フォルクスワーゲンの実験

福島第一原発の事故による節電が始まった当時は、多くの人々が不安に駆られたことと思います。

そして、点灯する照明の削減、エスカレーターやエレベーターの運行の削減、電車の運行の削減、エアコンの温度設定の変更等が実施されました。

しかし、実際には、大きな不便を感じなかったのではないでしょうか?

照明などは、むしろ以前が「明る過ぎた」と思えたほどです。

今や「無駄を無くす」というのは、世界的なトレンドです。

世界的自動車メーカーのフォルクスワーゲン社が、大変興味深い実験を行いましたので、概要を紹介させていただきます。



フォルクスワーゲンのプロジェクトチームは、「人の行動様式を変えるには、『楽しさ』を提供すれば良い」と考えています。

これは、「The fun theory」と呼ばれる理論ですが、彼らは、この理論の有効性を確かめる実験を行いました。

実験の舞台となったのは、スウェーデン・ストックホルムのオルトプラン駅にある階段です。

夜に駅が閉まってから一晩かけて階段にセンサーが設置され、その上に白と黒のピアノ鍵盤をあしらった装飾を施こしました。

翌朝、人が通り始めると、物珍しさから多くの人が音の出るピアノの階段を昇り降りし始めました

皆んな、楽しそうに階段を昇っています。

一方、隣に併設されているエスカレーターはガラガラです。

結果は、普段より66%も多い人が、エスカレーターではなく階段を利用したそうです



上の動画は、実験ではありませんが、フォルクスワーゲン社が、ベルリンの地下鉄駅の階段に設置した階段です。

これは、同社のCMに使われています。

ここでも多くの人達が、滑り台を楽しんでいます。

階段を歩いて降りるよりは、確実に速そうです。



日本でも、缶、ペットボトル、ビンなどが路上に捨てられており、マナーの悪さを感じます

スウェーデンでは、缶やペットボトルについてはリサイクルの仕組みができていて、特定の場所にそれらを持参すると、対価を得ることができます。

しかし、ガラス瓶については仕組みが無い為、リサイクル品としてのガラス瓶の回収率は極めて低いそうです。

そこで、フォルクスワーゲン社のプロジェクトチームは、ゲームを盛り込んだ実験を行いました。

スタートボタンを押してゲームを開始し、6つのガラス瓶投入口にビンを入れていきます。

その際に、ランプがついている投入口にビンを入れるとデジタルなゲーム音が鳴り、得点が加算されます。

ゴミ箱の上部には、ビンを投入している人のスコアだけでなく、「ハイスコア」も表示されます。

結果として、1日で100人ほどの人がガラス瓶の投入を楽しみ、更に周辺にある普通のガラス瓶回収ボックスでも普段の2倍の回収率を記録したそうです



皆さん、「The fun theory」はいかがでしたか?

日本の自動車メーカーも「如何に多くの自動車を売って儲けるか(=大気汚染)」ということばかり考えていないで、少しはフォルクスワーゲン社を見習って欲しいものです




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テーマ : スウェーデン生活
ジャンル : 海外情報

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楽しさの提供

「The fun theory」とっても興味深い理論を動画で
紹介して頂き、有り難うございました。本当に、
楽しさが提供されると、ほとんどの人が、そちらの
方法を選択するでしょうね。
日本でも、いろんな分野で、斬新なアイディアを
発信している方々がいらっしゃいますが、もっと
生活に密着し、無駄を無くす事に繋がる事を考え
て下さるといいなぁ、と思います。
それにしても、カリーノパパさんの発信される
情報の豊かさには驚かされます。これからも
いろんな事を教えて下さいね。
今回もありがとうございました!

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

No title

こんな階段があったら、私も絶対に利用しちゃいます!
エスカレーターを使うよりも、健康にいいですし。

大気汚染の一因は、自動車にもあるわけですから、大量生産している日本の自動車会社も、こういう提案を積極的に行ってくれるといいと思います。

Re: 楽しさの提供

>勘太・モモのママさん
いつも記事を読んでいただき、ありがとうございます。
勘太・モモのママさんが仰るとおりだと思います。
我々は、色々な面で「もっと生活に密着し、無駄を無くす」ということを考える必要がありますよね。

Re: VWの!!

>鍵コメさん
そうなんですよ。
私も、このピアノ階段を歩いてみたいですv-411

こちらこそ、いつもありがとうございます。

Re: No title

>ルイーズさん
ルイーズさんも、こんな階段なら利用しちゃいますかv-411
健康の為にも、良さそうですよねv-218

ルイーズさんが言われるとおり、日本の自動車会社も、こういう提案をして欲しいですね。

No title

フォルクスワーゲン社の動物実験についてご存知ですか?

Re: No title

早速、インターネットで調べてみました。
鳥の本能を調べる為に残酷な実験をしているという記事が出ていました。
もし事実だとしたら、とても悲しいことだと思います。
そして、その実験の犠牲になっている鳥達に申し訳なく思います。

今朝のニュースで、京大の山中教授が研究されているIPS細胞についても解説がありました。
山中教授以外にもIPS細胞を使った研究をされている方がいるようですが、ネズミを使って脊髄損傷の治療実験も行なわれているそうです。
脊髄を傷つけられて歩けなくなったネズミが、見事に歩けるようになった様子が映し出されていました。
同じ病気を持った人にとっては、とても画期的な治療法だと思いますが、一方で、人間の犠牲になっているネズミのことを思うと、とても痛ましく感じました。

医学の進歩の為に、動物が実験に使われるのは常識になっていますが、なんとか動物を犠牲にしなくても良い方法はないものでしょうかね?
貴重な情報を教えていただき、ありがとうございました。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

●リンクフリーです。貼ったり剥がしたり、ご自由にどうぞ。

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