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心に響く言葉



先日、絵本作家で絵本の挿絵もされる田畑精一さんが、老衰の為に89歳でお亡くなりになりました。

田畑さんは、1931年に大阪市でお生まれになり、14歳の時にお父様を亡くされましたが、アルバイトをしながら京都大学理学部に入学されました。

ミシェルのお父さんも、17歳の時に父親を亡くし、そのショックで人生の目的が解らなくなり、受験勉強にも力が入らなくなってしまったことがありました。

田畑さんは父親を亡くされたにもかかわらず、頑張って京都大学に入られたのですから、ミシェルのお父さんから見ると、本当に偉いなと思います。

せっかく入学した京都大学でしたが、田畑さんは、朝鮮戦争が始まって大学が騒然とするようになると、原子物理に疑問を抱くようになり、人形劇に関心が次第に移っていき、大学を中退して人形劇団プークに参加されたといいます。

そして、人形劇団プークや劇団人形座などで活動の後、児童文学作家の古田足日さんと出会い、子供の本の仕事を始められました。



その田畑さんの語られた言葉の中に、ミシェルのお父さんの心に響いたものがありました。

保育園のことを考える時、僕は丸の内のモダンなビル街のイメージを浮かべることにしています。

とても突飛なようですが、それはこんな訳です。

ある日、僕は丸の内のビルの谷間を歩いていました。

ここ幾年かの内に、この辺りのビルもすっかり新しくなったのですが、ちょうど新築したての大きい銀行の前に立った時、僕は本当に恐しくて、鳥肌が立ってしまいました。

そびえ立つ銀行の建物は、暗く底光りする金属の壁面ですっかり覆われて、圧倒的な威厳をもって僕を拒絶していました。

とても人間が作った人間の建物とは思えませんでした。



一方の保育園の方はこうです。

密集した小さな住宅や団地に隣接して、低いフェンスに囲まれた小さな運動場、数十人の子供達が自由に動き遊ぶには、それは全く不十分な広さです。

建物はもうくたびれていて、穴があいているスリッパを履いて中に入ると、ワッと子供達の歓声、笑い声、叫び声、色んな方を向いてる机、散らばった椅子、紙の切れはし、ボールに積み木、だいぶ汚れたお人形、空カン、空びん、カメやドジョウのいる水槽、芽を出したアイスクリームの容器、ジーパンはいてる先生、ミニスカートの先生、いつもにこやかに笑ってる先生、ちょっと疲れてる先生。

この熱気と混沌に満ち満ちた保育園の姿を、あの丸の内の銀行の姿と重ね合わせた時、本当よりも更に本当の保育園が僕には見えてくるように思えるのです。



建築家であるミシェルのお父さんは、「丸の内の銀行を見て恐怖を感じた」という田畑さんの言葉を見て、思わずハッとしました。

大学から会社に就職した頃のお父さんは、アメリカのモダンで無機質なデザインに憧れていて、そんな建物が数多くあるアメリカにも憧れていました。

会社に入って2~3年目の頃、富山県の仕事で建物のデザインを担当することになったのですが、自分の好みのモダンなデザインを提案し、施主から「これは都会のデザインで、田舎のデザインとしては相応しくない」と言われてしまいました。

若かったお父さんは、それでも「田舎臭いデザインなんかやりたくない」と思い、結局、その仕事は没になってしまいました



アメリカに憧れていたお父さんでしたが、海外赴任先はロンドンでした。

ロンドンに行く前は、ヨーロッパに対してアメリカほどは興味が無かったのですが、実際に行ってみて、年月を経るほど、ロンドン、イギリス、ヨーロッパが好きになっていきました。

ヨーロッパは、都心も田舎も街並みが本当に美しいと感じたのです。

アメリカや東京などを歩いていて、建築家的視点では、確かに美しいデザインの建物は多いのですが、心が安らぐという機会は少なく、むしろ疲れを感じ易いようさえ思えます。

一方で、ヨーロッパを歩いてみると、それが都心であろうと田舎であろうと、とても心が安らぎ、いつまでも歩いていたいと思えます。

そんなこともあって、お父さんは、今ではアメリカよりもヨーロッパの方が好きになってしまいました



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テーマ : ♪人生・生き方♪
ジャンル : ライフ

プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

2018.5.5永眠、享年14歳10ヶ月

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2020.11.08、享年11歳3ヶ月

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

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