言い訳と責任転嫁



普通の人間は、言い訳を考えることが多いように感じます。

ミシェルのお父さんも同様で、人生を振り返ってみると、勉強やスポーツなどにおいて、言い訳をすることが多かったように思います。

そして、言い訳をしている限り、人間は進歩しないことを学びました。

ミシェルのお父さんがロンドン勤務だった当時の上司であったYさんは、何事にも慎重なお父さんとは性格が真逆で、何事にもイケイケドンドンの人でした。

このYさんのことで「素晴らしい」と思ったのは、Yさんは、仕事においても遊びにおいても決して言い訳をしないことです。

そして、Yさんは「部下には、やりたいように仕事をやらせてくれ、責任は自分が取る」という人でした。

会社で出世した人の中には「失敗は部下のせいにし、成功は自分の手柄にする」という人が多いのですが、Yさんは、その点でも真逆の人でした。



そのYさんが、ロンドンに赴任して8年が経過した頃にフィリピンに転勤となり、営業所の所長を務めることになりました。

そして、日系大手企業から高層ビルの建設工事を受注しました。

ところが、コンクリートの躯体が殆ど完成した頃に不具合が見つかりました。

フィリピンの一流の下請け業者を使っていたそうですから、問題を早期に発見することができなかった技術的な難しさがあったのかもしれません。

Yさんは営業所の所長なので、直接は工事に関与しておらず、工事現場には他の社員が常駐していました。

普通の上司であれば、現場に常駐していた社員に責任を取らせるのですが、Yさんは言い訳を一切せず、自分が責任を取って会社を辞めました。

Yさんがフィリピンに転勤後、ミシェルのお父さんは、Yさんの後任として工事の最高責任者となり、部下を使う立場になりましたが、何か問題が起きれば、Yさんと同様に、自分が責任を取る覚悟で常に仕事に臨んでいました。



一方、昨日の石原元都知事の記者会見を見ていて、「この人は、組織のトップに居るべき人ではないな」と改めて感じました。

そして、豊洲問題には、日本の組織の典型的な悪さが潜んでいるように思いました。

その悪さとは、「非常に多くの人が関与しながら、責任範囲が曖昧で、問題が起きても誰も責任を取ろうとしない」という体質です。

どのような事情があったにせよ、最高責任者である都知事として裁可したからには、言い訳はせず、石原氏が全ての責任を負うべきだと思います。

ミシェルのお父さんが、最も疑問に思ったのは、契約書の内容も確認せずに裁可したことです。

石原元都知事は「瑕疵担保の問題は、専門的すぎて、交渉の当事者に委ねるしかないじゃないですか。それを担当している浜渦なり、その後任者に任せるしかない」と言いましたが、瑕疵担保の問題は、石原氏が理解できないほど難しいことではありません。

更に石原氏は、契約内容について「自分は商売したこともなく、瑕疵担保のことなども含めて副知事や専門家に任せてあった」と言い、いかにも「責任は副知事や専門家にある」というようなことを話しましたが、これはとんでもない言い訳であり、かつ責任転嫁だと思います。



ミシェルのお父さんが、ロンドン勤務の最後に担当した工事は、セントポール寺院近くに建設した6万㎡のオフィスビルでした。(完成後、世界最大の投資銀行であるゴールドマン・サックス社の欧州本社ビルとなりました。上の1~3枚の写真)

この時、工事を担当するお父さんの建設チームとゴールドマン・サックス社は、双方とも英国でトップ3と評価される弁護士を雇用し、長い日数をかけて契約内容を交渉し、大変分厚い契約書をまとめ上げました。

同様に、お父さんの建設チームは、何社もの(業種別)下請け業者とも交渉し、大変分厚い契約書を作成しました。

ミシェルのお父さんは、法律家でもなく、英国人でもないので、契約交渉に参加したり、英語で書かれた分厚い契約書に目を通すのは容易なことではありません。

しかし、その内容を熟知していなくては、仕事を滞りなく完成することなど不可能です。

一方、日本の建設工事の契約書は、海外工事の契約書と比べると大変簡素で、しかも日本語で書かれています。

所々に法律用語は使用されてはいますが、読みさえすれば、理解するのは難しいことではありません。

にも関わらず、石原氏は契約内容(特に瑕疵担保条項)も理解せずに裁可したとしたら、それは怠慢以外の何物でもなく、石原氏自身の責任であることは明白です。



石原氏は、もしかすると「週2~3日しか登庁せず、あとは自宅で小説を書いていたから、契約書に目を通す時間が無かった」とでも言い訳するのでしょうか。

日頃から勇ましいことばかり言っていて、他人の悪口ばかり言っている石原氏ですが、問題が起きる度に他の人に責任転嫁する姿は、誠に醜い限りです。

軍艦などの船長は、敵の攻撃にあって沈没する際には、部下の命を守ることを優先して避難させ、自分は最後まで船に残ると聞きますが、石原氏には、そのようなトップとしての自覚や責任感は無いのでしょうか?



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No title

私もテレビで記者会見を見ましたが、見るに堪えないほど酷い会見でした。
記者会見に出かける前に「果たし合いに出かける昔の侍の気持ち」とか時代錯誤的なことを言ってましたが、記者会見の後に記者から「果し合いはどうでしたか?」と問われ、「五分五分」と答えていたのには笑っちゃいました。
私の判定では、完璧に「返り討ちあった悪代官」といった感じでした。

No title

記者会見を見て、非常に腹が立ちました。
結局丸投げで、自分で「都知事は不要」と言ってるような会見でした。
しかも言うことに事欠いて、「混迷の責任は小池知事にある」と言ったのには、呆れかえりました。
自分を侍だと思っているのなら、切腹ものだと思います。

No title

都知事だった時は「議会が決めかねるならば、知事がですね、歯車を大きく回すしかない。それがリーダーとしての責任であると思います。」なんて格好つけたことを言っておきながら、今回の記者会見では「あの土地をあのコストで購入したのは、私が決めたわけではない。行政の責任者として、上がってきたものを裁可したんですから、責任逃れとは思いません」などと嘯いているのは本当に許せません。
自民党御用新聞である読売新聞の司会者でさえ「それでは、知事はいらないのでは」と呆れていましたが、そのとおりで、石原を都知事に選んだことが最大の誤りだったように思います。

No title

石原元都知事は「契約書にサインした覚えはない」ふざけたことを言ってましたが、それなら何故そのことをもっと早く問題にしなかったのでしょうか?
タケシさんが言ってたように「困った時のボケたふり」なのでしょうか?

Re: No title

>ジョンパパさん
カリーノパパもジョンパパさんと同じことを感じました。
五分五分なんてとんでもなく、全て空振りで返り討ちという感じでした。
石原元都知事が侍ということも有り得ません。
侍に失礼です。

Re: No title

>ケンケンさん
カリーノパパも同意見です。
こんな人が都知事になったことは、東京都にとって大変不幸なことでした。
昔なら、責任を取って切腹ものだと思います。

Re: No title

>デュークパパさん
デュークパパさんが仰るとおりです。
こんな知事は不要だったと思います。
新銀行の設立でも巨額の損失を招きましたし、都民の税金を浪費しただけの都知事でした。

Re: No title

>MACさん
「契約書にサインした覚えはない」と平気な顔で言ったのには、驚きました。
自分がサインしていない契約書の内容が実行されようとしたら、止めるのが当然です。
それを今になって「契約書にサインした覚えはない」とは、とんでもないことです。
頭がどうかしてしまったのでしょうか。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

●リンクフリーです。貼ったり剥がしたり、ご自由にどうぞ。

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