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アホノミクスからスカノミクスへ



ミシェルのお父さんがロンドン勤務になった当時、三越ロンドン店(上の写真の建物)の地下にある日本レストランで、定期的に「勉強会」が行われていました。

出席メンバーは、30代半ばから40代半ばまでの日本人で、三越ロンドン支店長、野村證券ロンドン副支店長、外資系銀行部長、ロンドンの大手法律事務所の弁護士、日本たばこロンドン支店長、通産省や検察庁などから派遣中の日本大使館一等書記官達といった感じで、皆さん各企業や省庁を代表するようなエリート揃いでした。

出席メンバーでエリートでなかったのは、ミシェルのお父さんくらいでした

このメンバーが月に1回くらい集まり、夕食をとりながら、色々なテーマについて語り合うのです。

ちなみに、お父さんが順番で講師役を務めた時は、皆さんからの要望で「建設業界の談合」について話しました。

そんな「勉強会」に、当時、三菱総合研究所の初代ロンドン事務所長だった浜矩子さんがゲストとして出席されました。

浜さんは、その当時から新聞などに経済論評を掲載されており、帰国後は同志社大学大学院の教授になられ、今も舌鋒鋭い経済論を発表されておられます。

ミシェルのお父さんとは「勉強会」の時だけの出会いで、その後の交流も無いのですが、同年齢の浜さんが今も活躍されていることを懐かしく、かつ嬉しく思います



浜さんの親族には錚々たる人達がおられ、曾祖父に美濃部俊吉(官僚、北海道拓殖銀行頭取、朝鮮銀行総裁等を歴任)、曾祖叔父に美濃部達吉(憲法学者、元東京帝国大学教授兼東京商科大学(現一橋大学)教授)、大叔父に美濃部洋次(官僚、元商工省機械局長)、親族に美濃部亮吉(マルクス経済学者、元東京都知事)といった豪華絢爛さです。

浜さんは、父親の転勤に伴って、小学校3年から中学校1年までロンドンのカトリック系学校にも通っておられたことがありました。



浜さんは、かねて安倍首相(当時)の政策や手法を「21世紀版大日本帝国造りという下心があるアホノミクス」と数々の著書やインタビューを通じて批判していました。

安倍路線を継承する菅首相をどう見ているのか、浜さんの寄稿の一部(抜粋)をご紹介します。

菅首相の映像がテレビ画面に登場する度に、我が母が吐き捨てるように言い放つ言葉がある。

その言葉は「奸佞(かんねい)」である。

奸佞首相は「安倍前首相が進めてきた取り組みをしっかり継承し、更に前に進めたい」と言った。

安倍首相のアホノミクスから、菅首相の経済運営に移行したのであるから、これからは「スカノミクス」という名称でいくことにしたいと思う。

各種のメディア上に、「菅首相のビジョンが見えない」とか、「理念なき菅首相」というような言い方が登場する。

だが、奸佞なる者には、下心が付き物であるはずだ。

まずは、自分の力で何とかしろ。それでダメなら身内に頼れ。それでもダメな時だけ、しょうがないから政策が何とかしてやる。こういうわけだ。

そこには、自助能力なき者に対する限りなき侮蔑が込められている。

この弱者切り捨てに、奸佞首相の下心の一端があるのではないか。



2020年9月14日号の「AERA」では、次のようなことも語っておられます。 

「アベノミクスの継承」を掲げたスカノミクスは、どこまで独自の内容がスカスカで、どこまでアホノミクスの完全コピペとなるのか。

ただ、スカノミクスの大将がどんな感性の持ち主なのかについては、少しヒントがある。

何故なら、彼は権謀術数の代名詞男「ニコロ・マキャベリ」の信奉者だ。

マキャベリは、ルネサンス期の政治思想家で、16世紀のフィレンツェ共和国で外交官を務めた。

菅首相は、自著『政治家の覚悟/官僚を動かせ』の中で、「マキャベリの言葉を胸に歩んでいく」と書いている。

マキャベリの言葉には、「ある事実を言葉をもって隠蔽する必要が生じた時には、バレないように要注意だ。バレた場合に備えて、直ちに使える反論を用意しておかなければならない」というのがある。

「バレた場合に備えて・・・」のくだりが、鰻っぽくヌルヌルと記者の質問をかいくぐって行く菅官房長官(当時)のイメージに重なる。

とても怖いマキャベリ発言として「国家を造り、その法体系を整備する者は、万民が邪悪だと想定しなければならない。彼らを野放しにすれば、彼らは常にその悪しき魂に従って行動するのである」というのもある。

また「人々は寛大に取り扱うか、壊滅させるか、いずれかだ。何故なら、彼らは軽傷を負わせるだけなら反撃して来る。致命傷を負えば、それは出来ない」という言葉もある。

敵味方を徹底的に仕分けしようというわけだ。

仕分けした上で、敵と目した者たちは情け容赦なく片付けてしまえというのである。

スカノミクスの大将は、どうも、かなり冷酷無比な素顔の持ち主らしい。



「過激な論客」と言われる評論家の佐高信さんとの共著『どアホノミクスの正体』にも痛快なことが書かれています

浜さんは一橋大学経済学部卒業ですが、同じ山澤ゼミの2学年先輩に経済学者の竹中平蔵氏がいたといいます。

その竹中氏について「一時は竹中平蔵が日銀総裁になるという話もあった。こうなってみると、竹中と大して変わらない黒田(東彦)がなってしまったという話ですよね」と私(佐高)が言うと、浜は「多少図々しさに違いがある程度ですね」と応じ、私が、「どちらの方が図々しいですか」と尋ねると、浜は「竹中平蔵の方が遥かに。黒田総裁は若干うろたえた雰囲気がたまに出る。一方で竹中平蔵にはいけしゃあしゃあと人の痛みを無視できそうな雰囲気がある」と断罪した。

「それは『山澤ゼミ秘史』ですね。同じゼミから両極端の人物が輩出されたということか。うーん、それは何とも。竹中は直接のお知り合いですか」と私(佐高)が驚きつつ尋ねると、浜は「面識はあります。テレビの討論で出会ったり、新幹線の中で会ったりとか。ただ、一橋大学のキャンパスで彼を見たことは一度もありません。私は真面目な学生でしたから、全ての授業にしっかり出ていました。いくら2年離れているとはいえ、同じゼミなら一度くらい顔を合わせそうなものなのに。竹中がいかに、まともな経済学をまともに勉強していなかったかが解るというものですね」と答えた。

浜さんには、これからも末永く頑張って頂きたいと思います



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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済

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言い得て妙

アホノミクスとスカノミクス、誠に言い得て妙です。
アベノミクスなんて長年言い続けていましたが、結局は何の成果もなく、大企業の内部留保金が増えて、貧富の格差が広がっただけでした。
そのアベノミクスを引き継ぐというのですから、まさにスカノミクスだと思います。

Re: 言い得て妙

>グレースパパさん
仰るとおりです。
アホノミクスに続いてスカノミクスが始まるとは、日本国民にとって悲劇です。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

2018.5.5永眠、享年14歳10ヶ月

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2020.11.08、享年11歳3ヶ月

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

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