被爆者への想い



上の人物は、メキシコの外交官・政治家だったアルフォンソ・ガルシア・ロブレス氏(1911年3月20日 - 1991年9月2日)です。

ロブレス氏は、ラテンアメリカとカリブ海周辺国を「非核地域」と定めた「トラテロルコ条約」の成立に尽力され、1982年にノーベル平和賞を受賞されました。

33か国全ての同意を得て「非核地域」としての条約を締結することは、並大抵の困難ではありませんでした。

例えば、ブラジルとアルゼンチンは隣国でありながら仲が悪く、互いに核兵器の開発を進めていました。

33か国もあれば、条約の全ての項目に同意することは、極めて困難です。

しかし、ロブレス氏は「完璧ではなくても、まずは条約を締結することが大切」と考え、各国が同意した項目だけで条約を締結させるという奇策で非核地域化を進めました。

ロブレス氏の長年の努力により、最終的には33か国全てが非核化に同意し、トラテロルコ条約を締結することができたのです。

これこそが、真の政治であり、真の外交だと思います。



上の地図の青い部分は、「非核地域」です。

「非核地域」とは、核兵器だけでなく、平和的核爆発や原子力発電所なども禁止した地域です。

しかし、世界で唯一の被爆国である日本は含まれていません。



上の写真は、原爆が投下された直後の広島です。

原爆により、広島で12万2338人、長崎で7万3884人もの死者や行方不明者が出たと言われています。

その後、原爆の影響で亡くなった人も多く、被爆後5年間の間に亡くなられた人は、広島では計20万人、長崎では計14万人に達したと言われています。



昨年、国連で122か国が賛成して、「核兵器禁止条約」が成立しました。

しかし、国連で「核兵器禁止条約」が批准される時、日本は欠席しました。

日本は核兵器にどう向き合ってきたのでしょうか。

信じがたいことですが、安倍内閣の横畠内閣法制局長官は「憲法上あらゆる種類の核兵器の使用が、およそ禁止されているとは考えていない」と発言しています。

核兵器禁止条約の第1回交渉会議に日本が参加しなかった当時、岸田外相は「核兵器国と非核兵器国の対立を一層深めるという意味で逆効果になりかねない。今後、日本政府はこの交渉へは参加しない」と釈明しました。

世界で唯一の被爆国である日本の大臣とはとても思えない発言で、原爆で亡くなられた方々に対する冒とくとしか思えません。



昨年、核兵器廃絶を訴える「ICAN」が、ノーベル平和賞を受賞しました。

被爆者は「私達は微力ではあるが、無力ではない」と語っておられます。



国連で「核兵器禁止条約」が批准された時に欠席した日本の席の上には、「あなたに、ここにいて欲しかった」と書かれた日本の折り鶴が置かれていました。



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テーマ : 「原発」は本当に必要なのか
ジャンル : 政治・経済

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No title

私はメキシコのロブレス氏のことを知らなかったのですが、世界には素晴らしい外交官・政治家がいることに感心しました。
ロブレス氏と比べると、今更ながら我が国の外交官や国会議員のお粗末さに失望してしまいます。
世界で唯一原爆の悲惨さを身をもって体験した日本は、本来なら世界の先頭を切って核廃絶を訴えなければならないのに、核兵器禁止条約の批准に欠席するなんて言語道断です。
これは、まさに我が国の被爆者に対する裏切り行為だと思います。

Re: No title

>デュークパパさん
ロブレス氏のような素晴らしい外交官が居たことに本当に感心いたします。
ロブレス氏に比べると、日本の外交官や国会議員はお粗末極まりないですね。
殆どの人が、国民や平和の為ではなく、私利私欲の為だけに権力の座に居座っている感じがします。
仰るように、世界で唯一原爆の悲惨さを身をもって体験した日本は、本来なら世界の先頭を切って核廃絶を訴えなければならないのに、核兵器禁止条約の批准に欠席するなんて言語道断だと思います。
まさに我が国の被爆者に対する裏切り行為であり、恥さらしの行為だと思います。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
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  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
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