ぼくもいくさに征くのだけれど



国会で審議されている戦争法案(安保関連11法案)が成立すれば、自衛隊の戦地派遣の範囲は地球規模に拡大すると言われています。

そうなれば自衛隊員のリスクが増大するのは明白ですが、安倍首相と中谷防衛相は「リスクは増大しない」と言っています。

しかし、リスクへの不安は自衛隊内にも現われており、今春、防衛大学校では大量の「任官拒否」が出ました。

卒業生472人の内、なんと25人もが自衛官任官を拒否し、民間企業への就職を選びました。

中谷大臣は、リスクが増大しない理由を「戦闘行為が発生しないと見込まれる場所を実施区域に指定する」からだと言いますが、「戦闘が発生しないと見込まれる場所とは、見込みが外れれば戦闘が発生する場所となる」に他なりません。

また、「後方支援」とは、戦争において最も重要な標的になり得、兵糧を絶つことは戦争に勝つ為の戦略の一つです。

更に、戦闘による戦死だけではなく、戦争の後遺症も大きな問題です。

2003年から2009年までイラクへ派遣された自衛隊員の内、在職中に自殺で死亡したと認定された隊員は29人もいます。

兵士と言えども、他人を殺害するのは容易なことではありません。

米陸軍元中佐のデーブ・グロスマン氏は、著書「戦争における『人殺し』の心理学」で、まず「人には、人を殺すことに強烈な抵抗感がある」と指摘しています。

第二次世界大戦で、米軍兵士が敵に向かって撃てた発砲率は15~20%だったといいます。

その後、敵を非人間視させる訓練法などにより、朝鮮戦争で55%、ベトナム戦争で90~95%になったそうです。

しかし、実際に撃った兵士は、その後、命じた指揮官よりも重いトラウマ(心的外傷)に苦しむそうです。

創設から60年、生きた人間に対して1発の銃弾も撃っていない自衛隊員が、果たして人を殺せるのでしょうか。



上の写真は、詩人の竹内浩三さんと姉と姪達です。出征前日に撮った写真です。

竹内さんは、1921年5月12日に 三重県宇治山田市で生まれ、1945年4月にフィリピンにて戦死しました。

わずか24年の生涯だった竹内さんは、戦争への思いを詩に書き残しています。



ぼくもいくさに征くのだけれど

街はいくさがたりであふれ
どこへいっても征くはなし かったはなし
三ヶ月もたてば ぼくも征くのだけれど
だけど こうしてぼんやりしている

ぼくがいくさに征ったなら
一体ぼくはなにするだろう てがらたてるかな

だれもかれも おとこならみんな征く
ぼくも征くのだけれど 征くのだけれど

なんにもできず
蝶をとったり 子供とあそんだり
うっかりしていて戦死するかしら

そんなまぬけなぼくなので
どうか人なみにいくさができますよう
成田山に願かけた



日本が見えない

この空気
この音
オレは日本に帰ってきた
帰ってきた
オレの日本に帰ってきた
でも
オレには日本が見えない

空気がサクレツしていた
軍靴がテントウしていた
その時
オレの目の前で大地がわれた
まっ黒なオレの眼奬が空間にとびちった
オレは光素(エーテル)を失ってテントウした

日本よ
オレの国よ
オレにはお前がみえない
一体オレは本当に日本に帰ってきているのか
なんにもみえない
オレの日本はなくなった
オレの日本がみえない



骨のうたう

戦死やあはれ
兵隊の死ぬるや あはれ
遠い他国で ひょんと死ねるや
だまって だれもいないところで
ひょんと死ねるや
ふるさとの風や
こいびとの眼や
ひょんと消ゆるや
国のため
大君のため
死んでしまうや
その心や

白い箱にて 故国をながめる
音もなく なんにもなく
帰ってはきましたけれど
故国の人のよそよそしさや
自分の事務や女のみだしなみが大切で
骨は骨 骨を愛する人もなし
骨は骨として 勲章をもらい
高く崇められ ほまれは高し
なれど 骨はききたかった
絶大な愛情のひびきをききたかった
がらがらどんどんと事務と常識が流れ
故国は発展にいそがしかった
女は 化粧にいそがしかった

ああ 戦死やあはれ
兵隊の死ぬるや あはれ
こらえきれないさびしさや
国のため
大君のため
死んでしまうや
その心や



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テーマ : 軍事・安全保障・国防・戦争
ジャンル : 政治・経済

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No title

今日のニュースで「与党が招いた憲法学の専門家3人全員が、憲法解釈変更による集団的自衛権の行使を含む新たな安全保障関連法案を憲法違反と批判した」と報じています。
私としては、これで戦争法案が成立しないことを願っています。

Re: No title

>デュークパパさん
これをブラックユーモアと言っていいのでしょうかv-410
政府にとっては最悪のシナリオで、国民にとっては最高のシナリオでしたv-411
カリーノパパも、これで戦争法案が成立しないことを願っています。

プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

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