イギリス国教総本山「カンタベリー大聖堂」

このところ「」の話題が続いたので、今日は、久しぶりに「イギリスの町と建物」を紹介します。

ジェフリー・チョーサーの「カンタベリー物語」の舞台にもなった「カンタベリー大聖堂」については、御存知の方も多いと思います。
このカンタベリー大聖堂があるカンタベリーは、ロンドンの南東、約100㎞の位置にある大変古い町です。

青銅器時代新石器時代の遺跡が発見されており、その時代から人が定住していたと言われています。
ケルト人の首都がこの地にありましたが、その後、ローマ軍によって占領され、この町はラテン語でDurovernum Cantiacorumと呼ばれるようになり、要塞が設けられました。
5世紀中頃には、アングロ・サクソン人が、この地域を制圧し、6世紀の終わり頃からイギリス全体にアングロ・サクソン人の諸王国が建設されました。

カンタベリー大聖堂の外観


カンタベリー大聖堂はカンタベリー市内にある教会で、イギリス国教会の総本山として有名です。
7世紀にカンタベリーのアウグスティヌスがイギリスに布教し、修道院として建設されました。

12世紀にヘンリー2世と対立した大司教トマス・ベケットが殉教したことから、聖地として多くの巡礼者が訪れる場所になりました。
礼拝堂の床に1本のろうそくが立てられていて、その下にベケットは埋葬されています。

現在の建物は、1070年-1180年にロマネスク様式、1379年-1503年にかけてゴシック様式で建設され、世界遺産にも登録されています。
最も古い部分で築1000年、最も新しい部分でも築500年、工事期間が約500年という、日本では考えられないような古い建物です。

カンタベリー大聖堂の内陣
cant内陣

カンタベリー大聖堂の中に入ると、このような荘厳な「内陣」を目にすることができます。
キリスト教の信者でなくても、ここに佇むと、敬虔な気持ちになるから不思議です。

カンタベリー大聖堂の身廊
cant身廊

ここは、カンタベリー大聖堂の中にある「身廊」です。
信者の人達は、ミサの際に、ここに着席します。
天井が大変高く、その空間には誰もが圧倒されます

ここで、ロンドンに住んでいた時に聴いた面白い話を紹介します。

ヨーローッパの教会には、必ず「ドーム状の天井」が見られます。
イギリスの教会の場合、柱が伸びて、そのドーム状の天井で交差する部分に「花形の飾り」をよく見かけます。
しかし、イタリアやフランスの古い教会では、この花形の飾りを殆ど見かけません。
何故だか、解りますか?

理由は、イタリアやフランスの職人は、石を積み上げる際の精度が高く、交差する部分に段差ができないのに対して、イギリスの職人は、イタリアやフランスの職人ほど精度が高くなく、交差部分に段差ができてしまうので、それを花形の飾りで覆ったというのです。
これを聞いたら、誇り高いイギリスの職人さんは、怒ってしまうかもしれませんね

敷地内にある遺跡
cant遺跡

カンタベリー大聖堂の敷地は、カンタベリー市全体の約1/5もあると言われています。
その広大な敷地の中に、このような「遺跡」を見ることもできます。

カンタベリー市内を囲む城壁
cant城壁

外敵から守る為に、カンタベリー市を囲むように、このような「城壁」が建てられました。
古いヨーロッパの都市では、このような城壁を見ることができますが、イギリス国内では、ヨークにある城壁も有名です。

カンタベリー市内を流れる川
cant小川

町の中心を、このようなが流れており、ボートに乗って、市内観光をすることもできます。

カンタベリー市内の街並み
cant街並

カンタベリー市内には、このような古い建物が、今も数多く残っています。
保存の為の苦労は並々ならぬものがあると思いますが、そのお蔭で、我々は「美しい街並み」を目にすることができます。

カンタベリー市内のリバティー
cantリバティー

カンタベリー市内に残る古い建物の一つは、日本でも有名な「リバティー」が店舗として使用しています。
ロンドン市内にある「リバティー」の本店は、大変古い木造のデパートとしても有名ですが、このようなお店でのショッピングは、また一段と楽しいでしょうね

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カンタベリー大聖堂

カンタベリーには行ったことはありませんが、カンタベリー物語は読みました。
今回の記事を読んで、是非、行ってみたくなりした。
よ~し、頑張って旅費を貯めるぞ!

イギリス旅行

次回、イギリスを旅行する時は、カンタベリー大聖堂と以前に紹介のあったリーズ城に、絶対に行きたいと思います。
どちらもロンドンから南にあるので、レンタカーで回れるかもしれませんね。
早速、検討してみます。

Re: カンタベリー大聖堂

> クリスママさん
ここは、イギリス旅行のお薦めの場所の一つです。
是非、頑張って旅行を実現してください。

Re: イギリス旅行

> COCOさん
ロンドンから車で行くと、リーズ城、カンタベリー大聖堂、ドーバー城は、ほぼ同じ方向に位置しています。
慌ただしいパッケージツアーではなく、レンタカーや列車を利用して、2~3日かけてノンビリ見学されると良いと思います。
イギリスの田舎は、きっと心も癒してくれると思います。

カンタベリー大聖堂

数年前にカンタベリー大聖堂を見にいったのですが、パッケージツアーだったので、30分位しか居ることが出来なかったのです。
今度は、もっとゆっくり見学したいな。

今から500年から1000年も前に、このような大聖堂が建設されたという事実が凄いですね!

Re: カンタベリー大聖堂

> アリスさん
確かにパッケイジツアーだと、時間にせかされて、「ただ行ってきた」とか「ただ見てきた」といった具合になりがちですよね。
次に行かれる時は、是非、ゆっくりと見学してきてください。

Re: タイトルなし

> TONTONさん
今から500年前とか1000年前というと、日本は、まだ平家や源氏が争っていた時代や、織田信長と今川義元が争っていた時代ですよね。
そんな時代に、このような大聖堂が建設されていたのですから、本当に凄いと思います。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

●リンクフリーです。貼ったり剥がしたり、ご自由にどうぞ。

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