星の子・モーシャ



タイの森で暮らしていた子象のモーシャは、隣国のミャンマーに行き、 母親と森の中で木材運搬の仕事をしていた時に地雷を踏み、右前脚を吹き飛ばされてしまいました。

モーシャは、直ぐにタイ北部のランバーンという町にある象専門の病院に運ばれ、治療を受けることになりました。

モーシャは治療の甲斐があって少しずつ元気を取戻し、2008年、世界で初めて義足を付けた象になりました。

上の本は、治療に当たった女医のクアトーン・カヤンさんが、足を失っても懸命に生きる子象の姿を愛情たっぷりに綴った絵日記です。



病院に運ばれた時のモーシャは、わずか生後7か月でした。

モーシャというのは、「星の子」という意味です。

人間が仕掛けた地雷を踏み、右前足を失ったモーシャは体重が600キロを超えます。

このまま成長すると3本の足では体を支えきれなくなる為、世界で初めて象の義足が作られました。

目標は、自分の足で柵の外へ出て草を食べたり、他の象達と触れ合うようになることです。



数十年前には世界で5万頭と言われた象は、今や5000頭を切って絶滅の危機にあると言われています。

その原因は、森林の激減や象牙狩り業者や密売の横行など、人間の仕業なのです。

そして、タイとミャンマーの国境沿いには多くの地雷が埋められていて、人や象などが被害に遭っています。

象の前足には、体重の3分の2が掛かると言われています。

そして、多くの象使い、飼育員、獣医の「なんとかモーシャを救いたい」という愛情と願いが、世界初の象の為の義足を作らせたのです。

バナナと甘いものが好きなモーシャは、1日で体重が0・5kg増えるので、それに合わせて義足も変えていく必要があります。

また、象は寝たままになると血液が循環しなくなって死ぬ可能性があるので、無理にも立たせて歩かせる必要があるのです。

初めて義足を付けたモーシャは歩く為の訓練を受けますが、痛みで鳴くモーシャの声を聞いてクアトーンさんも切なくなります。

義足によるトラブルで、モーシャは何度も熱を出しました。

クアトーンさんは、寝ずにモーシャを見守り、神様に祈りました。

クアトーンさん始め多くの人達の願いがかない、モーシャは、やがて森に散歩に出られるようになり、他の象達とも触れ合うことができるようになっていきます。



タイのバンコクから約180km離れたカンチャナブリー県に、象の保護施設である「Elephants World」があります。

ここでは、観光客も象と触れ合うことができ、バナナを食べさせたり、川での水浴びを手伝ったり、象の餌作りに挑戦することができます。

ここに、象の世話をするボランティアとして、一人の日本人女性が働いています。

女性の名前は、夏代さん。

夏代さんは、かって旧東京銀行のシアトル支点で秘書業務を担当してきたバリバリのキャリアウーマンだったというから、ビックリポンです。



夏代さんは、盲目の象「ラムドゥアン」の担当で、毎朝7時30分から夕方まで一緒に過ごします。

夏代さんは、「自分の思いが、象に伝わった時に喜びを感じます。辛いのは、ハエや蚊が多いこと」と語っています。

ラムドゥアン(雌、60歳)は、木材運搬の仕事を経て、観光客を乗せるトレッキング象としてサムイ島で暮らしていましたが、高齢で目が悪くなった為、飼い主が「仕事をさせるのは可愛そうだ」と「Elephants World」に保護を要請してきて、夏代さんとの生活が始まったのです。

動物を傷つけたり殺したりする人間がいる一方で、動物を救う人達がいます。

できることなら、後者になりたいと思います。



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No title

人間が仕掛けた地雷で右前脚を無くしたモーシャが可愛そうでなりません。
人間の一人として、心から謝りたいです。
多くの善意ある人達の努力のお蔭で、モーシャが歩けるようになったことを本当に嬉しく思います。

Re: No title

>COCOさん
人間は、時に大変残酷なことをするものです。
その被害に遭ったモーシャには、人間の一人として謝りたいです。
モーシャが、これから元気に長生きしてくれることを心から願っています。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

●リンクフリーです。貼ったり剥がしたり、ご自由にどうぞ。

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