ペットファインダー

被災地で、盲点になりがちなペットの救済。

1組でも多くの飼い主と迷子のペットが再会できるようにと、「ペットファインダー」というプロジェクトを立ち上げた女性がいるそうです。

本日は、Webプロデューサー・阿部麻紀子さんの活動を紹介します。



Webプロデューサー・阿部麻紀子さんは、震災直後、ツイッターなどで、ペットを捜す被災者の悲痛な声や飼い主とはぐれてしまったペットを保護している、という情報を目にしたそうです。

しかし、「ツイッター内で届く声の範囲は限られており、ここで飼い主と迷子のペットが再会できるのは至難の業だろう」と思ったそうです。

その内、被災動物のレスキュー活動を展開している動物愛護団体が独自に情報公開サイトを立ち上げました。

続いて大手IT企業により、それらの情報の集約サイトが立ち上げられましたが、これらの被災動物関連のサイトを見て、使い勝手や検索性の部分で「自分ならこうするだろう」と考えたそうです。

そこで阿部さんは、被災者の人達がより使い易く、情報が整理されていてマッチング効果の望めるペット捜しのサイトを作ろうと立案しました。

普段Webになじみのない人達の為に、自ら出向いて検索代行作業を行うことも視野に入れた「ペットファインダー」というプロジェクトを立ち上げたのです。



阿部さんは、「ツイッターなどのコミュニケーションツールは、迅速な情報収集や告知などの点では非常に便利であるものの、拡散した情報をまとめて必要なユーザー同士をつなぐ機能がなければ、本当に欲しい情報を入手するのは困難だ」と考えています。

また、阿部さんは「ペット探しの情報集約サイトは、さすがに掲載情報数が多いのですが、パソコンのみの対応で携帯からは見られない。スマホで閲覧するには重すぎる。そして『保護している』という情報も『捜している』という情報も1カ所に混在していたり、キーワードに統一性がない為に、検索で探し当てられる確率が低い」と語っています。



阿部さんは、日ごろ制作を共にしている仕事仲間たちに声をかけ、このボランティアプロジェクトを開始しました。

ゴールデンウィークには、宮城県石巻市へ赴き、テントを張りながら動物ボランティアに従事しました。

通常業務が非常に多忙なメンバーが、仕事時間外、帰宅後の深夜や土日でこなすサイトの制作作業は時間を要しましたが、このプロジェクトを知った仕事先の企業も全面的にバックアップをしてくれるなど、周囲の助けを得ながら、6月には何とかサイトの完成にこぎつけました。

「ペットファインダー」プロジェクトには、2つの大きな特徴があります。

パソコンのみならず、携帯やスマホでも検索し易いサイトを提供しているという点と、普段パソコンや携帯などを使い慣れていない年配の方やそれらのツールが手元にない方などの為に、制作メンバーを含むIT関係のボランティア達が、自らノートパソコンやiPadを片手に、被災地を行脚して検索作業を手伝うという点です。



多くの飼い主の方は、避難命令の後、すぐに自宅に戻れると聞いてペットを置いてきたのに、実際は戻ることができなくなってしまいました。

また、避難所に動物を持ち込むことは禁じられているそうです。

ある被災者は、涙ながら阿部さんに次のような話をしたそうです。

一時帰宅を許された時、車で自宅を訪れると、聞き慣れたエンジン音に、愛犬が喜び勇んで走り寄って来た。
でも、今回も避難所には連れて帰ることができない・・・。
できるだけの餌を置いて、そっと車を出すと、バックミラーには追いかけてくる愛犬の姿が映っていた。
飼い主は断腸の思いで愛犬がついて来られないように、アクセルを踏むしかなかった。
ひとしきり走った後、一生懸命追いかけてきた愛犬は空を見上げ、車を追いかけるのを止めたという。
後日、再び一時帰宅をしても、家を守ってくれていた愛犬の姿を見ることはなかった。
何がなんでも飼い犬を連れて来るべきだったと、飼い主は今も後悔の念にかられている、と・・・。



