fc2ブログ

ベイリーが引退



病気の子供に寄り添う日本初の「ファシリティードッグ」として、神奈川県立こども医療センター(横浜市南区)に「常勤」してきた10歳の雄のゴールデンレトリバー「ベイリー」が、10月16日、高齢の為に引退したそうです。

本日は、そのことが書かれた毎日新聞の記事を御紹介したいと思います。



手術室までの移動に付き添ったり、ベッドで添い寝したりと、約9年にわたって延べ約2万3000人もの子供に関わってきたベイリーです。

闘病を支えられたという親子から、感謝の声がたくさん寄せられました。

16日に同センターの体育館で開かれた「引退式」には、ベイリーと関わりがあった親子ら50人以上が参加しました。

入院中の子供は、点滴をしながら車椅子で駆けつけました。

子供達を代表してスピーチした横浜市の安田結さんは「私はベイリーと6年くらい一緒にいて、友達だった。辛い時にベッドで一緒に寝てくれた」などと話し、「お疲れさま。ありがとう、ベイリー」と締めくくりました。

病院関係者からも「子供達が安心して手術室に向かえるよう寄り添ってくれて、大きな支援になった」、「子供達は厳しい毎日を乗り越える力をもらえた」と感謝のスピーチが続きました。

会場に設置されたボードには、親子からのベイリー宛ての手紙が掲げられました。

「ありがとう」という言葉と共に、成長を伝える手紙の他、闘病の末に亡くなったことを報告する手紙もありました。



ファシリティードッグとは、「ハンドラー」と呼ばれる看護師ら臨床経験のある医療従事者とペアになり、医療チームの一員として働く犬です。

短時間の訪問が主の「セラピードッグ」とは異なり、病院に「常勤」して長期入院する子供らに寄り添います。

ベイリーは、平日、散歩して朝食を食べた後、午前9~10時にハンドラーの看護師・森田優子さんと一緒に「出勤」します。

午前10時から午後4時まで、病気の子供の手術室までの移動や麻酔が効くまでの付き添いの他、歩行リハビリテーションへの同行、最期の看取りの同席などの「業務」にあたってきました。

1日に訪問する病気の子供は、平均10~20人です。

休日はドッグランや水辺などに出かけ、本来の「犬らしく」過ごしてきました。



横浜市鶴見区の金村めぐみさんは、「約6年お世話になり、ベイリーには本当に、ありがとうと言いたい」と語ります。

長男の駿汰ちゃん(6)は0歳で脳腫瘍が見つかり、生後約6カ月の時から2年半にわたり同センターに入院しました。

3歳になる直前に退院したが、昨年末の検査で再発が判明。

1月に再び入院し、退院時期はまだ決まっていません。

血が出るまで吐いてしまうような副作用もある抗がん剤治療、複数回の手術・・・。

そんな入院生活の中で、ベイリーとの触れ合いが親子の楽しみの一つでした。

視力が少しだけ残る左目で、駿汰ちゃんはベイリーを追いかけ、手で触ると笑顔がこぼれます。

めぐみさんは、「病棟の廊下しか歩けないような狭い世界の中で、ベイリーに会えると、駿ちゃんも他の子供達も付き添う親も、本当に嬉しそうです。病気の回復にもきっと影響があるんじゃないかと思います」と語ります。

(上の写真は参考写真で、記事の内容とは直接関係ありません)



ベイリーは、ハワイで専門的なトレーニングを積んだ後、2010年から静岡県立こども病院で2年半、神奈川県立こども医療センターで6年にわたって働いてきました。

引退後はハンドラーの森田さんと共に暮らしながら、体力的に無理がない範囲で「ボランティア」として病院内の図書館などで子供達と触れ合う予定です。

後任は、昨秋に来た2歳の雌のゴールデンレトリバー「アニー」です。

ベイリーと共に1年間働きながら、「仕事」を身につけてきました。

(上の写真の左側がベイリーで、右側がアニーです)



ベイリーらを導入してきたNPO「シャイン・オン・キッズ」(東京都中央区)によると、ファシリティードッグは欧米で2000年頃から試験的に始まったそうです。(現在は全米で数百頭が活動)

しかし、国内のファシリティードッグは、ベイリーを含めて2病院3頭にとどまります。

普及が進まないのは、認知度の低さや資金面に課題がある為といいます。

1頭あたりの初年度経費は年間約1200万円、継続運営費は年間800万~900万円かかります。

きめ細かい研修や感染対策など、管理費が必要だからです。

こうした経費は、同NPOに寄せられた寄付金の他、一部は病院側の負担で賄ってきました。

ベイリーのハンドラーをしてきた森田さんは、「ベイリーが毎回処置に付き添ったり、亡くなる直前まで添い寝したりした子供の親御さんから、たくさんの感謝の声をもらっている。ベイリーの功績を次の世代に受け継いでいきたい」と語り、ファシリティードッグへの支援を呼びかけています。



★ランキングに参加中です。
↓ポチッと押して下さると嬉しいです♪

人気ブログランキング

スポンサーサイト



テーマ : ゴールデン・レトリーバーとの生活
ジャンル : ペット

コメントの投稿

非公開コメント

No title

病院と言うと、最もワンちゃんの入室を制限しそうですが、その病院が病気の子供とワンちゃんの関係を理解してくれていることを大変嬉しく思います。
純真無垢で天使のような心を持ったワンちゃんだからこそできるお仕事のように思います。
日本にも、ベイリーのようなワンちゃんが理解され、更に増えることを願っています。

Re: No title

>COCOさん
仰るとおり、病院が病気の子供とワンちゃんの関係を理解してくれたことは嬉しいですね。
そして、純真無垢で天使のような心を持ったワンちゃんだからこそ皆に笑顔を与えられるように思います。
日本にも、もっともっとベイリーのようなワンちゃんが理解され、増えるといいですね。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

2018.5.5永眠、享年14歳10ヶ月

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2020.11.08、享年11歳3ヶ月

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

カレンダー
11 | 2022/12 | 01
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新記事
最新トラックバック
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
FC2カウンター
人気ブログランキング
ランキングに参加中。 ポチッと押して下さると嬉しいです♪