東北被災地



英国のウィリアム王子が、東北の被災地を訪問されました。

ウィリアム王子にとっては、今回の来日で最も大切なことだったようです。

戦争に反対し、恵まれない人々の救済に人一倍熱心だった母ダイアナさんの遺志を受け継いでおられるのだと思います。

日本人の一人として、ウィリアム王子のお気持ちは、大変嬉しく、かつ有難く思いました。



しかし、正直申して、日本政府の対応には、疑問に感じることがありました。

英国の大手新聞であるテレグラフ紙も「現地で王子が農産物を食べ、子供達と触れ合うことで、福島はメルトダウンから立ち直りつつあるというメッセージを送ることになり、これは原発再稼動を目指す安倍首相にとっては好都合で、被災者達は、安倍首相の原発推進政策に王子が利用されかねないと危惧している」と伝えています。

更にテレグラフ紙は、「今回、ウィリアム王子と安倍首相が訪れたのは、多くの避難者が出た原発周辺の町ではない」とも指摘しています。

確かにそのとおりで、日本政府がウィリアム王子に見せた部分は、被災地の面影が殆ど無い所ばかりだったように思います。

そして、4年経った今も多くの被災者が苦しんでいるというのに、その被災地において、日本政府は豪華な宴を催し、お茶を濁しています。



福島第一原発に近い楢葉町の僧侶は、英国のタイム紙に対して「私だったら、見捨てられて廃墟になった町や、いまだに行場のない避難者が暮らす仮設住宅に王子を連れて行く。私らが直面している現実を理解してもらえるように」と述べたといいます。

ミシェルのお父さんも同感で、戦争にも行ったことがあるウィリアム王子御自身は、恐らく福島第一原発や仮設住宅を御覧になりたかったものと推察します。

英国においても、原発を推進するか廃止するかは大きな問題で、福島第一原発の現状は、ウィリアム王子にとっても大きな関心事であることは間違いありません。



福島第一原発では、現在、6000~7000人もの人が収束作業に従事しています。

しかし、震災後4年経った今も、収束の目途が立っていないのが実情です。

現場で作業する人達は、日々、放射能に被ばくしています。

東電は、安全性の裏付けが無いまま、作業員の被ばく許容値を当初の2.5倍に上げようとしています。

まるで、作業員が「捨石」と思われているかのような扱いで、健康が心配です。

廃炉まで40年(恐らく、もっと長くなりそう)と言われていますが、果たして廃炉まで作業してくれる人材を確保できるのかも大きな問題です。

日本政府は、こんな問題だらけの福島第一原発をウィリアム王子に見せたくなかったことは、容易に察せられます。



ニュースでは「東日本大震災の被災者が暮らす岩手、宮城、福島3県の仮設住宅で、1人暮らしの住民が遺体で見つかった孤独死が112人に上る。みなし仮設などでの事例は含まれず、避難者全体では更に増える可能性が高い」と報じられています。(2014年4月時点)

東北の冬は寒さが厳しいことで知られていますが、仮設住宅の断熱性能が充分であるとは思えません。

働く場を奪われ、経済的にも困っている人が多いのではないでしょうか。



一方で、安倍首相は、立派な自宅も公邸もあるというのに、年末に家族で超豪華なホテルに宿泊し、高級レストランの食事や映画などを満喫されたと聞きます。



首相とは、本来、国民の安全や生活に対して重大な責任を負っており、東北の被災者のことを心から心配する首相であれば、とても自分だけ優雅な暮らしをする気にはなれないと思うのですが・・・。

そう思うのは、庶民の「ひがみ」と言うものでしょうか



★ランキングに参加中です。
↓ポチッと押して下さると嬉しいです♪

スポンサーサイト

テーマ : 政治
ジャンル : 政治・経済

コメントの投稿

非公開コメント

No title

ウィリアム王子の被災地訪問に関して、私も同じような疑問を感じていました。
いかにも問題が無い所ばかりを政府がお膳立てしたという印象が強かったように思います。
こんなことで、世界に対して「日本は大災害から復興しつつある」とアピールしたい政府の思惑にウィリアム王子が利用されてしまうのは許し難いと思います。

No title

自民党が与党に返り咲いて以降の安部総理の言動はとても不思議です。総理の国会での発言や公での談話は通常官僚が草案を作成している筈ですが、昨年の広島でも前年と同じ文言をそのまま提出するなど、あまりに稚拙なものが多いと感じます。東大出の知人が言っておりましたが、昭和20年代生まれまでの世代では東大の中でもエリート中のエリートは、皆官僚を一番の目標とし、実際官僚になられた方が多いそうですが、昭和30年代生まれ以降は、東大出も1番の切れ者達は皆国政に関わるよりも起業したり海外で活躍したりしているそうです。安部総理の言葉が民間人にもお粗末に聞こえてしまうほど、今の霞ヶ関はレベルが低下しているのでしょうか?
それとも連中にとって今は都合が良いのでそのままにしておいて、いずれはハシゴをはずすつもりで、メディアコントロール上での失態もサポートすることなく放任しているのでしょうか?
それとも、本当に安倍総理はいわゆる一党独裁を目指しているのでしょうか?
色々と疑惑の念がわき起こってしまいます。

Re: No title

>MACさん
MACさんが言われるとおりだと思います。
問題を放っておいて、ウィリアム王子の被災地訪問を政治利用する安倍政権のやり方には怒りさえ覚えます。

Re: No title

>kuntaさん
kuntaさんが指摘されておられる内容については、カリーノパパも同じように感じています。
安倍首相が公の場でスラスラと話していることは、自分で考えた内容とは思えませんから、恐らく秘書や官僚が下書きを作っていると思います。
しかし、官僚の質が、昔と比べると低下してきているように思います。
信念がある人が少なくなり、サラリーマン化してきているのではないかと思います。
国会議員でも同じようなことが言え、志がある議員は殆どいないのではないでしょうか。
特に、安倍首相はじめ、自民党は二世議員が多く、親の七光りで議員になれた人が多いことも質の低下に拍車をかけているように思います。
安倍さん程度の人が首相になれるということは、周りの議員も大したことはないのでしょうね。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

●リンクフリーです。貼ったり剥がしたり、ご自由にどうぞ。

カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新記事
最新トラックバック
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
FC2カウンター
人気ブログランキング