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オリンピックの是非



上の写真は、上段が旧国立競技場で、下段が新国立競技場です。

新国立競技場は、観客席に屋根が設置されたとか、陸上トラックの材質が変わったとかの変更はありますが、基本的には旧国立競技場と同類の陸上競技用スタジアムで、見る人を圧倒するような斬新なデザインではないように思えます。

新国立競技場は、当初、設計コンペで故ザハ・ハディド氏のデザインが最優秀案に選定されましたが、建設費が高額になるという理由で、新たに隈研吾氏のデザインが採用され、1520億円(現時点で追加請求金額は不明)もの費用をかけて建設されたスタジアムです。

それでも、ロンドンオリンピックのメインスタジアムの828億円、北京オリンピックのスタジアムの502億円、横浜国際総合競技場の603億円、福岡ドームの760億円と比べても、遥かに高額な建設費であることが判ります。

更に、新国立競技場は、屋根があるので天然芝の維持は難しく、サブトラックが無いスタジアムでは大規模な陸上競技は開催できないという問題を抱えています。

サッカーやラグビーにとっても、陸上競技にとっても使いづらいと言われる新国立競技場は、年間で少なくとも24億円の維持費が必要と試算されていますが、オリンピック後の利用方法が未解決の状態です。(後利用問題)



マラソン競技の開催地が、酷暑の為に東京から札幌に変更となりましたが、そもそも東京にオリンピックを招致する必要性が国民の間で充分に討議されていたのでしょうか?

ロシアのソチオリンピックでは、約5兆7500万円もの国費がつぎ込まれ、北京オリンピックでは、約4兆5000万円もの国費がつぎ込まれたと言われています。

かっての崇高なオリンピック精神と意義は消滅し、今や薄汚れた利権と商業主義の塊になってしまったオリンピックに対し、招致を撤退する都市が続出しています。

2024年の夏季オリンピックの招致には、当初、5都市が立候補していましたが、ハンブルクとローマとブダペストは撤退してしまいました。

アメリカのボストンも招致に参加する予定でしたが、住民の反対運動の結果、事前に撤退することが決まりました。

2026年の冬季オリンピックの招致については、カナダのカルガリーが住民投票を行った結果、招致に参加しないことになったといいます。



上の写真は、アテネオリンピックの時に使用された野球場です。

現在は使用されることもなく、雑草だらけになっています。

しかし、アトランタオリンピックのメインスタジアムは、オリンピック後に野球場に改装され、大リーグのアトランタ・ブレーブスの本拠地となりました(その後、解体)。

シドニーオリンピックのスタジアムは、フットボールやクリケットの競技場に改修され、ロンドンオリンピックのスタジアムは、サッカーのウェストハムの本拠地となりましたた。

これらは、設計段階から、オリンピック後の転用が計画されていた好例です。

ところが、新国立競技場には、オリンピック後の使用に関する明確なコンセプトは盛り込まれておらず、金食い虫の「負の遺産」になってしまう可能性は否定できません。



上の写真は、リオオリンピックの時に使用された水泳競技場です。

まだ3年しか経っていませんが、既に廃墟と化しています。

東京オリンピックの会場として、東京都は約1375億円も投じて6つの競技施設を建設しました。

その内、オリンピック後に採算が合うのは1施設のみで、残りの5施設は、年間で少なくとも約11億円の赤字が発生する見通しと言われています。

ボートやカヌーの会場である「海の森水上競技場」は、車以外でのアクセスができないという難点があり、水門の管理コストなどで、年間の赤字額が約1億6千万円と試算されています。

73億円を投じた「カヌー・スラロームセンター」は、オリンピック後はラフティングなどができる施設としても活用する計画ですが、年間の収入は約1億6400万円にとどまり、約1億9千万円の赤字になると試算されています。

567億円が投じられた水泳競泳の「東京アクアティクスセンター」は、オリンピック後も「競泳ワールドカップ」や「アジア水泳選手権」などで年間100万人の来場を見込んでいますが、それでも年間で約6億4千万円の赤字になると試算されています。

更に、「夢の島公園アーチェリー場」と「大井ホッケー競技場」は、それぞれ年間1170万円と9200万円の赤字になると試算されています。

しかし、試算は、批判を浴びないように、良い数字を提示するのが常ですから、実際に発生する赤字がもっと高額になる可能性は大いにあり得ます。

こうしてみると、福島第一原発の放射能、地震、台風、集中豪雨、酷暑、高齢少子化、古くなったインフラの劣化等の問題が山積する日本には、オリンピック以上に優先して税金を投入すべき課題が多々あるように思えてなりません。



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テーマ : 東京オリンピックあれこれ
ジャンル : スポーツ

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オリンピック観戦辞退

東京オリンピックで子供達に割り当てられる観戦チケットについて、東京都内53区市町村のうち24自治体で割り当てを辞退する小学校があるといいます。
検討段階も含めると、4日時点で計307校に上るそうです。
都全体の7割超の学校で1~3年生の参加を見送る方針といいますから、この点でも東京でのオリンピック開催に疑問を感じます。

今は不要

私は、日本でオリンピックを開催する必要はないと思っています。
その理由は、今の日本にはオリンピックよりも優先して対処しなければならない問題が数多くあるからです。
更に、ロシアのドーピング問題初め、今のオリンピックには問題が多すぎるように思います。

温暖化防止が優先

東京オリンピックといいながら、マラソンを札幌でやる必要があるなら、そもそも東京で夏のオリンピックをやるべきではないのでは。
それよりも、地球温暖化対策の方が、優先すべきことのように思います。

Re: オリンピック観戦辞退

>masaruさん
小学校は、子供達が熱中症になることを恐れて辞退したようですね。
真夏の観戦は、実際、熱中症になる可能性は大ですから、その心配はよく解ります。
地球が温暖化している気候では、真夏の東京でオリンピックを開催するのはリスクが大きすぎるように思います。

Re: 今は不要

>ジョンパパさん
日本でオリンピックを開催することに反対している国民は多いようです。
ジョンパパさんが仰るように、今の日本にはオリンピックよりも優先して対処しなければならない問題が山積しています。
それと、オリンピック自体にも問題が多いですね。

Re: 温暖化防止が優先

>MACさん
仰るとおりです。
気候の問題もありますが、そもそも日本でオリンピックを開催する意義が曖昧です。
外国の都市のように、オリンピックを招致するか否か、事前に国民に問うべきだったと思います。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

2018.5.5永眠、享年14歳10ヶ月

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2020.11.08、享年11歳3ヶ月

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

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