無責任とは



参院安保特別委員会で、民主党の福山議員が「自衛隊員の安全確保」に関する質問をした際に、中谷防衛大臣は、当初「隊員の安全確保の為の必要な措置は、法案の中にも明記されている」と答えました。

そこで、福山議員が「法案のどこに明記されているのか?」と質問すると、中谷大臣は「法案には自衛隊の安全確保の為の規定が無いが、安全に配慮して行う」と答えを変え、更に「運用で安全を確保する」と取り繕いました。

結局、自衛隊のトップである防衛大臣が「自衛隊の安全確保の為の規定は無い」と認めたわけですが、これまで「自衛隊の安全確保は担保されている」と言い続けてきた安倍首相の言葉が根拠の無いものであることが判明しました。

イラク戦争当時、小泉元首相が「どこが非戦闘地域か私に判るわけがない」とか、「自衛隊のいるところが非戦闘地域」などと答弁しましたが、日本の与党議員は「自分達が戦争に行くわけではないから、他人のことは知ったことではない」とでも思っているのでしょうか。



野党議員の求めに応じて、陸上自衛隊イラク派兵(2004~06年)の「戦場」の実態と、その教訓を記録した「イラク復興支援活動行動史」が公開されました。

イラク派兵の建前は、「非戦闘地域」での「復興支援」でした。

しかし実際には、「発射されたロケット弾は・・・(宿営地内の)鉄製荷物用コンテナを貫通して・・・地外に抜けており、一つ間違えば甚大な被害に結びついた可能性もあった」と記載されています。

また「宿営地外では、沿道の人々に笑顔で手を振ることが重要・・・但し、右手は決して銃から手を離してはならない・・・」などとも記載されています。

派遣から間もない深夜、突然、ヘルメットと防弾チョッキの着用命令が下され、「直ちに指揮所に集合」のアナウンスが流れたそうです。

この日の夜「武装勢力が宿営地を攻撃する可能性がある」という情報が現地警察から伝えられた為でした。

その1か月後には迫撃砲が宿営地に撃ち込まれ、迫撃砲やロケット弾による攻撃は13回にも及んだそうです。

安全であるはずの宿営地は、派兵当初から狙われていたのです。



先崎元統合幕僚長は「政治的には非戦闘地域と言われたが、実際は対テロ戦が行なわれていた地域への派遣で、派遣部隊から見れば、何が起きてもおかしくなかった」と語っています。

犠牲者が出ることも想定し、遺体をどのように運ぶか、その手順や国主催の葬儀も検討され、宿営地には極秘裏に棺10個を準備していたそうです。

自衛隊が米軍等の後方支援を行っても、なお「リスクが高まらない」と安倍政権は主張していますが、現実は大きく異なります。



自衛隊が米軍の人員や物資を輸送する際、「IED(手製爆弾)の被害に遭う可能性が高い」と言われています。

イラクとアフガニスタンで死亡した米軍関係者は6840人でしたが、IEDによる死亡者は2550人もいました。

兵士の精神的障害も大きな問題になっています。

イラクに派遣された陸海空の自衛隊員は、約1万人でした。

任務を終えて帰国した隊員の内、28人が自殺しています。

帰国1ヶ月後に自殺した20代の隊員の母親は『任務は宿営地の警備だったそうです。「ジープの上で銃を構え、どこから何が飛んでくるか分からない。怖かった」って。夜は交代で警備をしていたようだが、「交代しても寝れない状態だった」と言っていました。息子は帰国後にカウンセリングを受けましたが、精神状態は安定しなかったですね。「おかしいんじゃ、カウンセリングって。命を大事にしろと言うのが逆に聞こえる。自死しろと言われているのと同じに聞こえてきた」と話してました』と語っています。

自衛隊が行った隊員4000人を対象にした心理調査の記録によると、睡眠障害や精神不安などの不調を訴える隊員が3割に達した部隊もあったそうです。

集団的自衛権の行使が容認されれば、自衛隊の任務は根本的に変わり、さらに過酷な状況に陥ることは明白です。



上の写真は、バクダッドから7kmほど離れたティグリス河畔にある「THE MONUMENT OF SADAM'S QADISSIYA MARTYRS」という殉教者慰霊モニュメントです。

地上のトルコブルーに輝くモニュメントは、2枚の蓮の花弁をイメージしていて、建物は地下部分にあります。

基本設計を担当した建築家は、蓮の花弁部分をゴールドにしたかったのですが、太陽光線の関係で問題があり、最終的にブルーのタイルを貼ることになりました。

ミシェルのお父さんが勤めていた鹿島建設が実施設計と建設工事を担当し、1983年7月に完成しました。

1970年代から80年代前半は、多くの日本企業がイラクで活動し、友好的な関係を有していたのです。



上の写真は、地下部分の建物の一部です。

せっかく日本が有していた友好的な関係は、米国による一方的なイラク侵略によって破壊されてしまいました。

以前のイラクは、一定の秩序が保たれた国でしたが、イラク戦争後は、惨憺たる有様です。

そんな国にしてしまった米国の責任は大変重いと思いますが、その米国に手を貸した日本も同罪だと思います。

愚かな政治屋によって国が誤った方向に進むことは、決して繰り返してはいけないと思います。



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テーマ : 政治
ジャンル : 政治・経済

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No title

法案の内容と戦争の現実を知れば知るほど、法案を成立させることの危険性を感じます。
愚かな政治屋が多い世の中ですが、そんな彼らに政治を任せることの危険性も同時に感じます。

Re: No title

>KENTさん
KENTさんが仰るとおりです。
今の日本には愚かな政治屋が多過ぎるように思いますが、そんな彼らに日本の舵取りを任せるのは非常に危険と感じます。
一刻も早く今までの政治屋の概念を覆し、私利私欲の無い真の政治家が出てきて欲しいと強く思います。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

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●リンクフリーです。貼ったり剥がしたり、ご自由にどうぞ。

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