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日本一の高校球児



今、夏の甲子園大会目指して高校球児が一生懸命プレイしています。

そこには、色々なドラマがあるものと思います。

名古屋大谷高校の3年生の津森慶二君も、その一人です。

7月9日、愛知大会2回戦、対国府高校戦の3点を追う8回表、津森慶二君が代打に送られました。

津森君は「打って流れをつくる」という思いを胸に込め、右打席に立ちました。

2ストライクを取られた後、津森君は高目のボールに手を出してしまい、三振に倒れました。

この瞬間、津森君の高校での野球が終わりを迎えました。

津森君は、試合後、悔しさをにじませながら「苦しいことや、できないことも結構あったけど、楽しかったことの方が多かった。野球という存在があって良かった」と語りました。

そんな津森君を見守りながら、お母さんは「同じような病気に苦しむ人達に、勇気を与えられたとしたら、こんなに嬉しいことはありません」というような趣旨の話をされました。

実は、津森君は脳梗塞の後遺症で、今も右半身に麻痺が残っているのです。

津森君は、小学4年生の時、地域の硬式野球チームでの練習中に不整脈で倒れました。

その後、体内にペースメーカーを入れて練習をしていましたが、小学5年生の春休みに脳梗塞を発症してしまいました。

その影響で、立つことも、指を動かすこともできなくなってしまいました。

その当時の気持ちを書いた作文が、「第36回全国中学生人権作文コンテスト愛知県大会中日新聞社賞」を受賞しました。

作文の題名は、「中身が大事」。

その内容は(抜粋)・・・

僕は、小学校6年生の初めに脳梗塞になり、そのため右半身不随と言語障害を伴った。

それまでは、右手も右足も自分の思い通りに動かすことができ、普通の人が感じる感覚で、何不自由ない生活を送っていた。

しかし、突然の脳梗塞の後遺症からは、右手を動かすことも、右足を動かすことも、言葉を失ってしゃべることもできなくなった。

普通のことがうらやましく、右手を動かせる、右足を動かせる、普通に歩ける、言葉が話せる人すべて、赤ちゃんでさえうらやましく思えた。

(中略)

・・・僕もベットの上でよく泣いていた。

でも、泣いていても先に進めない。

目覚めたら普通に戻っていたら・・・、夢だったら・・・といつも思っていたが、動かすことが出来ないのが現実・・・。

今できるリハビリを、つらいけど、苦しいけど、少しずつやって元の姿に戻るんだ!って気持ちに切り替えた。


「絶対元に戻ってやる」。

津森君は、入院生活中、必死でリハビリに取り組みました。

週末には、一時退院して、所属していたチームの練習を見学しました。

津森君は「僕みたいな体でも、居てもいいのかな?」と不安でしたが、チームメートはグラウンドで笑顔で迎えてくれました。

復帰した時は、100メートル走るだけで苦しく、右手でボールを前に投げることもできませんでした。

それでも、父親とボールを投げる練習を続けました。

津森君は「できないという言葉は嫌い。できる、できると思ってやってきた」と語ります。

中学生になると、少し前に投げられるようになりました。

高校では、仲間とほぼ同じ練習をこなしてきましたが、ずっとベンチに入れずにいました。

選手は46人。

津森君は、最後の夏にベンチ入りをめざし、打撃を磨くことにしました。

守備で捕球をしたり、走ったりするのは、人より難しいと思ったからです。

中学の時は軽いバットしか振れなかった津森君でしたが、少しずつ重くし、冬場に打撃練習と左腕の筋トレに励みました。

そんな津森君を見ている竹内湖舶主将やチームメートは、「人一倍バットを振っている。自分達も負けられないなと思う」と語っています。

努力が実り、津森君は、5月の練習試合で打撃で活躍しました。

「ここ一本という場面で試合に出すのは彼」と中原家康監督に認められ、津森君は初めて背番号(20)をもらうことができたのです。

高校野球に素晴らしい選手は大勢いますが、津森君のような選手こそ高校野球の「鏡」のように思えます。



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テーマ : 高校野球
ジャンル : スポーツ

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期せずして・・・

「できないという言葉は嫌い。できる、できると思ってやってきた」津森の言葉、私のハートを揺さぶります。
先日より「ブラインドタッチ」に挑戦していますが、物の数時間で音を上げている私が居ます。v-403
負けてはいられませんなぁ!

すごい高校球児

小学校6年生で脳梗塞なんて、本当に痛ましいです。
もの凄く大変な思いをされたと思いますが、病に負けずに努力されたことに頭が下がります。

Re: 期せずして・・・

>ワンコが好きさん
仰るように、凄く心に響く言葉だと思います。
弱い心に負けてしまうのが普通ですが、それに打ち勝とうとすることは本当に大変なことだと思います。
それを、津森君は、小学6年から中学にかけてやったのですから、もの凄いことだと思います。

Re: すごい高校球児

>COCOさん
歳をとって脳梗塞を患うことは珍しくありませんが、小学6年生とは驚きます。
人生経験も少なく、不安だらけだったと思いますが、病に負けずに野球をやり遂げたことは、本当に凄いことだと思います。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

2018.5.5永眠、享年14歳10ヶ月

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

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