Jアラートは有効か
今朝、6時頃に起きてテレビをつけると、画面に「Jアラート」が映し出されていました。
北朝鮮がミサイルを発射し、それが日本上空を通過するという警報です。
チャンネルを変え、どこの番組を見ても、ほぼ同じ画面です。
中には「近くの丈夫な建物に避難してください」という放送局もありましたが、直ぐ近くにミサイルに耐えられるような丈夫な建物などありません。
しかも、避難する時間は、せいぜい4分あるかないかです。
安全性を確認する為に、ミサイルの位置(高度を含めて)をもっと正確にしりたいと思っても、テレビの画面は同じ「Jアラート」を映し出すだけで、情報の内容は一向に変わりません。
これでは、ただテレビを見ているだけしかできません
北朝鮮がミサイルを発射した場合、まずイージス艦から「SM-3」で迎撃するそうです。
それが失敗した場合、今度は陸上から「PAC-3」で迎撃するそうです。
しかし、軍事専門家の中には、弾道ミサイル迎撃の困難さを「拳銃の弾を拳銃の弾で撃ち落とすようなもの」と言う人もいます
「SM-3」の迎撃実験は、米ミサイル防衛局によって2002年1月から開始され、2015年12月までに40回の発射実験が実施されています。
その結果、迎撃に成功したのは33回で、成功率は約82%でした。
一方、「PAC-3」の迎撃実験は、2013年12月までに35回実施され、成功は29回で成功率は約83%でした。
弾道ミサイルに「核」が搭載されていたら、1発でも撃ち漏らせば日本は壊滅的な打撃を受けます。
1発の弾道ミサイルを迎撃するのでも難しいのに、同時に複数の弾道ミサイルを発射されたら、殆どお手上げかもしれません
確実に弾道ミサイルを迎撃できる保証の無いイージス艦ですが、その購入費用は1隻あたり1,400億円もし、通常の維持コストは1隻あたり年間40億円かかるそうです。
また、イージス艦の陸上版とも言える「イージスアショア」の設置費用は、1基あたり800~1,000億円と言われています。
日本政府はイージス艦とイージスアショアの購入を予定しているようですが、北朝鮮がミサイルを発射する度に、日本政府は巨額の兵器購入でトランプ大統領を喜ばせることになりそうです。
先般、中国地方や四国地方で、「Jアラート」が出された際の避難訓練が行なわれました。
やはり、ミサイルに耐えられるような丈夫な建物などそうそうあるものではなく、住民は、近くの公民館や体育館に集まり、頭を抱えて伏せるという訓練をされたようです。
この訓練が、ミサイルに対して、果たしてどれだけの効果があるのでしょうか
上の写真は、スイスの家庭に設置された「核シェルター」です。
スイスでは、国民全員が避難できるだけの核シェルターが既に設置されているといいます。
病院の中には、地上部分の病院機能と同じものが、地下部分にも備わっているものもあります。
スイス政府は併記を購入するのではなく、核攻撃といった最悪のケースも想定し、国民を確実に守る手段を既に構築しているのです。
上のグラフは、日本核シェルター協会が作成した世界各国の「核シェルター普及率(2013年時点)」です。
この数字を見ると、日本と外国の「安全」に対する考え方の違いがよく解ります。
スイス 100%
イスラエル 100%
ノルウェー 98%
アメリカ 82%
ロシア 78%
イギリス 67%
シンガポール 54%
日本 0.02%
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テーマ : 北朝鮮ミサイル発射について
ジャンル : 政治・経済
コメントの投稿
No title
やはり、Jアラートのミサイルに対する有効性は殆ど無いように思えます。
Re: No title
トランプ大統領に「リップリーダー(口先だけのリーダー)」と言われている安倍首相は、会見で「国民を守る」とか言ってましたが、本当に守ってくれると思っている国民は少ないと思います。
実質的に逃げることもできないもできない「Jアラート」とは、いったい何なのでしょうか?
巨額の税金を使って役に立たないかもしれない兵器を買うよりは、首相自身が北朝鮮に行って友好条約を結ぶ努力をした方が遥かに良いと思います。
No title
全く役に立たないどころか、国民をパニックに陥れるだけのような気がします。
実際、Jアラームの警報音を聞いて驚いたトラックのドライバーが衝突事故を起こしてしまいました。
Re: No title
仰るとおりです。
同じように思っている国民は多いと思います。
現在のJアラームでは、かえって国民を危険にさらすのではないでしょうか。