オリンピックどころではない?



福島第一原発事故から6年が経ちましたが、いまだに8万名もの人々が不便な避難生活を強いられているといいます。

週刊誌のAERA(アエラ)に最新の福島第一原発を視察した記事が載っていましたので、その抜粋を御紹介します。

溶けた燃料取り出しは困難を極め、汚染水も溜まり続ける。

廃炉作業における石棺化や汚染水の海洋放出など、タブーへの直視が迫られている。

2月上旬の月曜日、日本記者クラブの取材団に参加し、東電福島第一原発の構内に入った。

2号機の原子炉建屋は、炉心溶融は起こしたが、爆発をまぬがれ、事故前の姿をかろうじてとどめていた。

1月末、遠隔操作によるカメラで調査したところ、2号機の原子炉圧力容器の下にある足場で、溶けた核燃料のような黒い塊が確認された。

溶けた燃料は、周辺機器のさまざまな金属などと混じりながら、圧力容器の下に流れ落ち、格納容器の底に落ちていると見られる。

2月9日の調査では、格納容器内のカメラの画像を解析し、最大で毎時650シーベルトという推定放射線量を記録した。

16日には前後に2台のカメラを設置した調査ロボット「サソリ」が格納容器内に投入されたが、堆積物に阻まれ途中で動けなくなった。

この時に毎時210シーベルトという実測値では過去最大となる放射線量を記録した。

1999年に茨城県東海村で起こった臨界事故では、亡くなった2人の推定被曝線量は16~20シーベルトと6~10シーベルトだった。

堆積物近傍では、数千シーベルトに達するとの見方もある。



廃炉作業の進捗について、福島第一原発の内田俊志所長は「これまでは汚染水対策など周辺のことを一生懸命やってきた。山を登り始めたところだが、少し先が見えてきた」と話した。

福島第一原発では、格納容器内にあるデブリの確認や回収という本丸になかなか切り込めない為、外堀を埋める作業に終始せざるを得なかった。

一方で、写真に写っている堆積物や高い放射線量は、燃料由来ではないと見る専門家もいる。

エネルギー総合工学研究所原子力工学センターの内藤正則副センター長は、「堆積物はアルミの保温材や電線の被覆材が高温で溶けて飛散し、それが鉄製の足場にこびりついたのではないか。高い放射線量も付近の配管内にある放射性物質がこびりついている為と考えられる」と話している。

いずれにせよ、直接確認するまでは、堆積物がどんな状態になっているのか、誰にもわからない。

廃炉の方針をめぐって昨夏、議論が巻き起こった。

国の認可法人「原子力損害賠償・廃炉等支援機構」は、作成した「技術戦略プラン」で燃料を取り出さずに覆いで囲う「石棺」に触れた。

この為、自治体や県から「廃炉断念の布石では」などと疑念や反発の声が上がり、内堀福島県知事が経済産業大臣に対して「到底容認できるものではない」と抗議する事態に至った。



石棺は、1986年の旧ソ連チェルノブイリ原発事故で取られた対応だ。

とりあえずの応急措置として、爆発でぼろぼろに壊れた原子炉建屋を突貫工事でコンクリートで覆った。

チェルノブイリ原発では、老朽化から、この石棺が倒壊する恐れも出てきた。

日本と欧米による国際基金が作られ、石棺を覆う新たなシェルター建設が進んだ。

今後、廃炉作業を進める方針だが、具体的な計画があるわけではない。

同原発の担当者は、13年の筆者の取材に対して「100年かかる可能性もある」と話した。

原発の推進、反対の立場を問わず聞こえてくるのは、「堆積物は、確認できても取り出すのは難しいのではないか」との見方だ。

東電は廃炉期間を30~40年とするスケジュールを掲げるが、さらに長期化する恐れは十分ある。



福島第一原発の敷地内はもはやタンクだらけで、何か別の化学工場の中にいるような気分になる。

それというのも、日々、タンクに入れる汚染水の発生が絶えない為だ。

流入する地下水を抑制するために、1~4号機の建屋を氷の壁で覆う凍土壁の設置、建屋地下から水をくみ上げるなどの対策を進めているが、いまだに汚染水が増え続けている。

既に約96万トンの汚染水タンクが敷地内にたまり、その数は1千基に。

3階建て相当のタンクが数日でいっぱいになる勢いだ。

汚染水の海への流出も完全に防げているわけではない。

AERAの記事は以上ですが、昨年11月に国が公表した福島第一原発の事故処理費用も、国民にとって大きな問題です。

経産省は、廃炉費用が2兆円から8.2兆円に膨らむなどの理由で、当初11兆円だった総費用を22.6兆円へと上方修正しました。

一方で、東京五輪の次の2024年夏季大会に立候補していたハンガリーのブダペストが招致断念を発表したというニュースが伝わってきました。

ブダペストが断念したことで、残る候補地はパリとロサンゼルスの2都市だけになってしまいました。

2024年大会にはドイツのハンブルクやイタリアのローマも立候補を予定していましたが、ハンブルクは住民投票で反対が過半数を占めた為に断念し、ローマはビルジニア・ラッジさんが「招致反対」を訴えて市長に当選し、立候補を取り下げました。

いずれも巨額の開催費用への懸念がネックとなりました。

近年の五輪はひたすら肥大化への道を突き進み、経費も雪だるま式に膨れ上がっています。

東京オリンピックの開催経費は1兆8千億円と見積もられていますが、誰がそれだけの経費を負担するのか、いまだに東京都と組織委員会、政府の結論は出ていません。

「国民の安全が何よりも優先する」ということを考えれば、今の日本はオリンピックどころではなく、まず福島第一原発の収束を優先すべきように思えます。


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プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
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