政府の嘘&電力会社の嘘


福井県の大飯原発

政府は、13日、政治判断として、定期検査で停止中の関西電力大飯原発3、4号機の再稼働を認める手続きに入りました。

経済産業省原子力安全・保安院が「妥当」と判断した安全評価の1次評価結果を内閣府原子力安全委員会が了承する見通しになった為です。

しかし、東京電力福島第一原発事故を受けた原子力安全規制見直しは、まだ道半ばです。

机上の解析に過ぎない安全評価を利用し、再稼働へ向かう姿勢に批判は大きいようです。


福井県にある原発の位置

大飯3、4号機は、地震で想定する揺れの1.8倍で空冷式の非常用発電装置が壊れ、津波は高さ11.4メートルで蒸気発生器に給水するポンプが使えなくなるが、それまでは耐えられるとの評価です。

全電源喪失時でも16日間は持つと想定していますが、散乱した瓦礫は重機で7時間以内に撤去すると想定しています。

保安院の専門家会議の井野東京大学名誉教授は「台風や大雪だったら作業時間は延びるのではないか?大きな余震が起きたらどうなるのか?時間設定は絵空事に思える」と批判しています。


大飯原発の炉心溶融に関する新聞記事

更に、井野名誉教授は「現在の原発の検査は、長期運転による配管の厚みの減少や溶接部のひび割れなど、最新の状態を把握できる状態になっていない。そうした老朽化を考慮していない状態での安全評価は、十分とは言えない。基準自体も見直す必要がある」と指摘しています。

また、炉心損傷後の対応も含めた2次評価については、昨年末が締め切りとなっていましたが、未だ1基も提出されていません。

このことについて、井野名誉教授は「専門家会議でやるべき2次評価をやらずに1次評価だけ進むのは、再稼働を優先しているからだ。議論が中途半端な状態で地元に何を説明するのか?」と厳しく批判しています。


大飯原発の安全評価に関する新聞記事

保安院の安全評価が、地震に対するものだけというのも問題があるように思います。

福島第一原発事故後の昨年6月、作業員に扮して福島第一原発に潜入取材したジャーナリストの山岡俊介氏は「テロ?全く可能ですよ、本当に。自爆テロなら全然できると思いますよ。まず対策本部がある免震棟の占拠が簡単じゃないですか」と語っています。


大飯原発の再稼動に反対する人々

昨年5月に福島第一原発に入り、3号機のタービン建屋内で働いたある作業員は「安全だなんて、とんでもない! 建屋内に入って、あまりの惨状に驚きました。内部は真っ暗で、ヘルメットにつけた小型懐中電灯では足下もよく見えません。あたりには瓦礫や天井から落ちてきたと思われるアーム、マンホールの蓋などが散乱しているんです。気をつけて歩かないと、転んでマンホールの中に落ちてしまいます。最も恐ろしいのが水です。至る所に水が溜まっている。事故以前には、目にすることのなかった不気味な光景です。おそらく高濃度の放射能に汚染され、触れただけで大量被曝してしまうのでしょう。そうした〝死の水〟に触れないよう、内部では慎重にゆっくり移動せざるを得ないんです」と語っています。 


安全評価に疑問を呈する井野東大名誉教授

天下りが禁じられていますが、東京電力は、福島第1原発事故後の昨年9月に、天下りを受け入れていたことが判明しました。

巨額の公的資金を受けることから、東電社内にも慎重論がありましたが、総務部が推し進め、西沢俊夫社長が最終決定していました。

天下りした東京都元環境局長は、電力不足対策として都の進める液化天然ガス発電所建設計画について都職員から情報収集し、東電の会議で報告していたそうです。


発電設備容量と最大需要電力量の推移

上のグラフは、京都大学の小出助教授が作成した電力需給を示すものです。

結論から先に言うと、このグラフは「全ての原発が停止しても、電力は不足しない」ということを雄弁に語っています。

青色は水力発電所の、黄色は火力発電所の発電能力です。

黒い線は最大需要電力量を示していて、その位置は青色と黄色の合計よりも下です。

つまり、現在日本にある水力発電所と火力発電所だけで、夏場のピーク時の最大電力を乗り切ることが可能ということです。

福島始め多くの原発が止まり、昨年、「電力が大幅に不足する」と言われました。

大口の企業のみならず、家庭でも「節電」が当たり前のように求められ、多くの国民は黙って従いましたが、実態はどうだったのでしょうか?

最大電力だった8月18日のピーク時で4922万キ ロワットと、供給力5460万キロワットを大幅に下回りました。

家庭での節電分は約100万キロワットで、暑さを我慢しての頑張りは、実は不要だったのです。

この電力不足キャンペーンの大元を支えた国の試算の嘘が、最近、明白になっています。

国は、原発7機分にも当たる759万キロワットの自然エネルギー分を勘定に入れず、本当は6%の余裕があったにもかかわらず、9.2%不足するという需給見込みを算出したのです。

これも、「利権」や「まず原発ありき」という政治が深く関係しているように思います。



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No title

パパさん、ご無沙汰しちゃってごめんなさい!!

↓ 動画見ました!!

正直おっかないです!!

どうして早くちゃんとしたプールとクレーンを設置しないんでしょうか??

先送りにしてたらとんでもない事態になりそうですが・・・・


驚きました!!福井に5つも原発があったなんて・・・・

一つ嘘をつくと、それを隠す為に又、嘘を重ねていきます。こうして真実は、遥か彼方、影すら見えなくなりますね。国民をバカにするのもいい加減に止めて欲しいですね。真実をありのままに知る事さえ出来ないなんて、どこの国の事?と世界中から驚かれる事でしょう。私達は、真実を知る権利があります、と声を大にして訴えたいです。

再度、失礼致します。グーちゃんへのコメント、本当に有り難うございます。パパさんの仰る様に、グーちゃんへの感謝とご褒美に、元気で、笑顔で、不幸な動物達を無くす為に頑張りますね。有り難うございます!

Re: No title

>流花・桃花ママさん
福島第一原発4号機の核燃料プールの話は、とっても怖いでしょ!
恐らく、この事実を知っている日本人は、まだ少ないと思います。
何しろ、日本政府は、楽観的な情報しか発表しませんから。

復旧作業は、それなりにやっているのですが、建物の中は、まだまだ放射能の危険性が高く、思うように作業ができないのだと思います。
何しろ、スイッチ一つ押すのでも、走って行って、また走って戻るということをしても、それだけで放射能の被爆限度に達してしまうそうですから。

Re: タイトルなし

>勘太・モモのママさん
勘太・モモのママさんが仰るとおりですね。
恐らく、国民に伏せている事実が、まだまだあるのだと思います。
実際に取り返しがつかない問題が発生してから発表しても、遅過ぎると思うのですが。
日本は、政府にしても、会社にしても、隠蔽体質が強いように思います。

Re: タイトルなし

>勘太・モモのママさん
グーちゃんのことは、本当に、ついこの間の事のような気がします。
今でもママさんに愛されているグーちゃんも、とても幸せな子だと思います。
グーちゃんも、きっとママさんに凄く感謝していると思いますよ。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

●リンクフリーです。貼ったり剥がしたり、ご自由にどうぞ。

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