タックス・タワー

会社勤めの頃は、仕事で都庁に行くことが度々ありました。

そして、都庁に行く度に、その建物の巨大さと豪華さに圧倒されました。

中世の頃は、権力を示す意味もあって、豪華絢爛な城や寺院(教会)が建設されたりしましたが、都庁舎からも、それと似たような印象を受けます。

本日は、そんな東京都庁舎について、語ってみたいと思います。


全体模型

1979年に都知事に就任した鈴木俊一氏は、都庁の建て替えを強力に推進し、1985年に新宿副都心に建設することが議決されました。

同年10月には指名設計競技参加者として、坂倉建築研究所、日建設計、日本設計、前川國男建築設計事務所、松田平田坂本設計事務所、安井建築設計事務所、山下設計、丹下健三氏、磯崎新氏が選ばれました。

そして、1986年に審査が行われ、丹下氏の案が当選しました。

丹下氏は、旧都庁舎も設計しており、大阪万博などを通して鈴木都知事と繋がりが深かったこともあって、「出来レースではないか」という噂もあったようです。


第一本庁舎

1988年4月着工、1990年12月完成。

第一本庁舎、第二本庁舎、都議会議事堂の3棟からなり、東京都の行政の中枢機能を担っています。

バブル経済の最中に計画された当時日本一の超高層ビルであり、「バベルの塔」をもじって、「バブルの塔」とか「タックス・タワー」と揶揄されることもあります。


第二本庁舎

東京都庁舎の建物全体の年間維持管理費は、平成20年度で約50億円と公表されています。

50億円というと、かなり大きなオフィスビルやマンションを建設できる金額です。

そして、建物全体の建築費用は、1569億円と言われています。


2006年当時の新聞

2006年、建設から15年を経て、雨漏りを含めて建物と設備の老朽化が進み、その補修に1000億円以上かかることが判明しました。

その後、2008年には、今後10年程度を掛けて都庁舎を大規模改修する計画が公表され、その改修費は総額1300億円規模に上ると見込まれています。

都庁舎完成当時に、その巨大さや豪華さを批判された経緯があるにも関わらず、再び新築費用に近い巨額な血税を投じることになり、反発を覚える都民も多いようです。

そして、都民の中には、「むしろ問題が少ない庁舎に建て替えた方が良いのでは?」とか、「もっと質素な庁舎では、いけないのですか?」と考える人も多いようです。




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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済

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権威の象徴

本当に都庁の完成当時、権威の象徴の様に見えて、
「都民の方はどう感じているんだろう」と思ったものです。
カリーノパパさんが感じられたように、こんなに巨大で
豪華である必要があったのか、不思議に思いました。
そして早々と修理が必要な事がわかり、又、血税で
1300億!前回の公務員の宿舎といい、きちんと
検討されて、建設、運用されているはずなのに、なぜ
こんなに首を傾げたくなる事ばかりなのでしょう。
私達のお給料から、出ている税金です。私達の声が
生かされない事に疑問を感じます。
都庁には入った事はありませんが、実際、入ってみると、
きっと、いろんな意味で、溜息がでる事でしょう。

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関西在住ですが、

この都庁完成の時、驚きました。
デザインもですが、こんな洒落た都庁にしなくちゃいけなかったのかしら?と。
大阪にも洒落た建物が増えましたが、ここまでのものって無いです。
都庁は仕事をする場なのですから、普通の建物で十分だと感じますね。
都民はこの建物に色んな感情を持っているでしょうね。

Re: 権威の象徴

>勘太・モモのママさん
税金を使って、こんなに豪華で高価な都庁舎を建てる計画が、よく実現したものだと不思議に思います。
政治に、より敏感な外国だったら、恐らく反対が多くて、実現しなかったかもしれないと思います。

権威の象徴ではなく、より実用的で、より機能的で、より維持管理費が少なくて済む都庁舎の方が、恐らく都民にとっても良かったのではないでしょうか。

指名設計競技に応募した作品は、1案を除いて全て超高層だったそうです。
磯崎氏の案だけが100m以下の高さだったそうで、その案を推す審査員もいたようです。

Re: エジンバラの …

>鍵コメさん
外国にも似た話があるのですね。
奇抜なデザインというのは、やはり短命のように思います。

北のアテネなんて、とんでもないですね!
アテネは、ギリシャにあるからこそ価値があるのだと思います。

動物愛護の件は、これからも一緒に頑張りましょう!

Re: 関西在住ですが、

>chi---chiさん
chi---chiさんも驚かれましたか。
恐らく、鈴木都知事も丹下健三さんも、後世に残る建物を建てたかったのだと思いますが、まさか、完成後たった15年で建設コストと同じくらいの改修コストが必要になるとは、夢にも思わなかったでしょうね。
この都庁舎が残る限り、年間50億円以上の維持管理コストがかかり、更に10~15年毎に莫大な改修コストが発生するのですから、なんとも恐ろしいことです。

No title

パパさん、またまたビックリです!!
お金をどぶに捨ててるようなものですね。
もっとお金をかけなくちゃいけない事があると思うんですが・・・・

Re: No title

>流花・桃花ママさん
流花・桃花ママさんが仰るとおりです。

都庁舎の外壁には、外国産の御影石が全面に張られていますが、それは膨大な量です。
お金だけでなく、自然の無駄遣いでもあるように思います。

ロンドンのシティ(中心部)は景観規制がされていて、古い街並みが保存されています。
新しく建設するビルも、デザインや外部仕上げ材が厳しく審査されます。
外壁には、外国産ではなく、英国産の石を使うように指定されています。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

●リンクフリーです。貼ったり剥がしたり、ご自由にどうぞ。

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