の東京は、汚染水対策費は0円、五輪へ5000億円投入する。
何故に???

日本は本当にムラ社会が強いのですね。
原子力・ムラもオリンピック・ムラもどちらも税金で誘致・建設・その他インフラ整備にも税金投入。
経済効果と云うけれど、予算(税金)を使うだけのこと。
その後の維持管理費も国か自治体が負担(予算=国債か税金)。
何か事故が起これば、これまた税金投入。

なんか泣きたくなってきました。

おはようございます

原発問題が無い欠していない日本が、東京五輪招致なんて、どうかしてます!
本当にそれどころではないはずです。
電力の問題なんか、どう考えて招致運動にやっきになってるのか?理解不能だし、TVなんかで見てて、腹が立ちます。

No title

無い欠=解決です。

Re: No title

>勘太‐モモのママさん
福島第一原発の廃炉まで30年とか40年とか言っていますが、実現できない可能性も大いにあると思います。
今、そう言っている政治家の殆どは、その頃には亡くなっているか隠居しているでしょうから、責任をとってくれるわけでもありません。

一方、オリンピックは、かってのオリンピックとは全く別物で、莫大なお金や利権が絡んだショーに成り下がってしまったように思います。
安倍首相や猪瀬都知事がオリンピックを招致したい理由も、自分の名誉欲を満たすことと、お金儲けの為でしかありません。

被災地の方のコメントは、恐らくテレビ向けのものではないでしょうか。
本音は、きっと「オリンピックに莫大なお金を投じる余裕があるのなら、それを福島に投じて、早く下の生活に戻して欲しい」ではないでしょうか。

福島第一原発は、今より悪くなる可能性だってあるように思います。
そうなった時は、日本国民の生命に危機が及ぶだけではなく、日本は外国にまで危害を与えることになってしまいます。
そういう観点からは、安倍首相に一刻も早く「臭いものには蓋」的な政治を止めてもらいたいと思います。

Re: No title

>流花・桃花ママさん
昔、そんな事件があったのですか。
今なら珍しくありませんが、昔もそんなことがあったのですね。

捕鯨も嫌ですが、この間、イルカを捕まえてる漁師町がニュースで話題になっていました。
あんな可愛いイルカを、よく捕まえられるものだと腹が立ちました。

今や、放射能や汚染水は、日本だけの問題ではないですよね。
汚染水が海に流れるわけですから、当然、外国にも悪影響を与えてしまいます。
近々、原子力建家を覆っていたカバーも取り払われてしまいます。
そうなると、再び放射能が東京方面にも流れて来ます。

Re: No title

>kuntaさん
kuntaさんが仰っしゃるとおりです。
オリンピックは、日本でなくても開催できますが、福島第一原発を収束させなければならないのは日本なのですから、最優先で対応すべき問題だと思います。
安倍首相や政府の対応を見ていると、「もう福島第一原発は安全な状態」と考えているとしか思えません。

一私企業である東電は、利益を生んで企業を存続させなければなりませんから、そんな会社に「今の福島第一原発を収束させろ」と言うことに無理があるように思います。
膨大な補償費を考えたら、東電は、既に破綻している会社ですからね。

元ヨルダン駐在大使だった天木直人さんが、安倍首相の政治ぶりを見て「まるで劣等生の受験勉強みたいだ」と言っておられました。
劣等生の受験勉強とは、難しい問題は後回しで、簡単な問題ばかりやるそうです。
そして、難しい問題をやろうとする頃には、簡単な問題にエネルギーを費やして疲れきっているそうですv-393

Re: おはようございます

>chacoさん
chacoさんも、やはりそう思われますか。
恐らく、日本人の6割以上の人が、同じように思っているでしょうね。

インターネットで「東京でオリンピックを開催した方がいいか?」というアンケートをすると、7割の人が「No」と答えるそうです。
でも、日本のオリンピック招致委員会が、外国で発言すると「日本人の7割以上賛成」と答えるそうです。

常識のある人なら、「オリンピックよりも、まず福島第一原発の収束を優先すべし」と考えるのが当然ですよね。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

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