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新国立競技場の問題点



上の建物は、竣工して報道陣に公開されたばかりの新国立競技場です。

招待された記者達ははしゃいでいましたが、建築の専門家であるミシェルのお父さんのような立場からは、新国立競技場の問題点が多々見えてきます。

1番目の問題点は、1569億円と言われる巨額な建設費です。(建設会社からの追加請求金額は不明)

シドニーオリンピックの572億円、アテネオリンピックの360億円、北京オリンピックの525億円、ロンドンオリンピックの583億円、リオオリンピックの440億円と比較しても、遥かに巨額なスタジアムであることが判ります。



2番目の問題点は、オリンピック後の維持が難しく、大きな負の遺産になる可能性があることです。

サブトラックが無い為、大きな陸上競技大会の開催は難しく、サッカーやラグビーのワールドカップクラスの大会を開催するには客席数が不足しており、コンサートなどを開催するには、音が漏れて騒音規制に直面します。

しかも、年間維持費が24億円と言われていますが、これは楽観的な数字で、実際にはもっと高額な維持費となることが予想されます。

その高額な維持費を上回る興行を行うのは簡単ではなく、運営を民間に任せたくても、名乗りをあげる企業は容易に現れないと想像されます。



3番目の問題点は、観客席の上に屋根があるとはいっても、開口部や隙間が多いので、鳥の格好の巣になり易いことです。

緑地が少ない東京としては、例外的に樹木が多いエリアなので、従来から鳥が多いことで知られています。

新国立競技場には木も植えられ、木製の格子や梁も多く、鳥達にとっては絶好の憩いの場となりそうです。



上の写真は、外壁の庇部分を下から見上げたものですが、4階部分の庇の隙間には、防鳥用のネットが張られています。

しかし、5階部分の庇には設置されておらず、観客席を覆う屋根の中央部分も大きな穴が開いており、鳥さん達は簡単に内部に入ってこられます。

遅かれ早かれ、鳥の糞問題が発生するであろうことは、容易に察せられます。



4番目の問題点は、国際的な森林認証制度をクリアした木材が使用されていない疑惑です。

オリンピックの施設では、森林認証材を使うことが求められていますが、日本で認証を取得している森林面積は、たった7%しかありません。

そこで、事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)は、大会組織委員会の調達基準を適用しないと決めてしまったのです。

これは、国際基準に従わないということを意味し、ロンドンやリオと続いた調達基準を反故にするものです。



日本スポーツ振興センター(JSC)や設計者や建設会社は、国産木材の利用による「杜のスタジアム」とか、「47都道府県から木材を調達して活用した」とアピールしていますが、決して手放しでは賛同できません。

上の表に記されていますが、森林認証には幾つかあり、大会組織委員会が意図しているのは、国際的に認められた「FSC」や「PEFC」という森林認証です。

しかし、新国立競技場に使用された殆どの木材は、日本独自で定めた「SGEC」という認証しか取得できていないのです。

これらの他にも、日照不足による天然芝の生育不足問題や夏暑くて冬寒いという空調問題なども懸念されそうです。



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なるほど

さすがは建築のプロと感心しました。
素人では気づかない問題点が、よく解りました。
1600億円もの血税を投入して建設したスタジアムが、負の遺産になってはたまりませんね😢

Re: なるほど

>デュークパパさん
ありがとうございます。
建築の問題点というのは、実際に問題が発生するまでは、なかなか気づきにくいものだと思います。
仰るように、1600億円もの血税を投入して建設したスタジアムが、負の遺産になってはたまりません。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

2018.5.5永眠、享年14歳10ヶ月

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2020.11.08、享年11歳3ヶ月

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

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