赤坂プリンスホテル

こんにちは、ミシェルです!
本日は、ミシェルのお父さんに、建築について語ってもらいます。

歩きたいのよ高輪、灯りがゆれてるタワー、思いがけない一夜の恋のいたずらね
ちょっぴり寂しい乃木坂、いつもの一ツ木通り…

なんか突然、大ヒット曲「別れても好きな人」の歌が聞こえてきましたが、一ツ木通りがある赤坂見附の交差点に面して赤坂プリンスホテルが建っています。
皆さんも、この建物を一度は御覧になったことがあるのではないでしょうか。

赤坂見附の顔とも言うべき赤坂プリンスホテルが、老朽化による競争力の低下を理由に、来年の3月末で閉館と発表されました。
そして、新館は、解体される可能性があるそうです。

赤坂プリンスホテル新館
akapri (1)

40階建ての赤坂プリンスホテル新館は、今から27年前に建設されました。
設計は世界的建築家であった丹下健三氏、施工は鹿島建設です。

赤坂方向に向かってV字に開いた華やかな外観は、メディアの話題をさらい、「赤プリ」の名称で親しまれ、若いカップルが憧れるシティホテルの象徴的存在でした。

外壁がミラーガラスの計画案
akapri (3)

計画当初は、外壁がミラーガラスで、もう少し高い設計だったようです。
丹下健三氏は「緑の中から水晶がそびえ立つ…」とイメージしておられました。

ホテルの客室
akapri (4)

西武ホールディングスの後藤高志社長は、経済誌のインタビューで、「2m40㎝という天井高が競争力低下の主要因だ」と語っています。
1970~80年代に開業した大型ホテルの天井高は2m40㎝~2m50㎝が一般的でしたが、2000年以降、都内に開業した外資系ホテルの客室天井高は、2m60㎝~3mと高くなっています。

赤坂プリンスホテルの客室天井高は2m40㎝ですが、廊下は更に低く、2m10㎝しかありません。
背が高い外国人だと、天井に頭がぶつかりそうになる高さです。

赤坂プリンスホテル旧館
akapri (2)

赤坂プリンスホテル旧館は、李氏朝鮮最後の皇太子である李垠(い・うん 1897-1970)の東京邸です。
この旧館は、保存されることが決まっているようです。

旧帝国ホテル
imperial (1)

赤坂プリンスホテルの設計に従事した人の中には、「解体された旧帝国ホテルと同じ過ちを繰り返すべきではない」と考えている人もいるようです。
旧帝国ホテルは、やはり世界的建築家であったフランクロイド・ライト氏の設計です。

移築された旧帝国ホテルの玄関部分
imperial (2)

旧帝国ホテルは、保存すべきと考える人が多かったのですが、最終的には解体されてしまいました。
そして、玄関部分だけが、愛知県犬山市にある明治村に移築され、残っています。

イギリスでは、保存する建物の基準が明確ですが、日本には、まだ明確な基準がありません。
保存する場合、その維持管理にも相当な費用がかかりますが、日本には、そのあたりの約束事や補償も明確なルールが無いのが実情です。


★ランキングに参加中です。
↓ポチッと押して下さると嬉しいです♪


★ランキングに参加中です。
↓ポチッと押して下さると嬉しいです♪
人気ブログランキングへ

スポンサーサイト

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

赤プリ

このホテルには、親類の結婚式で行ったことがあります。
中が真っ白で素敵なホテルでしたが、閉館されてしまうのですか。
しかも解体されてしまうかもしれないなんて
隣にある旧館は、クラシックな雰囲気が素敵でしたが、こちらは保存されるようで、嬉しく思います

赤プリ

私は建築の素人ですが、赤坂プリンスホテルの旧舘や旧帝国ホテルを保存したいという気持ちは、凄く理解できます。
赤坂プリンスホテルの新館は、丹下健三さんの設計ということで、専門家の間では、保存するべきという意見が多いものと想像しますが、個人的には、このような無機質で高い建物よりも、温かみが感じられる低い建物の方が良いように思います。

解体?

