幣原喜重郎元首相



上の人物は、第二次世界大戦で日本が敗戦した当時に首相を務められた幣原喜重郎(しではらきじゅうろう)さんです。

彼は、その前に外務大臣も務められ、1920年代の自由主義体制における国際協調路線は「幣原外交」とも称され、軍部の軍拡路線と対立しました。

今、何故幣原元首相なのか?

その理由は、安倍首相が「戦争法案」を強行採決し、更には日本が世界に誇るべき憲法第九条の改憲を目指し、再び日本が戦争をできる国に変えようとしていることに対する危惧感です。

安倍首相は「現行憲法はアメリカの占領下時代にアメリカから押し付けられたもので、みっともない憲法だ」と高言しています。

ミシェルのお父さんも、幣原元首相のことを知るまでは、「現行憲法はアメリカの占領下時代にアメリカから押し付けられたもの」と理解していました。

しかし、幣原元首相のことを知って、「現行憲法は、戦争を二度と起こすまいと決意した日本自身によって作られたものであった」ということを知りました。

幣原元首相は、亡くなる直前に戦争放棄条項などが生まれた事情などについて、元衆議院議員であり、幣原元首相の秘書官であった平野三郎さんに語っていたのです。

幣原元首相は、平野さんに「口外無用」として語ったそうですが、平野さんは「昨今の憲法制定の経緯に関する論議の状況を考慮して、あえて公にすることにした」とし、「幣原先生から聴取した戦争放棄条項等の生まれた事情について」と題された文書は、1964年に憲法調査会事務局によって印刷され、現在は、国立国会図書館憲政資料室に保管されています。

以下、幣原元首相と平野さんの会話です。

平野さん「第九条は、現在占領下の暫定的な規定ですか?何れ独立の暁には当然憲法の再改正をすることになる訳ですか?」

幣原元首相「一時的なものではなく、長い間、僕が考えた末の最終的な結論というようなものだ。」

平野さん「軍隊のない丸裸の所へ敵が攻めてきたら、どうするのですか?」

幣原元首相「それは死中に活だよ。一口に言えばそういうことになる。次の戦争は、短時間のうちに交戦国の大小都市が瞬く間に灰燼に帰して終ることになるだろう。そうなれば、世界は真剣に戦争を止めることを考えなければならない。そして戦争を止めるには武器を持たないことが一番の保証になる。相手はピストルを持っている。その前に裸の身体をさらそうと言う。何と言う馬鹿げたことだ。恐ろしいことだ。自分はどうかしたのではないか。もしこんなことを人前で言ったら、幣原は気が狂ったと言われるだろう。正に狂気の沙汰である。しかし、その閃きは僕の頭の中で止まらなかった。どう考えてみても、これは誰かがやらなければならないことである。恐らく、あの時に僕を決心させたものは、僕の一生の様々な体験ではなかったかと思う。何の為に戦争に反対し、何の為に命を賭けて平和を守ろうとしてきたのか。今だ。今こそ平和だ。今こそ平和の為に起つ時ではないか。その為に生きてきたのではなかったか。僕は平和の鍵を握っていたのだ。何か僕は天命を授かったような気がしていた。非武装宣言ということは、従来の観念からすれば、全く狂気の沙汰である。だが、今では正気の沙汰とは何かということである。武装宣言が正気の沙汰か?それこそ狂気の沙汰だという結論は、考えに考え抜いた結果もう出ている。要するに、世界は今一人の狂人を必要としているということである。何人かが自ら買って出て狂人とならない限り、世界は軍拡競争の蟻地獄から抜け出すことができないのである。これは素晴らしい狂人である。世界史の扉を開く狂人である。その歴史的使命を日本が果たすのだ。」

平野さん「独立した場合、敵が口実をつけて侵略したら?」

幣原元首相「その場合でも、この精神を貫くべきだと僕は信じている。そうでなければ、今までの戦争の歴史を繰り返すだけである。しかも、次の戦争は今までとは訳が違う。僕は第九条を堅持することが、日本の安全の為にも必要だと思う。」

平野さん「憲法は、先生の独自の御判断で出来たものですか?一般に信じられているところは、マッカーサー元帥の命令の結果ということになっています。」

幣原元首相「そのことは、ここだけの話にしておいて貰わねばならないが、(中略)憲法は押しつけられたという形をとった訳であるが、当時の実情としてそういう形でなかったら実際に出来ることではなかった。そこで僕は、マッカーサーに進言し、命令として出して貰うように決心したのだが、これは実に重大なことであって、一歩誤れば、首相自らが国体と祖国の命運を売り渡す国賊行為の汚名を覚悟しなければならぬ。(中略)幸い、僕の風邪は肺炎ということで、元帥からペニシリンというアメリカの新薬を貰い、それによって全快した。そのお礼ということで、僕が元帥を訪問したのである。それは昭和21年1月24日である。その日、僕は元帥と二人きりで長い時間話し込んだ。全ては、そこで決まった訳だ。世界の共通の敵は、戦争それ自体である。」

幣原元首相の決断は、誠に凄まじいものであり、そのお蔭で、日本は、その後70年間、戦争に巻き込まれることもなかったように思います。

世界の彼方此方で戦争が行われ、世界の彼方此方でテロが勃発している今こそ、政治の世界に真に必要とされる人物は、戦争をできる国にする人ではなく、幣原元首相のような人ではないでしょうか。



