警察犬ジャッジ


ミシェルのお父さんが子供だった頃、犬が主人公のテレビ番組で、人気を博していたのが「名犬ラッシー」と「名犬リンチンチン」でした。

ラフ・コリーが主人公の「名犬ラッシー」を見て、お父さんは「いつか自分もコリーと暮らしてみたい」と夢見ていました。

そして、2006年9月にカリーノを家族に迎え、ついに夢が叶ったわけです。

一方、ジャーマン・シェパードが主人公の「名犬リンチンチン」は、アメリカの騎兵隊のマスコットでした。

その精悍な活躍ぶりには、子供心に大いに感心しました。

本日は、アメリカで警察犬として活躍した「K9の星」と呼ばれるジャッジを御紹介したいと思います。



2007年に警察犬として働き始めたジャッジは、その優秀な働きに一目置かれていました。

ジャッジは、6年間の現役期間中に152人の逮捕に携り、何件もの銃や麻薬犯罪といった危険な現場で活躍しました。

2013年に歯を傷めた為に惜しまれつつ引退し、その後は普通の犬として温かい家庭で穏やかな日々を送っていました。

しかし、2014年6月にジャッジの身体に異変が起こりました。

嘔吐、脱毛、そしてむくみを発症したのです。

直ぐに病院へ運ばれましたが、獣医はジャッジの身体に複数の大きな腫瘍を発見。

もはや手遅れの状態でした。

ジャッジの病気を知った警察官や地域の人々によって$13,000(約150万円)が寄付され、病院は無料で治療を施すことを申し出ましたが、既に病魔はジャッジの身体を蝕み、食べることすらできなくなっていました。

長年、同僚として家族としてジャッジと過ごしてきたマイク・フランクス警察官は、苦悩の末にジャッジの安楽死という難しい決断を下しました。



その忠誠心と賢さで、人間に愛される犬達。

中でも警察犬達は、幼い頃から厳しい訓練を乗り越え、時には危険と隣り合わせになりながら、働く犬として人間社会の治安を守り続けてくれています。



上の写真は、多くの人達から寄付された病院の治療費を市長から受け取るジャッジとハンドラ―のフランクス警察官です。



上の写真は、現役時代のハンドラーであり、引退後は飼い主としてジャッジを引き取ったフランクス警察官と共に病院に入るジャッジです。

病院の正面玄関前で、ニュージャージー州ウエストデットフォードの警察官達が敬礼をして英雄を見送ります。

「自力で歩けるのか?」と聞く同僚に、フランクス警察官は「大丈夫だよな」とジャッジに微笑みかけました。

実際には、もう自力で歩くことが困難なほど衰弱していたジャッジでしたが、この時は、訓練用のスリーブを口にくわえ、しっかりとした足取りで病院に入って行きました。

最後の力を振り絞って歩くジャッジを、病院の職員達も整列して迎えました。

一人の獣医師は嗚咽を抑えられず、病院内は悲しみに包まれました。

ジャッジは、この日、病院で安楽死させられたのです。

ウエストデットフォードの治安を守り続けた誇り高い警察犬ジャッジは、フランクス警察官と多くの元同僚達に見守られ、永い眠りについたのです。

全てが終わった後、フランクス警察官は、獣医師達に感謝の言葉を述べました。

ジャッジのハンドラーであり、飼い主でもある彼にとっては、ジャッジの苦しみは自分自身の苦しみでもあったに違いありません。



現役の警察犬とハンドラー達が、敬礼をしてジャッジを見送ります。

この栄誉の別れは、通常、殉職した警察官に捧げられますが、この日は、9歳の元警察犬ジャッジの為のものでした。

苦しみから解放され、安らかな眠りについたジャッジ。

危険を顧みずに人間の為に働いてくれたジャッジに、心より感謝の気持ちを捧げたいと思います。



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テーマ : 犬との生活
ジャンル : ペット

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No title

私も名犬ラッシーと名犬リンチンチンは大好きでした。
ラフコリーもジャーマンシェパードも格好良く、憧れの犬種です。
警察犬のジャッジの死は、本当に残念です。
人間と比べて、犬の寿命は短すぎるように思います。
警察犬として苦労した分、家庭犬として、のんびりと長生きしてもらいたかったです。

No title

涙が止まらず、なかなかコメントできませんでした。
素晴らしいジャッジ君の事、教えて下さり、本当に
有難うございます。
ジャッジ君の犬生は素晴らしいものでしたね。
こんなに尊敬され、愛されて、幸せでした。
本当に有難う、ご苦労様でした、と伝えたいです。
お空に行ったら、ぜひ会いたいです。

Re: No title

>デュークパパさん
デュークパパさんも名犬ラッシーと名犬リンチンチンのファンでしたか。
カリーノパパもラフコリーとジャーマンシェパード大好きです。
警察犬のジャッジが病気になり、手遅れだったことは本当に残念です。
仰るように、警察犬を引退したジャッジには、是非とも家庭犬として長生きしてもらいたかったです。

Re: No title

>勘太―モモのママさん
ジャッジ君は、残念ながら亡くなってしまいましたが、多くの人達に尊敬され、愛され、幸せワンちゃんだったと思います。
そして、ジャッジ君のハンドラ―であり、家族でもあったフランクス警察官は、ジャッジ君以上に苦しんだかもしれませんね。
最後は、苦渋の決断をしなければならなかったわけですが、恐らくジャッジ君は、フランクス警察官のことを理解してくれたものと思います。
今回もカリーノのこととダブりましたが、カリーノは自然な形で苦しむことなく旅立てたことは救いだったように思います。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

●リンクフリーです。貼ったり剥がしたり、ご自由にどうぞ。

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