スタンダード
ドッグショーの当日は、会場を探すのに時間がかかってしまい、ミシェルの審査を見逃してしまいました。
この写真は、コリー仲間のKさんから頂いたものです。
Kさんが「ミシェルは、とても綺麗に走っていたよ」と教えて下さいましたが、写真でも、その様子が判ります。
ミシェルは、若い時に神奈川インターナショナル・ドッグショーでメジャーカードをゲットしましたが、その後、身体の幅がなかなか出なくて、3年半ほどドッグショーを休んでいました。
カリーノが、殆どのタイトルを獲得していたこともあって、その間、お父さんは「ミシェルは、チャンピョンを目指さなくてもいいか」と思ったこともありました。
しかし、ミシェルは、ヘネシーとスプラッシュという名犬の両親から生まれた子で、素晴らしい資質を持ったコリーであることは判っていました。
ミシェルは、お父さんの子供であると同時に、日本のコリー界発展の為に尽力されているシュガーさん(ブリーダー)の大切な秘蔵っ子でもあるのです。
お父さんのことを信頼して大切なミシェルを譲って下さった訳ですから、お父さんの気持ちだけで、優秀なミシェルの資質を埋もれさせてしまうのは、誠に申し訳ないことです。
そのような気持ちもあって、昨年の秋から、再び、ミシェルをドッグショーに出陳させることにしました。
ミシェルは5歳になり、身体が充実してきたこともあって、短期間に連続してカードをゲットすることができました。
そして、今回のドッグショーで、ついにJKCチャンピョンを完成することができたのです。
お父さんとしては、嬉しいという気持ちと同時に、「ミシェルの資質を埋もれさせることなく開花させてあげれた」というホッとした気持ちでもあります。
今回、ミシェルが実力を発揮できたのは、第一に、ハンドラ―のシュガーさんのお蔭だと思います。
それと同時に、お父さんは「カリーノが応援してくれたお蔭でもある」と思っています。
カリーノが亡くなった朝、カリーノとミシェルは見つめ合い、カリーノがミシェルに何かを伝えていました。
お父さんには、カリーノがミシェルに「これからは、あなたが家長として頑張るのよ。お父さんとお母さんのことをお願いね」と言っていたように思えます。
そして、ミシェルは、今回のドッグショーにおいても、カリーノの言いつけを守ってくれたように思います。
スタンダード(基準)は、長い年月をかけて、ブリーダーの手により、犬種それぞれの特徴・体形・性格・被毛・毛色など、その犬種の理想像が形作られたものと言われています。
ブリーダーは、このスタンダードを基本に考え、より理想の犬に自分の犬を近づける為に惜しみなく時間と労力をかけ、情熱を燃やしながら繁殖を行っています。
ドッグショーでは、その繁殖の成果を評価してもらい、犬質の向上を目指している訳です。
上の写真は、ミシェルの実父であるヘネシーです。
ヘネシーは、アメリカのコリー界のトップブリーダーの犬舎で生まれ、アメリカ・チャンピョンとJKCチャンピョンのタイトルを有しています。
2008年には、全米ランキングでラフコリー・トップサイアーの称号を獲得し、米国誌「DOGS IN REVIEW」に掲載されました。
38頭ものアメリカ・チャンピオンの父犬で、ROM(レジスター・オブ・メリット)の称号も有しています。
アメリカの「CCA National Specialty Show」では、2005年に種牡クラスNo.1に選出され、2008年にはアワードを獲得した名犬です。
そんなヘネシーも、昨年12月、カリーノの少し前に亡くなりました。
ヘネシーは、きっとカリーノと一緒に、息子のミシェルを応援してくれたに違いありません。
上の写真は、ミシェルの実母であるスプラッシュです。
スプラッシュもアメリカのコリー界のトップブリーダーの犬舎で生まれ、アメリカ・チャンピョンのタイトルを有しています。
そして、スプラッシュも数多くのアメリカ・チャンピョン母犬で、ROM(レジスター・オブ・メリット)の称号も有しています。
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