赤プリ、懐かしいです
27年で解体?もったいないなぁ
私自身は高層ビルは好きになれません
あの一帯は緑の多い落ち着いた場所でした
Hニューオータニと競い合うように新館が
できた時には正直がっかりしました
丹下氏のイメージは知りませんでした
帝国ホテルの旧館もまたその周辺にあった
建物全てが好きでした
いかにも落ち着いた都会の雰囲気で田舎者の
私はいつかこの中に(帝国ホテル)入れるかナァ
なんて憧れたものです
勤務先の周辺にはHオークラ、などいわゆる高級なホテルがたくさんあって最初は仕事、だんだんランチ
などにもでかけるようになりましたがロビーは
やはり帝国ホテルが一番素敵な雰囲気でした
京都、奈良などのような古都と建築物保存には
熱心なのに・・・と残念でした
六本木の国際文化会館、ご存知でしょうか
最近のお気に入りの一つです

Re: 赤プリ

>COCOさん
新館は、エントランスロビーの床、壁、天井が真っ白で綺麗なのですが、身障者の方も配慮したバリアフリーとかユニバーサル・デザインの観点からは、あまり好ましいとは言えないかもしれません。
例えば、池の淵とか階段の段差などが判りずらいといった問題があるように思います。
また、客室も含めて白い色使いが多いのですが、全体に無機質なデザインということもあって、心の安らぎが得にくいという懸念を感じます。

旧館は、対象敵に人に対して優しいデザインのように思え、恐らく、こちらの建物を保存すべきと思う人は多いのではないでしょうか。

Re: 赤プリ

>MACさん
MACさんの御意見に賛同される方は、恐らく、非常に多いと思います。
私見ですが、新館は、建築家の観点から言うと、非常に優れたデザインだと思いますが、果たして「人に対して優しいデザインか?」と問われると、「Yes」と答えるのを躊躇う建築家は、結構、多いのではないかと思います。
私個人としては、ホテルというよりも、オフィスビルに近いイメージを持っています。

Re: 解体?

>ジュぴ・ママさん
日本の場合、建物の建て替えの目安が30年と言われていますから、それからすると、赤プリも一つの節目の時期なのかもしれません。
鉄骨自体は、まだまだ大丈夫ですが、機能性が、最先端のホテルの要求にマッチしなくなったことが閉館という結論に至った原因だと思います。
但し、数年前に改装工事を行いましたし、まだまだ新しく見えますので、これを閉館や解体するのは大きな驚きです。

Hニューオータニの場合も、旧館は落ち着きますが、新館はオフィスのように感じます。
新館のタワーが出来て、それまで持っていた良い雰囲気が、台無しになったように思います。

旧帝国ホテルが健在だった時に、是非、訪れてみたかったと思います。
明治村に再構築された玄関部分は見ましたが、見世物のような哀れさを感じました。
保存する場合は、やはり建物全体を「あるがまま」の状態で残すべきだと思います。

国際文化会館は存じていますが、まだジックリ見学したことはありません。
元々は、多度津藩藩主・京極壱岐守の江戸屋敷であったと聞いています。
また、現在の旧館は、日本建築界の巨匠であった前川國男、坂倉準三、吉村順三の三氏が共同設計して、1955年に完成したと聞きました。 
ヨーロッパの建築と日本の建築を合わせたような雰囲気があるのは、そのせい(共同設計)かもしれませんね。
この旧館は、2005年に耐震補強を含む大規模な改修が行われましたので、今後も長く保存されるものと思います。

相変わらず日本には文化を大切にする基準が不明確ですね。
文化のカテゴリーは沢山有るかと思いますが、歴史的なものを保管する為に国が助けるのは当たり前だと考えます。
前にお寺の住職さんと話した時に、古いお寺は重要文化財に指定されると改築も修理も直ぐに出来なくなるし、特に優遇される訳じゃないので大変だと言っていました。
色々と法律や基準は見直して欲しいですよね。

懐かしい響きですね

お久しぶりです
お邪魔します
相変わらずアカデミックなパパさんのブログですね
でも 気持が引き締まって 私も,もう少しまともなブログにしなくては・・・と反省します(笑)

