中世の宝石箱


ミシェルのお父さんは、13年間のロンドン勤務の間に、世界の色々な都市・町・村を旅行しました。

そして、本当に美しいと感じるのは、都市よりも町や村だったように思います。

日本の場合、東京などの大都市に憧れる人は多いのですが、外国に行くと、美しい町や村に憧れている人が多いことに気づきます。

住民も自分達の町や村に誇りを持っており、都会以上のセンスの良さを感じることも多々あります。

本日は、そんな素晴らしい町の一例を紹介させていただきます。



ロンドン勤務当時、車でフランス、ドイツ、オーストリアを家族旅行したことがありました。

ドイツでは、以前から「是非、行ってみたい」と思っていたロマンチック街道を走りました。

そのロマンチック街道沿いに、「中世の宝石箱」と呼ばれるローテンブルクという町があります。

ローテンブルクとは「赤い城」という意味なのですが、町全体に中世の建物が数多く残っています。

上の写真は、町一番の撮影スポットです。



1618年から1648年まで続いたヨーロッパ全体に及んだ三十年戦争の頃、ローテンブルクも戦費の負担や通過する友軍への便宜供与などを行っていました。

そして、1631年にカトリックのティリー伯ヨハン・セルクラエスが、プロテスタントのルター派であったローテンブルクに40,000人の軍隊の宿営を求めました。

町はこれを拒否し、籠城して守り抜こうとしたのですが、ティリー伯の軍隊はローテンブルクを陥落させました。

ティリー伯から「町を焼き払う」と宣言されたローテンブルクは、困惑しながらもガラスコップに入った3.25リットルの歓迎のワインを供しました。

それを見たティリー伯は、「誰か、これを一気に飲み干す者があれば、町を焼き払うのを中止しよう」と言いました。

そして、市長のヌッシュが一気にコップを空にし、町を救ったと言われています。

町のお祭りである「マイスタートルンク」では、この当時の経緯も語り継がれています。



上の写真の中央のお店は、有名な「ケーテ・ウォルファルト」です。

ケーテ・ウォルファルトは、一年中、クリスマス関連の商品を販売しており、いつも観光客で賑わっています。

お父さんは、このお店で、ローソクを灯すと人形が回転する商品を購入しました。



上の写真は、市庁舎です。

第二次世界大戦の終戦直前の1945年3月31日、ローテンブルクは16機のアメリカ空軍機の爆撃を受け、町の約40%が破壊されました。

爆撃作戦の本来の目標は別の町だったのですが、霧に覆われていた為に攻撃できず、代りの目標として、軍事的意義など無いローテンブルクが攻撃されました。

戦後、破壊された町の多くは、新しく再開発されましたが、ローテンブルクは、古い町並みの復旧という方法を選択しました。

そして、全世界から再建のための寄付が寄せられ、アメリカからも多額の再建資金援助が行われました。



ローテンブルクの周辺には、美しい緑地が広がっており、町自体は、城壁で囲まれています。

そして、城壁内にある建物の多くは、赤褐色の屋根瓦で覆われています。



城壁は、全長3.2㎞ありますが、その1/4がアメリカ軍機の空爆で破壊されました。

そして、町の住民の努力によって、破壊された城壁も見事に復元されました。

復元工事の為にお金を寄付した人達の名前は、城壁の壁に刻まれています。

ヨーロッパの古い町並みは本当に美しいと感じますが、その背景にある長い歴史を知ると、また一段と感慨を覚えます。



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テーマ : ドイツ旅行
ジャンル : 旅行

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No title

本当にお伽の国のように美しい町ですね。
町全体に中世の建物が残っているなんて奇跡です。
戦争で40%も破壊されたのに、古い町並みを復旧させようとした住民の皆さんの決断に感心します。
コンクリートジャングルのような都市は、歩いていても疲れますが、このような町なら、きっと心が癒されるでしょうね。

No title

ロマンチック街道、とっても憧れる処です。父が元気だった頃、
一緒に二度目の海外旅行を計画…最後まで候補地の一つでした。
最終的に、ロンドン、パリ、ローマ(フイレンツェ)のコースに。
出発の約一カ月前に、あのアメリカの同時多発テロが…。
私達親子はそれでも行きたかったのですが、とうとうツアーが
中止になってしまいました。それだけに、パパさんが美しい街を
紹介して下さり、とても嬉しくなりました。父と何度この街道の
話をした事でしょう…。街の歴史を教えて頂き、ますます憧れが
強くなりました。本当に有難うございました。

Re: No title

>アリスさん
中世の建物は、とても美しいと思います。
現代の建物は機能最優先ですから、温かみに欠けているように感じます。
ローテンブルクは、まさに奇跡的とも言える町だと思います。
戦後、古い町並みを復旧させようとした住民の皆さんの決断は、本当に凄いことだと思います。

Re: No title

>勘太―モモのママさん
勘太―モモのママさんには、そんな想い出があったのですね。
アメリカの同時多発テロのあと、多くのツアーがキャンセルとなり、旅行に行けなかった人は多いですね。
お父様と一緒に行けないのは残念ですが、ローテンブルクは素晴らしい町ですから、いつか是非行ってみてください。
プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

●リンクフリーです。貼ったり剥がしたり、ご自由にどうぞ。

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