余命1ヶ月の犬

福島第1原発の事故により、家族と引き裂かれてしまった犬は大勢います。

本日、ご紹介する「ごん太」という犬も、その1頭です。



福島第1原発に近い浪江町に、石沢里奈ちゃんという盲目の少女が住んでいました。

石沢家には、「ごん太」という犬も一緒に住んでいました。

里奈ちゃんは目が見えないので、音だけが頼りです。

耳のいい「ごん太」と里奈ちゃんは、音の世界を通じて心が繋がっていました。


3月11日、突然、家が激しく揺れました。

里奈ちゃんは、恐怖のあまり泣きました。

お母さんが、必死になだめますが、里奈ちゃんは泣き止みません。

すると、里奈ちゃんに「ごん太」が駆け寄り、足を舐めます。

そんな「ごん太」の優しい気遣いに、里奈ちゃんは安心して泣き止みます。


しかし、家族にとっての不幸は、これだけでは終わりません。

福島第1原発の爆発により、浪江町は警戒地区に指定され、強制的に避難させられたのです。

避難所に犬は住めない為、「ごん太」は置き去りにされました。

当初は、2~3日の避難だと思っていましたが、実際には何ヶ月も続きました。

「ごん太」と別れた悲しみで、里奈ちゃんも憔悴してしまいます。



避難して74日目、ようやく一時帰宅が許されました。

里奈ちゃんの父親は、「ごん太」が生きていないことを覚悟しながら帰宅しました。

すぐに「ごん太」を探しますが、見つかりません。



道端に瀕死の状態で倒れていた犬を、動物救援ボランティアの玉田久美子さんが保護してくれました。

名前もわからないので、玉田さんは、犬に「トトロ」という仮りの名前を付けました。

「トトロ」を病院に連れて行くと、リンパ種(癌)で余命1ヶ月と診断されました。

玉田さんは、高い治療費を何とか工面し、「トトロ」の面倒を見続けます。

一方で、「何とか、もう一度、飼い主に会わせてあげたい」と思い、新聞に「トトロ」のことを載せました。


その新聞記事を石沢さんが見て、「もしかすると、ごん太かも」と思います。

そして、確認すべく、玉田さんの所に向かいました。

玉田さんの近くまで来た時、「トトロ」を見に来たことを知らされてなかった里奈ちゃんが、「ごん太」とつぶやきます。

すると、「トトロ」も里奈ちゃんの気配を察知したのか、里奈ちゃんに駆け寄ります。

「トトロ」は里奈ちゃんの所まで来ると、里奈ちゃんの足を嬉しそうに舐めます。

里奈ちゃんも、「ごん太」に再会できて、とても嬉しそうです。


玉田さんは、「トトロ」が「ごん太」だったことを知ります。

余命1ヶ月と言われていた「ごん太」ですが、10ヶ月も生きてくれました。

「ごん太」は里奈ちゃんに会いたい思いで、必死に頑張ったのだと思います。

玉田さんによると、里奈ちゃんに再会した後、「ごん太」は以前よりも元気に見えたそうです。

愛する里奈ちゃんに再会できて、「ごん太」は更に頑張って生きようとしたのだと思います。


しかし、その後も避難生活は続き、「ごん太」と里奈ちゃんは、一緒に住むことは叶いませんでした。

残念ながら、「ごん太」は虹の橋を渡ってしまいましたが、大病に負けずに頑張った「ごん太」のことを「福島復興のシンボル」と思っている人が多いそうです。



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テーマ : 東日本大震災
ジャンル : ニュース

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家族で暮らすということ

今回、ごん太君を取り上げて下さり、有り難うございます。
24日のテレビ番組でごん太君と里奈ちゃんのお話しが
あり、泣きながら、見ました。ごん太君は震災後、生き抜き、
癌に冒されながらも里奈ちゃんとの再会を果たしました。
どうしても、里奈ちゃんと会いたかったのだと思います。
余命一ヶ月と言われながら、十ヶ月も生きてくれました。
被災し、家族が離ればなれになり、今も辛い毎日をおくる
方々が沢山いらっしゃいます。ごん太君と里奈ちゃんの
お話しを通しても、家族が一緒に暮らせる、当たり前の事の
幸せを奪った、原発事故が憎くてなりません。
一日も早く、家族が一緒に暮らせる日常が戻って来るよう、
政府は本気で取り組んで欲しいと心から思いました。
ごん太君、よく頑張ったね、安らかに眠って下さいね。
里奈ちゃんをこれからも、ずっと見守ってあげてね。

原発廃止

福島第1原発のせいで、ごん太君と里奈ちゃんのように離れ離れになってしまった家族は大勢いるのだと思います。
今回のごん太君の話を読んで、原発の廃止を願う気持ちが一段と強くなりました。

No title

一番仲のいいブロ友さん家のワンコが悪性リンパで亡くなったばかりなので、ごん太君と被ってしまいました。

虹の橋を渡る前に里奈ちゃんと会えてホントによかったです!!

Re: 家族で暮らすということ

>勘太・モモのママさん
置き去りにされながら生き延びたのに、病気になってしまい、ごん太君が可哀想です。
せめて、大好きな里奈ちゃんと一緒に過ごせたら、どんなに良かったかと思います。
犬の1年は、人間の7年分位に相当しますから、短い命を幸せに過ごしてもらいたいと強く思います。
それだけに、ごん太君の幸せを引き裂いた原発が、悪魔の存在のように感じます。

せめてもの救いは、ごん太君が頑張ってくれたお陰で、里奈ちゃんと再会できたことです。
ごん太君は、虹の橋の向こう側から、きっと里奈ちゃんを見守っていてくれるでしょうね。

ごん太君を救ってくれて、その後も面倒を見続けてくれた玉田さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。
ただただ頭が下がります。

Re: 原発廃止

>メルママさん
私もメルママさんと同じ気持ちです。
これからも原発の廃止に向かって微力を尽くしたいと思います。

Re: No title

>流花・桃花ママさん
そうだったのですか。
知っているワンちゃんが亡くなるのは、本当に辛いですね。

ごん太君には直接会ったわけではありませんが、それでも悲しい気持ちになります。
ごん太君も、里奈ちゃんに会えて、本当に嬉しかったでしょうね。

涙が出て出て

こんな、再会があったのですね。
トトロを元の飼い主さんに会わせてあげたいと
なんとか再会させてあげたいと願う玉田さんの
その愛情深さと行動力に心打たれます。

ゴン太は、余命1月とは言われていても
喜びという心への栄養剤が体にも伝わり
きっと、こんなに長生きをしたんでしょうね。

本当に、素晴らしい話を聞かせてくださり
教えて下さり、カリーノパパ、どうも
ありがとうございます!!

Re: 涙が出て出て

>やっこさん
玉田さんの献身的な行動には、本当に頭が下がります。
ごん太君と玉田さんのことは、女性週刊誌の「女性自身」にも特集記事で掲載されたそうです。

ごん太君の愛する人への気持ちは、何よりの薬だったのでしょうね。
もっともっと長生きさせてあげたかったです。

読んでいただき、ありがとうございました。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

●リンクフリーです。貼ったり剥がしたり、ご自由にどうぞ。

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