大村博士ノーベル賞受賞



ノーベル生理学・医学賞を受賞された大村智博士は、1935年7月に山梨県の韮崎市で生まれました。

子供の頃は、家の手伝いで忙しかったのか、弟さんは「兄が勉強しているのを見たことが無かった。兄の机の上は、いつも埃だらけだった」と語っておられます

韮崎高では、サッカー、卓球、スキーに没頭し、スキーは大学生の時に国体出場した程の腕前だったそうです。



山梨大学を卒業後は、東京都立墨田工業高校定時制の教師として5年間勤められました。

この頃は、弟さんの生活費や学費などの面倒も見ておられたそうで、弟さんは「少ない給料をやり繰りして大変だったのでは」と感謝されています。

夜間は高校教師として働き、日中は東京理科大の大学院に通って分析化学を学ばれました。

一日に二つのことをやるのは大変だったと思いますが、大村さんは、工場で働いた後に登校し、熱心に勉強している生徒達の油にまみれた手を見て「自分は、まだまだ甘い。もっと頑張らなければ」と思ったといいます。



大村博士は、45年余に亘って独創的な探索系を構築し、土の中などに居る微生物が生産する有用な天然有機化合物の研究を続け、450種を超える新規化合物を発見されました。

その内、26種が医薬、動物薬、農薬、生命現象を解明するための研究用試薬などとして世界中で使われていますが、「生涯に一つでも薬にできる成分を見つけられた研究者は幸運」と言われることを考えると、大村博士の実績は、まさに驚嘆に値します。

特に、抗寄生虫薬「イベルメクチン」は、熱帯地方の風土病であるオンコセルカ症やリンパ系フィラリア症に極めて優れた効果を発揮し、中南米やアフリカをはじめ、世界中で年間3億人以上もの人々の命を救ったと言われています。



大村博士は美術にも造詣が深く、日本有数の美術品コレクターとしても有名です。

そんな御縁でしょうか、YUKIお姉さんの母校である女子美術大学の理事長も務めておられました。(現在は、名誉理事長)

今回のノーベル賞受賞は、YUKIお姉さんにとっても大変嬉しいニュースだったようです



大村博士は、私財を投じて、韮崎市の生家近くに美術館を建設されました。

美術館は、鉄筋コンクリート造り2階建てで、3つの展示室があります。

開館当時、大村博士は「この美術館は、若い人達への投資でもある。美術品は人類の共有財産。美術品を鑑賞する喜びを皆さんと分かち合いたい」と語られました。

そして、地元を選んだ理由として「人として大事なことは、恩返しすること」と説明されました。

大村博士は、2007年、1,500点以上の美術品と共に美術館を韮崎市に寄贈されました。

美術品の購入費だけで総額5億円にのぼり、美術館の建設費は2億円以上と言われています。



薬の開発関連の特許料は、北里研究所に入った分だけで250億円と言われていますが、本人は「食べるだけで十分」と、研究所の経営再建や北里大学メディカルセンター(写真の病院)の建設等にも巨費を投じられました。

偉大な大村博士ですが、彼の素晴らしいお人柄にも感銘を受ける人は多いのではないでしょうか。

そんな大村博士のお言葉を、以下に御紹介したいと思います。

● 私自身が偉いものを考えたり難しいことをやったのではなく、全て微生物がやっている仕事を勉強させていただいたりしながら今日まできている。そういう意味で私がこのような賞をいただいていいのかなという気持ち。

● 祖母から「人の為になることをしなさい」と言われ続け、分かれ道に立った時は、それを基準に考えてきた。

● 1回失敗してダメだと思ったらダメですね。失敗したから良かったんだと。これが必ず役に立つんだと思いながら研究は続けることが大事だと思いました。

● これやると失敗するのではないかとか、これやると失敗するではなくて、失敗してもいいからやってみようという気持ちを絶えず起こさなきゃダメだ。だから、1回2回失敗したからってどうってことはないよと。

● 絶えず失敗しないとダメなんです。成功した人は、失敗のことは言わないんです。私もそうでしたが、成功の陰には、その何倍もの失敗がある。

● 私は人まねしない。人の真似すると、そこで終わりなんですよ。人の真似をやっていては、人を超えられない。



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No title

ノーベル賞を受賞した大村博士の功績は偉大ですが、それと同じくらい大村博士の人柄に共感を覚える人が多いように思います。
テレビなどのインタビューを見ていても、大村博士の飾らず暖かい人柄がにじみ出ているように感じます。
異色と言われる経歴にも親しみを感じる人は多いのではないでしょうか。

Re: No title

>KENTさん
仰るとおり、大村博士のお人柄に共感を覚える人は多いですよね。
本当に暖かいお人柄がにじみ出ています。
経歴も異色で親しみを感じます。

No title

本当に、大村博士のお人柄を知ればしるほど
大好きになっていきますね。
山中先生の時と同じ様な現象です。
本当に優れた方は、命や自然に対して謙虚で
らっしゃいますね。
本当に日本人として誇らしいです。

Re: No title

>勘太―モモのママさん
仰るとおりです。
大村博士のお人柄に交換を抱く人は大変多いように思います。
こんなに大勢の人に愛されるノーベル賞受賞者も珍しいのではないでしょうか。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

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