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政府の無策と民間の支援



日本の貨物船の座礁は、モーリシャスの東にあるエグレット島自然保護区から2㎞沖合で発生しました。

ここはモモイロバトなどの絶滅危惧種が数多く生息し、美しいサンゴ礁やマングローブ林あることで有名です。

座礁した貨物船からの重油流出による海洋汚染は深刻で、生態系の回復には20年以上かかると言われています。

海難事故の賠償について定めた船主責任制限条約では、賠償額は19億円が上限とされていますが、今回のケースでは違法な操船をした容疑で船長が逮捕されており、裁判の結果によっては、この条約は適用されません。

国連の関連組織である国際海事機関のパトリシア・シャルルボア氏は「賠償額は、最低でも5億ドル(日本円にして約500億円)に上るでしょう。重油の回収、生態系の再生、観光業のフォローなど、支払いは多岐にわたります。環境保護地域での重油流出ということで、世界中が日本政府の対応に注目しています」と語っています。



しかしながら、小泉環境相の無策ぶりが、事件当初からあからさまになっています。

モーリシャス政府は、重油流出が確認された8月6日の翌日に環境緊急事態宣言を発令し、「我が国には必要な技術も資金もない」と助けを求め、世界中から支援の手が差し伸べられています。

これに対して、当事国である日本は、8月11日にわずか6名の人員を派遣したのみです。

しかも、除染用機材の持ち込みは無く、任務は情報収集のみというお粗末さです。



モーリシャス政府は、8月14日の声明で「環境汚染で生じた損害に関して、法的責任を追及する」と表明。

当事国である日本の環境相としては、すぐさま対応すべきところですが、8月15日、小泉大臣は靖国神社の参拝をしていたといいます。

戦争で亡くなった人達を敬うという意図であれば、8月15日に拘る必要はなく、365日いつでも参拝できるのですが、8月15日に参拝する国会議員達の行為は、正直言ってパフォーマンスに思えます。



政治ジャーナリストの角谷浩一氏も「あまりの初動の遅さに呆れてしまう。そもそも大臣となるには力不足だったのではないかとすら疑いたくなります。環境相として行ったのは、ゴミ袋に収集員へのメッセージを書こうとか、エコバッグやマイボトルを持参しようとか、表面的なパフォーマンスばかり。参拝もその一環でしょう。小泉大臣が行くべきは、靖国ではなく、モーリシャスではないのか」と批判しています。



モーリシャスでは、既に流出した重油がマングローブやサンゴ礁や魚やウミガメ等に深刻な影響を与えていますが、更に少なくとも14頭のイルカが死んでいるのが見つかりました。

国際自然保護団体によると、海岸に打ち上げられたこれ以外のイルカにも、異変が見られるそうです。



日本政府が無策を続ける一方で、東京のベンチャー企業「エム・テックス」が開発した油吸着材を現地に届ける活動を、熊本市西区のバイオディーゼル燃料の製造販売会社「自然と未来」が後押ししているといいます。

両社は「優れた日本の技術を被災地に投入し、海や生物を守りたい」と言っておられます。

油吸着材は「マジックファイバー」という名前で、綿のような肌触りのナノファイバー素材で作られており、油のみを吸着し、水を吸わないのが特徴です。

わずか20グラムで、1リットルの油を吸収するという優れものです。

自然と未来社の星子会長は「現地ではウミガメやマングローブが死に、人々は漁にも出られず、今も海は汚されている。補償や外交の問題もあると思うが、まずは困った人や自然を救うことが急がれる」と語っておられます。

ミシェルのお父さんには、「日本の環境相こそ、この言葉を発するべき」と思えてなりません。

エム・テックス社は、マジックファイバーをモーリシャスに提供する為のクラウドファンディングを立ち上げ、既に2千万円以上が集まっているといいます。



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日本人として恥ずかしい

日本の貨物船が引き起こした深刻な環境破壊行為だというのに、日本に対策が全く伝わってこないことに、日本人の一人として恥ずかしく感じます。
一刻も早く美しい海や生物を守る為に、日本は総力をあげて対処すべきだと思います。

Re: 日本人として恥ずかしい

>グレースパパさん
グレースパパさんが仰るとおりです。
一刻を争う深刻な環境汚染だというのに、日本政府に重油を回収しようという動きが全く感じられません。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

2018.5.5永眠、享年14歳10ヶ月

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2020.11.08、享年11歳3ヶ月

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

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