赤坂プリンス
丹下健三氏

若い頃には日本の誇らしいシンボルだったことを思い出します
長い時間が経ったのですね・・・

赤坂
外苑
青山
あのあたりが大好きです

よくアンちゃんと青山のオープンカフェレストランに行って あのあたりをお散歩して帰ってきたものです

都会的であり 古きよき日本の趣がのこり
昔がしのばれる界隈ですよね

東京はそういう魅力があるので大好きです

でも 赤プリが消えるかもしれないなんて
時代が変わったのですね

すべて変化していくことのひとつとして
捉えるしかないのですね

考えさせられます

Re: タイトルなし

>くまさん
くまさんが言われるとおりですね。
保存指定されるのは良いことだと思いますが、それを維持していく為には、相当の費用がかかることは事実です。
それを、保存指定された個人もしくは会社だけで負担していくとなると、大変だと思います。
国の補助があれば助かると思いますが、もし補助が無いとなると、保存指定を受けたくないと考えるのもやむを得ないかもしれません。
古い建物が多く、保存指定された建物が多いヨーロッパでは、このあたりのルールが整備されているように思います。
この点で、日本は、まだまだ劣っていますね。

Re: 懐かしい響きですね

>アンちゃんママさん
訪問いただき、ありがとうございます。
アカデミックだなんて、とんでもありません。
私などが言うのは恐れ多いですが、アンママさんのブログは、既に充分に素敵なブログだと思いますよ。

私が建築の設計に興味を持ったのは、本で丹下健三さんの作品を見たのがきっかけでした。
高校生の頃でしたが、「なんて美しい建築なんだろう」と思ったのを覚えています。
でも、自分がプロの設計者になると、建物とは、美しいだけではいけないことを教えられました。

若い頃は、アメリカによくある直線的で無機質な建物が好きでしたが、歳をとると、温かみのある有機的な建物を好むようになりました。
人間の好みは、時代とともに変わるものかもしれません。

赤坂、外苑、青山辺りは、確かに洗練されたイメージがあると共に、所々に興味深いお店などを発見して、歩いていて楽しいですよね。
アンママさんとアンちゃんなら、お似合いだと思いますv-218

私は、横浜の山手から元町にかけてのエリアも好きです。
所々に洋館があったりして、独特のエキゾティックな雰囲気がありますよね。

新しい物は、直ぐに歳をとりますが、古い物は、なかなか歳をとらず、見る者に安心感を与えてくれるように感じています。

赤プリ

初めての投稿です。
友人が赤プリで結婚式を挙げました。
その赤プリが閉館してしまうのは、淋しい気がします。
まだまだ新しく感じますが、なんだかもったいないですね。

No title

赤プリの新館は、個人的には好きな建物ではありませんが、壊してしまうのは、もったいないという感じはします。
ホテルとしては駄目でも、他の用途に使うという考えはないのかな?

旧帝国ホテルは、国の財産といっても過言じゃないように思います。
もう元には戻りませんが、一企業の判断だけで解体してしまったのは、なんとも残念に思います。
このあたりが、日本の行政のお粗末なところの一つでしょうか。

Re: 赤プリ

>リンリンさん
投稿いただき、ありがとうございます。

カリーノパパは、旧館で会社の後輩が結婚式を挙げた際に、司会をしましたv-410
ということで、旧館は保存されるようなので、ホッとしています。

確かに、まだまだ新しく見えますし、有名なホテルですから、閉館は、もったいない気がします。

Re: No title

>KENTさん
カリーノパパの個人的な考えですが、建物はデザイン的に綺麗だと思いますが、宿泊施設としての安らぎや、「ここに超高層が相応しいのか」といった点では、疑問に感じています。

赤プリの設計に従事した人の中には、オフィスやマンションへの転用が可能と考えている人もいるようです。
但し、最新のオフィスは、天井高が高くなっていますし、オフィス内に柱が出ないものが多くなっているので、転用するにも難問があるように思います。

旧帝国ホテルについては、カリーノパパも、KENTさんの考えと同じです。
フランクロイド・ライトが設計した建物の多くは、誰からも愛されていますから、日本は、本当に貴重な財産を無くしてしまったと、残念に思います。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

●リンクフリーです。貼ったり剥がしたり、ご自由にどうぞ。

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
最新トラックバック
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
FC2カウンター
人気ブログランキング