豊洲新市場



上の写真は、ニュースで話題になっている豊洲新市場です。

築地市場の移転が予定されていましたが、盛土の問題が明らかになって先行きが不透明になっています。

建物の下に計画されていた盛土が行われていなかったことが判明しただけではなく、地下部分に汚染水が溜まっていることも判明し、東京都は大騒ぎになっています。

マスコミは、施工されなかった盛土と地下に溜まった汚染水を問題にしていますが、果たして、それだけの問題で済むのでしょうか



豊洲新市場の予定地は海だった場所ですが、1954年から海面の埋立てが始まり、その後、東京ガスの製造工場が建設され、1956年から1988年まで都市ガスの製造・供給が行われていました。

この場所で問題になった土壌汚染は、東京ガスが石炭から都市ガスを製造する過程において生成された副産物などによるもので、7つの危険な物質(ベンゼン、シアン化合物、ヒ素、鉛、水銀、六価クロム、カドミウム)が土壌検査で確認されています

そして、その汚染された土壌を綺麗な土で覆い隠そうというのが、東京都が検討を依頼した専門家委員会の提案だった訳です。



上の地図は、東京湾沿いの埋め立て地の歴史を示すものです。

内陸側の茶色の部分は、元々陸地だった所ですが、それ以外の部分は、徳川家康が江戸(現在の東京)に幕府を開いた以降、海が埋立てられてできた土地です。

この地図を見ると、かっての東京は、現在の皇居の堀辺りまで海だったことが判ります

大手町や銀座で高層ビルを建設する為に地面を掘削すると、かなり深い部分まで砂層が続いていることからも、この辺りも昔は海だったことを示しています。

江戸幕府が始まった頃の東京は人口が爆発的に増加し、それに伴ってゴミが大量発生していました。

江戸幕府は、この急激に増大した人口とゴミ処理の対策として海の埋立てを開始したのです。

その為、江戸時代に埋立てられた部分は、江戸城の築城工事に伴う堀の掘削土やゴミが使われました。

明治以降に埋立てられた部分は、ゴミや東京大震災の瓦礫や隅田川の掘削土(砂や土やヘドロ)や建設工事の際に出る土砂などが使用されました。



上の写真は、新市場の建物が建設される前の土工事の様子です。

敷地全体に4.5mの汚染されていない土が盛土されるはずでしたが、何故か建物が建つ部分だけ盛土がされていなかったのです

当時の都知事だった石原慎太郎氏は、当初「何も聞いていなかった。私は騙された」などど弁解していましたが、実際には「建物部分は盛土しない」という工事契約書に都知事の印を押して承認していたのですから、開いた口が塞がりません



マスコミは土壌の汚染だけを騒いでいますが、地震の際に発生する地面の液状化も心配です。

上の地図は、東京都における液状化の可能性を示しています。

ピンク色の部分は「液状化の可能性が高い土地」で、黄色の部分は「液状化の可能性がある土地」で、黄緑色の部分は「液状化の可能性が低い土地」です。

これを見ると、豊洲新市場予定地(赤丸部分)は黄色で、「液状化の可能性がある土地」であることが判ります



実際のところ、東日本大震災の際には、豊洲周辺でも地面の液状化が発生しています。(上の写真左側)

もし液状化が発生すると、建物下に杭が打設されていても、その杭が折れることもあります(東京湾沿いの埋立て地に建つビルでは、通常、長さが40~100m程度の杭を打設)

そして、東日本大震災直後に東京都の都市整備局に豊洲新市場建設予定地の視察を申し入れた人がいましたが、何故か都市整備局は「1週間待ってくれ」と言ったそうです。

視察許可が下りてからも「現場で水や土を持ち帰らないで欲しい」と再三念押しされ、視察用の長靴を用意していたにも関わらず、都から「これに履き替えて欲しい」と別の長靴を渡されたそうです。

恐らく、長靴に付着した泥を持ち帰られたくなかったものと思われます

しかも、東日本大震災から約1ヶ月後に新市場予定地を視察した際には、液状化した部分にサークル状に土が盛られ、その中に土嚢(どのう)が置かれていたのです。(上の写真右側)。

まるで液状化が起きた事実を隠蔽しようとしているかのようにも見えます

もし首都直下地震が発生したら、津波も心配です。

豊洲周辺は殆ど海抜1~2mで、高い所でも海抜4m程しかありません。(海抜は、干潮と満潮の中間の年平均値)

一般的には「東京湾は入口が狭いので比較的津波の影響を受けにくい」と言われていますが、震災の際に想定外のことが発生することは東日本大震災でも実証されています。(東京都防災管理課や内閣府中央防災会議は、東京湾内の津波の最高高さを50㎝未満と予測していましたが、震源が東北地方だった東日本大震災では、晴海で1.3m、横浜で1.6m、木更津で2.83mの津波が発生)

首都直下地震による被害想定の津波高さは、中央区で最大2.51m、港区で最大2.47m、品川区で最大2.61m、川崎市で最大3.7m、横浜市で最大4.9m、藤沢市で最大10.7m、鎌倉市で最大14.5mとなっています

以上のようなことを考慮すると、ミシェルのお父さんには、豊洲などの埋立て地に新市場や超高層マンションなどを建てること自体に無理(自然の摂理に相反)があるように思えてなりません。



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No title

今回の記事を読んで、豊洲新市場には土壌汚染以外の問題があることがよく解りました。
素人考えですが、埋立地で海面との差が殆ど無いということは、地中は常に湿った状態ということで、ポンプなどで常に地下水を汲み出していなければ成り立たない土地とも言えるのでしょうか?
また、ベンゼンは揮発性が高いので、引火して爆発したり、地上に居る人達に毒性の被害を与えたりといった可能性があるように思えます。
やはり食の安全という観点からも、根本的に市場を造るような場所ではないのではないでしょうか。

Re: No title

>MACさん
ありがとうございます。
埋立てた底の部分は、元々あった海の底面と接していますから、埋立てた土部分も常に湿った状態と思われます。
MACさんの仰るとおり、ベンゼンは揮発性が高いので、引火して爆発したり、地上に居る人達に毒性の被害を与えたりする可能性は否定できません。
食の安全という観点からも、市場をこのような場所に造ることは非常に問題があると思えます。

No title

当初、石原都知事は「聞いていない。騙された」とか言ってましたが、結局、自分が「建物の下は盛土しない」という契約書に知事印を押していたことが判明しました。
しかし、他人には厳しく自分には甘い石原元知事は「知事と言われたら誰でも印を押す」と信じがたい言い訳をしています。
田園調布に住んでいる石原都知事は、自分自身が「豊洲に引っ越せ」と言われても、恐らく「ゴミを埋めた豊洲なんかに行けるか」と言うでしょうね。

Re: No title

>ジョンパパさん
石原元都知事という人は、ジョンパパさんが言われるように、本当に「他人には厳しく、自分には甘い」人の典型だと思います。
もし逆の立場だったら、恐らく「契約の中身も見ずに印を押すなんて、とんでもない奴だ!」と批判するでしょうね。
そして、自分自身は「ゴミを埋めた豊洲なんかに行けるか」と間違いなく言うでしょうね。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

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