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日本は法治国家失格



賭け麻雀はれっきとした賭博罪で、刑法第185条には「賭博をした者は、50万円以下の罰金又は科料に処する」と定められています。

更に、常習賭博罪については、刑法第186条第1項に「常習として賭博をした者は、3年以下の懲役に処する」と定められています。

大正13年2月9日の大審院判例では、「金銭は、その多寡にかかわらず許されない」とされています。

にもかかわらず、検察庁のNo.2であった黒川弘務氏は、賭け麻雀で検事長の地位を追われたものの、処分は「懲戒」にあたらない「訓告」で、基本額と調整額を合わせて約7000万円とみられる巨額な退職金も全額支給されるといいます



国家公務員の処分として、この「訓告」は極めて軽いもので、単なる「口頭注意」にすぎません。

従って、退職金の減額や停職といったような処分は無く、検察庁を辞めた直後に弁護士になることも可能です。(検察官適格審査会で不適格になると、3年間は弁護士になれない)



黒川検事長の賭け麻雀が明らかになった後、森法務大臣は「報道されていることが事実であれば大変由々しき事態であり、賭けマージャンであれば賭博罪に当たる恐れもある。また、緊急事態、外出自粛要請の折にこのようなことがあったとすれば、国民の皆様に大変申し訳ない。報道されていることが事実であれば、厳正に処分する」と語りました。

安倍首相は、黒川検事長の任命責任について「法務省、検察庁の人事案を最終的に内閣として認めた責任は私にある。批判は真摯に受け止めたい」と語りましたが、いつものように言葉だけで、責任を取るつもりは皆無です

法務省の川原刑事局長は、国会で「黒川氏が参加した麻雀の賭けレートが点ピン(1000点100円)だった。勿論許されるものではないが、社会の実情を見たところ、必ずしも高額とは言えない」と、まるで黒川検事長を擁護するかのような答弁をしました

こんな法務省の見解が許されるなら、日本は法治国家失格です。



検察官のバッジは、紅色の旭日に菊の白い花弁と金色の葉があしらってあり、1950年に定められました。

その形が霜と日差しの組合せに似ていることから、厳正な検事の職務と、その理想像とが相まって「秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)」と呼ばれています。

「秋霜烈日」とは、秋におりる霜と夏の厳しい日差しのことで、「刑罰や志操の厳しさ」を意味しています。

しかし、黒川検事長が「秋霜烈日」に値する人間とは到底思えません。



東京高等検察庁には、「非違行為」すなわち職員の非行や違法行為を防止し、対策を立てる為の地域委員会があり、東京高等検察庁管内の職員向けに「品位と誇りを胸に」というルールブックを配布しています。

ここには、最高検察庁が示した「国民全体の奉仕者として公共の利益の為に勤務すべき責務を自覚し、法令を遵守し、厳正公平、不偏不党を旨として、公正誠実に職務を行う」といった「検察の理念」が掲げられています。

そして、国家公務員法の「職員は、その官職の信用を傷つけ、又は官職全体の不名誉となるような行為をしてはならない」という規定を踏まえ、その例として、次のような行為を挙げています。

(1) 職務に直接関連するもの:業務上横領、職権濫用、運転業務中の交通違反・事故、カラ出張などの不正経理等

(2) 職務に関連するもの:職務中の暴言、飲食物等の供応の受領、収賄、セクハラ等

(3) 職務と関連しないもの:勤務時間外の交通違反・事故、麻雀等の常習賭博、わいせつ行為等の犯罪行為等

加えて、ルールブックには「信用失墜行為については、刑事罰の対象となる事案が多く、その殆どは刑事罰に加え免職などの懲戒処分を受けることになります」 との注意書きもあります。

また、ルールブックには、国家公務員倫理法や倫理規程を踏まえ、「利害関係者との行動規制」などについても定めています。

利害関係者については、「以下の者(マスコミ関係者)については、職務の公正さを疑われるような接触は厳に慎むべきである」と規定されています。

ルールブックの最後では、「非違行為」に及んだ職員に対する具体的な処分の基準などを示しています。

(a) 国家公務員法に基づく「懲戒処分」:免職、停職、減給、戒告

(b) 法務大臣訓令により上級職員が行う「監督上の措置」:訓告、厳重注意、注意

更にルールブックは、人事院の指針を踏まえ、「最低でもこうした処分になる」という例を記しています。

(i) 賭博:減給か戒告

(ii) 常習賭博:停職

(iii) 秘密漏えい:免職か停職

(a)の免職になると、退職金が全額支給されなくなり、停職・減給・戒告でも調整額分が支給されずに減額となります。

黒川検事長は、このルールブックの内容を知った上で、マスコミ関係者と3年以上賭け麻雀を繰り返していた訳で、「訓告」ではなく、最低でも「懲戒処分」が妥当と思われます。



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国民の声を聞け

最新の世論調査の結果、安倍内閣の支持率は27%で、不支持率は64%だったといいます。
また、賭け麻雀で辞職した黒川検事長の処分については、95%の人が「訓告は甘い」とアンケートで答え、世論調査では「懲戒免職にすべきだ」が52%と半数を超えたといいます。
極めて当然の結果で、安倍首相が本当に「国民の声を聞くべき」と思うなら、黒川検事長についても再捜査すべきだと思います。

嘘だらけの首相

賭けマージャンで辞職した黒川検事長の処分について、法務省は事実関係を調査し、首相官邸に「懲戒が相当」と報告したが、官邸が懲戒にはしないとして「訓告」となったといいます。
安倍首相は、国会で「検事総長が事案の内容など、諸般の事情を考慮し、適切に処分を行った」と言いましたが、それは嘘だったことが判明しました。
いったいどこまで嘘をつけば気が済むのでしょうか。

嘘ばかりついて平気?