阿部さんは、ボランティアについて、次のように語っています。

私が考えるボランティアは、自己実現の為ではなく、あくまでも「被害を被った人」の為なんです。
たまたま自分達は、ITの仕事に就いているので、そのスキルを生かしたボランティアとなりましたが、ふだんの仕事の延長でお役に立てれば、長く続けることも可能です。
ボランティアは、決して身の丈を超えない活動を、継続することが大切だと思います。
そして「被災者」と一言で言っても、それぞれの方の状況、それぞれの方が必要としているものは異なり、被災者をひとくくりにはできない現実があるので、周りでできる人が、できることを、分担してやっていければ、結果として復興のお手伝いになるのではないでしょうか。



話は変わりますが、良いニュースが1つ届きました。

環境省は31日、犬や猫について、午後8時以降に販売目的で店頭展示することを禁止する方針を明らかにしました。

深夜にペットを売る店が増加する中、ペットに与えるストレスを減らす為に、動物愛護管理法の施行規則などを改正し、来年6月からの実施を目指すそうです。

新たな規則では、業者が販売目的に店舗内で犬や猫を展示することを午後8時から午前8時まで禁止し、その間は照明を弱めるなど、静かな環境で過ごせるよう配慮することを求めるとのことです。 




★ランキングに参加中です。
↓ポチッと押して下さると嬉しいです♪


★ランキングに参加中です。
↓ポチッと押して下さると嬉しいです♪
人気ブログランキングへ 

スポンサーサイト

テーマ : 犬との生活
ジャンル : ペット

コメントの投稿

非公開コメント

支援活動

多くの方々が被災地に行き、犬や猫を保護している活動は知っていましたが、このような支援活動をされておられる人がいることを初めて知りました。
生きはぐれてしまった飼い主さんと犬や猫の再会を支援する意味で、とても心強いと思います。
民間のボランティアの方々が頑張っておられるのに対して、支援物資の配布の遅れなど、行政側の活動の遅さが気になっています。

迷子犬猫

迷子になる犬猫がいなくなったら …
迷子になっても確実にご主人の下に
変えることが出来るのならば …
飼い主さんが知識として、飼い犬猫が
いなくなったらどうしたら良いかを知っていれば …

年間にガス室で窒息死される犬猫の数は
かなり、減るのだろうと、思います。

この ペットファインダー のことが
より多くの人々に知ってもらえますように。
また、犬猫が迷子になったら、飼い主さんは
まず、どうしたら良いのかという
ガイドライン が成り立ちますように。

そして、犬猫と暮らす場合に、
マイクロチップの 強制 ではないけれど
強く推奨されるもの として、マイクロチップ施行
が当たり前のものとなりますことを。

そんな日本に、期待をします!!

素敵な情報を、ありがとうございました。

そして …

動物を売るペットショップ自体が
日本から消え去りますように …。

そう、願います。

No title

こういうサポートがあると、飼い主さんと迷子犬・猫が再会できるチャンスが高まるように思います。
ボランティアで、このような活動をされている阿部さん達には、本当に頭が下がります。

ようやく深夜販売が禁止される方向に動き出して、本当に良かったですね。
またパブリックコメントの機会があるようですから、引き続き不幸な犬や猫を減らすべく頑張りたいと思います。

Re: 支援活動

>bowbowさん
まだ、このような支援活動があることを御存知の方は、少ないでしょうね。
ペットファインダーのことを、より多くの人に知ってもらいたいと思います。
そして、少しでも不幸な犬や猫が減ることを願います。

Re: 迷子犬猫

>やっこさん
やっこさんが、言われるとおりだと思います。
ペットファインダーを利用して、迷い犬や猫が飼い主さんと再会できると、良いと思います。

夜間の販売が無くなりそうなことは、一歩前進ですね。
それにしても、法律の改正に時間が掛かりすぎるのは、いただけません。
子犬や子猫が、小さなガラスのケースに入れられて販売されることも、早く禁止されて欲しいと思います。

Re: No title

>COCOさん
COCOさんが言われるとおりですね。
深夜販売の件では、私もパブリックコメントを通じて反対しましたが、これからも不幸な犬や猫が生じないように、協力していきたいと思います。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

●リンクフリーです。貼ったり剥がしたり、ご自由にどうぞ。

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
最新トラックバック
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
FC2カウンター
人気ブログランキング