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登山鉄道か電気バスか



新型コロナが5類に移行して以降、富士山の訪問客は急増しているといいます。

スバルラインの5合目は登山者や観光客でごった返し、「渋谷のスクランブル交差点のような状況」だそうです。

訪問客を運ぶ自動車やバスからの排ガスが環境に与える影響は大きく、排ガス問題を食い止める為のマイカー規制は既に実施されていますが、規制対象外の大型観光バスの通行台数はむしろ増加傾向にあるといいます。

富士山の世界遺産登録の決定時、ユネスコの諮問機関であるイコモスから「登山者の混雑、自動車による環境負荷、人工的景観などが改善すべき点」として指摘されていました。



そこで、山梨県はオーバーツーリズムと環境保全対策として、スバルラインに登山鉄道の軌道を敷設することでマイカーや大型バスが乗り入れないようにしたいと考えました。

この登山鉄道という発想は最近のものではなくて以前からあったもので、戦前にも計画があった他、1960年代には地元の富士急行が地下ケーブルカーの建設を計画したこともありました。

そして2015年には、富士山周辺の自治体や観光関係者などでつくる富士五湖観光連盟が、富士スバルライン上への鉄道整備を提言していました。

今回の登山鉄道もスバルライン上に軌道を整備する計画で、富士吉田料金所付近に設けられる「山麓駅」を起点に、終点のスバルライン「五合目駅」までの約25~28kmが対象となっています。

あらかじめレール溝を刻んで成形したコンクリートブロックを既存の道路に埋設し、道路の拡幅などの工事は行わなず、景観に配慮して、バッテリー搭載またはワイヤレス給電などの架線レスが前提となっています。

途中には、展望景観に優れ、既存遊歩道との結節点となる中間駅も設置し、中間駅は既存の駐車場を利用して整備することで新たな開発は行わないとしています。

登山鉄道の車両には一般的な鉄道車両ではなく、小型かつ低騒音・低振動でバリアフリー性に優れるLRV(軽量軌道車両)タイプの採用を想定しており、車両基地などの施設は県有地を活用するため用地取得費は不要ですが、全体の整備費用として1400億円が見込まれています。

上りの最高速度は時速40kmで所要時間約52分、下りの最高速度は時速25kmで所要時間約74分。

絶景を眺めながらの鉄道旅となりますが、検討会の報告書では、運賃水準について立山黒部アルペンルートや海外の登山鉄道を参考に往復1万~2万円としています。

運賃を高めに設定することで、5合目を訪れる客の数を減らしたいという考えが背景にあるようです。

しかし、地元の富士吉田市は「排ガスを無くすと共に、5合目の訪問客をコントロールしたいのであれば、わざわざ鉄道を造らなくても専用の電気バスを運行し、他のマイカーや観光バスの乗り入れを制限すれば良い」として、県の計画に反対しています。

県が登山鉄道にこだわる理由は、他にもあるようです。

それは、スカイラインの5合目には電気も上下水道も引かれていないので、来訪者の増加に伴ってレストランや宿泊施設が使用する水や燃料の運搬量が増え、自家発電量も増加し、トイレの処理能力が低下するなどの環境負荷が増大しているといいます。

こうした問題を解決するため、県は登山鉄道の整備と一体的に電気及び上下水道等のライフラインを整備したいと考えており、道路にレール溝を刻んで成形したコンクリートブロックを埋設する工事を行う際に、上下水道や電力ケーブルの管路も併設したいとかんがえているようです。

この点については、地元の富士吉田市も懸念しており、今後、県と協議を行っていく考えのようです。




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私は電気自動車に一票

登山電車もいいですが、これ以上に富士山に人工的な物を持ち込まないという観点からは、電気バス案の方が良いように思います。
更に、今後は、電気自動車しか5合目まで行けないように規制した方が良いように思います。

Re: 私は電気自動車に一票

>ジョンパパさん
カリーノパパもジョンパパさんと同じ意見です。
電気自動車だけで規制すれば、1400億円もの予算は必要ありませんし、環境保全にも良いし、オーバーツーリズムの問題も低減できるように思えます。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

2018.5.5永眠、享年14歳10ヶ月

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2020.11.08、享年11歳3ヶ月

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

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