黒川検事長を懲戒ではなく訓告にした安倍首相について、女優の小泉今日子さんが「こんなにたくさんの嘘をついたら、本人の精神だって辛いはずだ。政治家だって人間だもの」とツイートしています。
更に「さよなら安倍総理」というハッシュタグを付けて「赤木さんの再調査を求めます」「赤木さんを忘れない」とツイートしています。
多くの国民が同じ気持ちだと思います。

嘘はつかないで

森法相は、黒川検事長を訓告処分にしたことについて「検事総長に法務省から『訓告相当だ』と伝えた。検事総長からも訓告相当と連絡があったので処分を行った」と答弁しましたが、森法相自身が「賭博罪にあたる」と言っていた人を「訓告相当」とするのは極めて不自然です。
弁護士でもある森法相ですが、弁護士を志した時の高潔な目標を、国会議員になり、法相になった途端に悪魔に魂を奪われてしまったのでしょうか。
国会の答弁では、いつも嘘がミエミエで、見ていて悲しくなってしまいます。

ギャンブル依存症

黒川検事長のギャンブル好きは有名で、ギャンブル依存症と言う人もいるほどです。
かつて黒川氏を担当した記者は「黒川氏は、昔から担当記者を集めては麻雀をするのが大好きだった。麻雀ができる記者を黒川番にしていたマスコミもある。カジノをする為にマカオまで行ったと聞いたこともある。こんなに偉くなっても、やっていたのだと驚いた」と語っています。
これらの情報からも、賭け麻雀を1~2度やったというレベルの話ではなく、常習賭博として「懲戒免職」が当然だと思います。

Re: 国民の声を聞け

>ジョンパパさん
仰るとおり、極めて当然の結果だと思います。
安倍首相自身が「国民の声を聞くべき」と言ったのですから、国民の声を聞いて、黒川検事長についても再捜査すべきです。

Re: 嘘だらけの首相

>デュークパパさん
法務省がまともなら、当然「懲戒が相当」と報告すると思います。
安倍首相が言うように、もし法務省が「訓告が相当」などと言ったとしたら、もう日本は法治国家とは言えません。
安倍首相は、森友、加計、桜と嘘をつきとおしていますが、もう国民は安倍首相の言うことは信じないと思います。

Re: 嘘ばかりついて平気?

>モカママさん
小泉今日子さんが言われるとおりだと思います。
これだけ嘘をつきとおして辛い気持ちがなければ、もはや人間ではないと思います。

Re: 嘘はつかないで

>ショコラさん
嘘を平気で言う安倍首相と違って、森法相には、まだ多少の良心が残っているのでしょうね。
だから、国会答弁でも苦しそうに嘘を述べているように見えます。
早く法相や国会議員など辞めて弁護士に戻り、良心に従って生きた方がいいと思います。

Re: ギャンブル依存症

>masaruさん
検察やマスコミの間では、黒川検事長のギャンブル好きは有名らしいですね。
休みにマカオや韓国のカジノに行くというから、きっとギャンブル依存症なのでしょうね。
検察の人も「黒川は昔から賭け麻雀をやっていた」と言ってますから、常習賭博者であることは間違いありません。
それが判っているなら、当然「懲戒が相当」だと思います。

奇妙な判断基準

国民民主党の後藤衆院議員が「懲戒処分できる場合の事由3つ、何れにも当たるという答弁がありました。だとすれば、懲戒処分にすれば良い」と問うと、森法務大臣は「今回、事実を認めて深く反省していること、その勤務態度は良好で組織に対して多大な貢献をしてきたものであって、本件までに懲戒処分等を受けたこともなかった等の事情を考慮しております」と、誠に奇妙な判断基準で訓告にしたと答弁しました。
殆どの犯罪者は、犯罪が見つかった時点で、反省するか反省している振りをしますから、今後は、それで許されるのでしょうか???

自衛隊は懲戒&書類送検

2017年3月に陸上自衛隊の青野原駐屯地で自衛官9人が賭けマージャン(レートはテンピン)して懲戒処分になっています。
この時に懲戒処分を受けた者の中には、1度賭けマージャンに参加しただけの者もいました。
更に、このうちの3人は、賭博容疑で書類送検されました。
黒川検事長は「訓告」でしたが、どう違うのでしょうか。

Re: 奇妙な判断基準

>KENTさん
犯罪がバレてから反省すれば良いのなら、全ての犯罪者が罰せられなくても良いことになります。
組織に対して多大な貢献というのは、安倍政権の為に検事としてやってはいけないことをしただけで、国民にとっては犯罪行為も同然のことをしただけだと思います。
弁護士でもある森法相も解っているのでしょうが、安倍政権の為に苦しい嘘をついているのはミエミエです。

Re: 自衛隊は懲戒&書類送検

>グレースパパさん
同じレートで賭け麻雀をして、自衛隊員は懲戒処分で書類送検もされ、安倍首相のお友達の黒川検事長は訓告だけで済むというのは、一体どういうことなのでしょうか。
こんな不合理が通用するのでは、日本は法治国家とは言えません。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

2018.5.5永眠、享年14歳10ヶ月

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2020.11.08、享年11歳3ヶ月

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

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