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人の命に寄り添う犬



神奈川県横須賀市にある特別養護老人ホーム「さくらの里山科」は、全国でも珍しいペットと暮らせる特別養護老人ホームです。

約40人の入居者と犬猫各々10匹が一緒に暮らしています。

保健所から引き取った子、入居者が家にいた時から一緒に暮らしている子、先に飼い主が山科で亡くなった子、山科に来た経緯は様々ですが、皆が入居者や職員から大きな愛情を受けています。



さくらの里山科は、100床ある特別養護老人ホームです。

ユニット型で、3フロアある居室のうち、2階が全体が動物と暮らせるフロアです。

犬と暮らせる「ワンズユニット」と、猫と暮らせる「ニャンズユニット」が各々2ユニットあり、現在、40人と20匹が一緒に暮らしています。

犬猫は、ユニット内でキッチン以外を自由に歩き回れ、居室の出入りも自由です。

利用者も扉を開けたままにして、部屋に入ってくると嬉しそうです。

横になっていると、ベッドに上がってくることもあるそうです。

一緒のソファーでくつろぐ人、抱きしめながら気持ちよさそうに眠っている人、触れ合い方は様々で、まるで大家族のようです。



犬猫ユニットの職員は、全員が動物好きです。

自宅や実家で飼っている人が多く、世話の仕方もわかっています。

普段の業務に、犬猫の世話が加わりますが、負担はあまり感じないそうです。

毎日の散歩はボランティアにも助けてもらい、食事代や医療費は一緒に入居した利用者が負担し、保護された犬猫分は施設が負担しています。

犬猫ユニットに入居を希望する人は、元々自宅で飼っていて一緒に入居した人の他に、自身が高齢になって何かあった時にペットを不幸にしてしまうとの不安から、飼うのを諦めた人もいるそうです。



ペットと一緒に入居した人の中には、重度の認知症で感情が乏しく、家族の顔さえも分からなくなった人もいたそうです。

しかし、たくさんの動物達や、自身と同じように動物が大好きな利用者と触れ合ううちに感情がよみがえり、次第に家族の顔が分かるようになり、最終的にはコミュニケーションが再びとれるまで回復したといいます。

若山三千彦施設長は「アニマルセラピーや動物愛護のために始めたわけではありません」と言います。

山科設立にあたっては、ある高齢男性の悲痛な声がきっかけだったそうです。

その方は自宅から施設に移る際に、長年連れ添ったペットを保健所へ連れて行かざるを得なくなりました。

半年後に亡くなる直前まで、毎日のように「俺が家族を殺してしまった」と、自分を責め続けていたそうです。

若山施設長は、ただペットと一緒に暮らしたかっただけなのに、こんなに悲惨なことが二度とあってはいけないと思い、設立を決心したと語っています。



そんな「さくらの里山科」には、不思議な能力を持つ子がいます。

雑種犬で、名前を「文福」といい、8年前に保健所からやってきました。

保健所には犬を収容するための7つの部屋が並んでおり、7日目にガス室へ送られてしまうそうです。

文福は、ガス室に送られる直前の6日目にボランティアに引き取られ、危機一髪で生き延びることができました。

文福は死の直前を経験した影響か、人の「死」に非常に敏感で、利用者が亡くなる3日程前になると、居室の前に座り込むそうです。

その後、部屋に入るようになり、亡くなる直前にはベッドに上がり、一番近くに寄り添うといいいます。

若山施設長は「文福が側にいることで、非常に穏やかな表情で最期を迎えることができています」と語っておられます。




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テーマ : 犬との生活
ジャンル : ペット

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文福さんに感謝

人間の身勝手さによって死の間際まで追い込まれた文福さんが、人間を恨むどころか、人間に優しく寄り添ってくれていることに、感謝の気持ちでいっぱいです。

Re: 文福さんに感謝

>メルママさん
仰るとおりです。
人間を恨まず、人間に優しく寄り添ってくれている文福さんには感謝しかありません。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

2018.5.5永眠、享年14歳10ヶ月

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2020.11.08、享年11歳3ヶ月

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

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