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夫婦愛



上の写真の御夫婦は、タイタニック号沈没事故で亡くなったイジドー・ストラウスさんとアイダ・ストラウスさんです。

夫のイジドー・ストラウスさんは、1845年、ドイツのオッターベルクにある裕福な資産家の長男として生まれました。

7歳の時、父親が政治的理由でアメリカへ亡命し、2年後に家族を呼び寄せました。

1861年から始まった南北戦争の頃、イジドーさんは南部の経済団体の代表団としてヨーロッパに渡るも、北部合衆国海軍の海上封鎖によって帰国不可能になってしまいました。

そこで、リバプールの商社に入社して商取引の実務を学びながら、持参した1,200ドルを元手に債券投資を行い、元手を12,000ドルに増やすことに成功し、南部連合国の崩壊後の1866年にアメリカに帰国し、父親と共に輸入陶器の販売業を始めました。

1874年、ニューヨークのメイシーズ百貨店の地下に出店し、広告を積極的に打ち、安売りを行うなどの巧みな商法で、メイシーズ全体の1割とも言われる程の売上実績を上げました。

更に、アメリカの主要都市にも次々と出店し、ヨーロッパにも家庭用陶器の製造工場を建設しました。

1888年には、メイシーズ百貨店の経営権を獲得し、メイシーズを世界的な百貨店に成長させました。

妻のアイダ・ストラウスさんは、1849年、ドイツのヴォルムスで生まれ、後にアメリカに移住しました。

二人は、1871年に結婚しました。

夫妻は40年以上にわたって苦楽を共にし続け、男女7人の子にも恵まれ、後述の通り、最後に一緒に死ぬ時まで決して離れることはなかったと言われています。



1912年、外遊先のイギリスからアメリカに帰国する予定の夫妻を乗せた当時世界最大の客船「タイタニック号」は、4月14日23時40分に北大西洋のニューファンドランド島沖で氷山と衝突し、わずか2時間40分程で沈没しました。

当時、タイタニック号は「決して沈まない船」と言われており、救命ボートは乗組員と乗船客の合計数の半分しか用意されていませんでした。



船が浸水し始めた時、夫妻は家政婦のバードを連れ立って救命ボートの側へ向かいました。

生存者の証言によると、夫のイジドーさんは、タイタニック号の沈没時、既に高齢とはいえ男性の自分が女性と子供を差し置いて救命ボートに乗り込むことを潔しとせず、妻のアイダさんだけをボートに乗せようとしたそうです。

しかし、アイダさんは「私達は長年連れ添ってきました。あなたが行く所に私も向かいます」と言い、最愛の夫と別れて救命ボートに乗り込むことを拒否し、もはや不要となった毛皮のコートを家政婦のバードに着せて彼女をボートに乗せ、夫妻はタイタニック号の中で一緒に最期を迎える道を選んだといいます。

夫妻を最後に見た目撃者によると、夫妻はデッキの上で腕を組んで寄り添っていたそうです。



上の写真の建物は、ニューヨークにあるメイシーズ百貨店です。

ニューヨーク駐在員事務所勤務だった当時、ミシェルのお父さんも行ったことがあります。

メイシーズ百貨店の入り口には、ストラウス夫妻に関する銘板が設置されています。



マンハッタンのブロードウェイと11番街の西106丁目(デューク・エリントン大通り)が交差する地点にあるストラウス・パークには、夫妻の記念碑が建てられています。

そして、ニューヨークのブロンクス区にあるウッドローン墓地にあるストラウス夫妻の慰霊碑には、「多くの水でも愛を消すことはできない。それが大水に沈むこともない」と刻まれています。




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テーマ : 大切なこと
ジャンル : ライフ

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素敵な夫婦愛

信じられないような素敵な夫婦愛ですね。
更に、救命ボートに乗ることを辞退したストラウス夫妻の行為にも感嘆します。
普通なら、大富豪こそ真っ先に救命ボートに乗ろうとするように思えます。

トランプとは正反対

トランプ夫妻が、退任前にワクチン接種していたというニュースを見ましたが、ストラウス夫妻とは正反対のように思えます。
もしトランプ前大統領がタイタニック号に乗っていたら、恐らく真っ先に救命ボートに乗っていたでしょうね。

Re: 素敵な夫婦愛

>グレースパパさん
本当に素晴らしい夫婦愛だと思います。
大富豪であるイジドーさんが、救命ボートに乗るのを辞退したことは凄いことだと思います。
そして奥様も救命ボートに乗るのを良しとせず、夫と運命を共にしたことも凄いことだと思います。

Re: トランプとは正反対

>ジョンパパさん
恐らく、ジョンパパさんの推測が当たっていると思います。
もしトランプ前大統領がタイタニック号に乗っていたら、恐らく、他人を押しのけてでも、真っ先に救命ボートに乗っていたと思います。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

2018.5.5永眠、享年14歳10ヶ月

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2020.11.08、享年11歳3ヶ月

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

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