フォース鉄道橋



上の写真は、英国スコットランド近郊のフォース湾に架かるフォース鉄道橋です。

全長2530mのカンチレバートラス橋で、1890年に完成し、100年以上たった今も現役の鉄道橋として使用されています。

2015年には世界遺産に登録されました。



19世紀末頃の英国は、産業が飛躍的に発展し、全国に鉄道網が張り巡らされました。

1878年には、スコットランドのテイ湾に、長さ約3㎞のテイ橋が建設されました。

しかし、1879年、このテイ橋は強風の為に崩壊してしまい、橋を通過中の列車がテイ湾に落ち、75名の死亡者を出してしまいました。(「テイ湾の悲劇」と呼ばれています)

設計段階で風の影響を軽視していたのと、材料が粘りに欠ける鋳鉄だったことなどが、事故の原因と言われています。

当初、フォース鉄道橋の設計を担当したのは、テイ橋の設計者であったトーマス・バウチでしたが、テイ橋の事故もあって、ジョン・ファウラーとベンジャミン・ベイカーが設計を引き継ぎました。

テイ橋の教訓から、フォース橋は強風の影響を考慮した最強の橋として設計されました。

また、橋の材料として、鋳鉄ではなく鋼鉄が使用されました。



上の写真は、カンチレバー橋の原理を実演したものです。

写真の右側が設計者のジョン・ファウラーで、左側がベンジャミン・ベイカーです。

そして、写真の中央に居るのが日本人の渡邊嘉一です

渡邊嘉一は1858年に長野県に生まれ、日本土木史の父と呼ばれる人物です。

東京大学の土木科を主席で卒業した後、工部省に入省して鉄道局に勤めていましたが、1884年に退官して英国のグラスゴー大学に留学し、土木工学を学びました。(朝の連続テレビ小説「マッサン」のモデルとなったニツカウィスキーの創設者の竹鶴政孝が留学したのもグラスゴー大学でした)

渡邊は、グラスゴー大学卒業後、サー・ジョン・ファウラー&サー・ベンジャミン・ベイカー事務所に就職し、フォース鉄道橋の建設工事に現場の設計監理責任者として参画したのです。

日本帰国後の渡邊は、日本の主な鉄道会社などの経営に参画し、54歳の時に東京石川島造船所(現在のIHI)の社長に就任しています。



上の写真は、スコットランドの20ポンド紙幣です。

中央にフォース鉄道橋が大きく印刷されていますが、右上には前述の写真も印刷されています。



上の写真は、英国で一般に使用されている20ポンド紙幣です。

紙幣には、エリザベス女王が大きく印刷されています。

しかし、スコットランドでも独自に紙幣が発行されているので、日本人からすると不思議な感じがします。

ミシェルのお父さんが、ロンドン赴任直後にスコットランド紙幣を手にした時には、「ロンドンでは、たまに受取りを拒否する人がいる」と聞き、銀行に行って交換してもらったことがありましたが、それも今では懐かしい想い出です



★ランキングに参加中です。
↓ポチッと押して下さると嬉しいです♪

スポンサーサイト

テーマ : イギリス
ジャンル : 海外情報

コメントの投稿

非公開コメント

No title

1890年というと日本は明治時代ですが、そんな時代に約2.5㎞もの長さの鉄骨の橋が建設されたなんて本当にビックリです。
更には、そんな昔に日本人が英国に行き、大工事の現場の設計監理責任者だったということにもビックリです。
しかも、その日本人が英国の紙幣にも印刷されていることを知って3度目のビックリです。

Re: No title

>ジョンパパさん
仰るとおり、ビックリすることばかりです。
昔の英国は世界に先駆けた発明が多く、まさに世界をリードする国だったように思います。
一方で、1890年頃に英国に留学し、世界的な大工事の現場責任者を務めた日本人がいたことに驚きと誇りを感じます。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

●リンクフリーです。貼ったり剥がしたり、ご自由にどうぞ。

カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
最新トラックバック
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
FC2カウンター
人気ブログランキング