上の人物は、元ゼロ戦パイロットで、最近、99歳で亡くなった原田要さんです。

原田さんは「戦争の話は嫌で、それまで私は忘れようと思って忘れようとしてたもんですから、なるべく人には喋らなかったんです。しかし、1991年の湾岸戦争で、若い人達が、テレビでミサイルを打ち上げるのを見て、面白いだとか、花火のようだとか、ゲームみたいだと感想を言っているのを知って、私は『これはえらいことになるんではないか』と感じて、戦争だけは絶対に駄目なんだと、戦争で経験したことを話すようになりました。」と語っていました。

原田さんは、また「私は純粋にお国に尽くしたいつもりで一生懸命にやったんだけれども、それが裏側では恐ろしい殺人ロボットになってしまっていたんです。これを、そういう風にさせるのが戦争なんだと。8,000時間という滞空記録でゼロ戦のコックピットから戦争の実態というものをずっと見てきて、敵のパイロットを盛んに殺めた。何の恨みも無い、同じ人間ですよ。どちらかが命を落とさなければならないのが戦争。本当に恥ずかしいことです。そんな多くの人を殺してきた私が、今こんなに幸せでいいのか罪悪の気持ちでいっぱいです。だから戦争ほど罪深いものはない。戦争というのは絶対にいけない。何が何でも避けなければならないんです。勝った方も負けた方も不幸になる。」と語っています。

原田さんは更に「5m、10mまで寄って撃墜した敵を避ける。相手が苦しそうな顔をして、うらめしそうな顔をして見るんです。その顔がね、いまだに頭の中に残ってる。」と語っておられました。



上の人物は、安全保障法制(戦争法案)を「違憲」として廃止を訴える憲法学者の小林節慶応大名誉教授です。

今朝のニュースで、「小林慶応大名誉教授らが政治団体を設立し、夏の参院選に比例区から立候補する意向を固めた」と報じられました。

「反安倍政権」を旗印に候補者をインターネットなどで募り、小林慶応大名誉教授も含めて選挙運動が認められる10人以上を擁立する方針とのこと。

新たな政治団体は、政策として「安保法廃止、言論の自由の回復、消費増税の延期、原発廃止、憲法改悪阻止」などを掲げています。

一人でも多くの候補者が当選することを願っています。



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テーマ : 日本を正常な国に戻したい
ジャンル : 政治・経済

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No title

幣原元首相のことは殆ど知りませんでしたが、今回の記事で勉強になりました。
日本の憲法がアメリカに押し付けられたものではないことを知って驚きましたが、日本の首相の「二度と戦争をすべきではない」という強い気持ちが憲法の背景にあったことを知って感激しました。
そして日本人は、何があろうと、これからも憲法第九条を大切に守るべきであることを改めて教えられました。

No title

こういう事を知らない、知ろうとしない人達が多すぎると思います。
若い人達の中には、世界情勢に合わせて憲法を変えるべきだと言う人が居るようですが、それがどのような恐ろしい事になるのか、自分には関係がない事と現実味が帯びるまで分からないのでしょう。
私は世界からどう思われようと絶対に戦争をしない国日本、平和を発信し続ける国日本が世界に必要だと思います。
実際政治
抜きにした世界の人達は日本
日本人はすばらしいと思われている人々が多いのです。
今の政権を早く終わらせなければなりません。
しかし知ろうと思わない人達には今の報道機関からはなにも耳に入らないでしょう。
恐れしい國にしようとしています。

No title

安倍首相の歴史認識の誤りについては、度々マスコミでも指摘されていますが、憲法についても「アメリカから押し付けられた憲法だから、変えなくてはいけない」という理論で改憲を目論んでいるのでしょうね。
そんな安倍首相には、平和を願う幣原元首相の爪の垢でも飲ませたいとマジに思います。

Re: No title

>ジョンパパさん
カリーノパパもジョンパパさんと同じように幣原元首相の平和に対する強い気持ちに感激しました。
ジョンパパさんが言われるように、何があろうとも憲法第九条を永遠に大切に守っていくべきだと思います。

Re: No title

>レグルスさん
レグルスさんが仰るとおりだと思います。
今の日本には、国会議員を含めて、実際に戦争の悲惨さを体験した人が殆どいなくなり、戦争を安易に考えてしまいがちになるのは否めません。
戦争を体験したこともない首相や国会議員が戦争法案を強行可決し、更には憲法第九条まで改憲して、日本を再び戦争ができる国にしようとするのは、本当に危険な状況だと思います。
それ故に、安倍政権や改憲に反対する小林慶応大名誉教授らの方々には、是非とも国会の場で頑張って頂きたいと思います。

Re: No title

>KENTさん
KENTさんが仰るとおりだと思います。
戦争法案や改憲により、万一、日本が戦争に巻き込まれるようなことが起きてしまった場合は、真っ先に安倍首相に戦地に行ってもらい、先頭に立って戦ってもらいたいと思います。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

●リンクフリーです。貼ったり剥がしたり、ご自由にどうぞ。

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