fc2ブログ

サグラダ・ファミリア


サグラダ・ファミリアの外観

2010年11月7日、スペインのサグラダ・ファミリアで、ローマ法王が出席した献堂式が行われました。

工事は今後も続きますが、教会は正式な祈りの場となったのです。

この大イベントに合わせて、教会の内部がほぼ完成し、華やかな空間が世界に広く報道されました。


漫画家の井上雄彦氏がiPadで描いたアントニオ・ガウディ

サグラダ・ファミリアの建設が始まったのは、今から約130年も前の1882年。

翌年、初代建築家が辞任し、設計を引き継いだのがアントニオ・ガウディでした。


サグラダ・ファミリアの専任彫刻家の外尾悦郎氏

そのサグラダ・ファミリアで、専任彫刻家として働いている日本人がいます。

1978年からサグラダ・ファミリアの彫刻を担当している外尾悦郎氏です。

かって「違いがわかるコーヒー」というキャッチフレーズのテレビCMにも登場されていたので、覚えておられる方もいるかもしれませんね。

本日は、外尾氏が語るサグラダ・ファミリアを御紹介いたします。


サグラダ・ファミリアの外観

現在は、200人を超える体制で建設を行なっています。

建設資金は、寄付金と見学料です。

ガウディが世界的に興味を持たれるようになったのは、生誕150周年の2002年あたりからです。

それまでは、夏休みだけ旅行者が来るぐらいでしたが、今では一年を通して世界中から人が来ます。

1978年当時は建設が遅々として進まない状況でしたが、今は資金も潤沢になり、建設スピードが大きく上がって来ました。


身廊の2階合唱隊席から見た側壁

1978年当時は、ガウディの理論がよく分からず造っていたので、建設が遅々として進まない状況でした。

建築家に「彫刻を設置する部分の図面を出してくれ」と言っても、何カ月たっても出てこないのです。

建築家同士で議論はしているのですが、寸法を決められないという状況が続いていました。

1980年代に外尾氏が、スペイン内戦の時に焼かれてしまった「ロザリオの間」という空間を修復しました。

その柱を彫っている時に、「ガウディは寸法をモジュールで非常に単純に造っていたのだ」ということに気付きました。

例えば、1歩を75cmとして、10歩分の7.5mが柱の距離、柱の高さはその2倍の15m、大窓までの高さは3倍の22.5m。そういう寸法が全部分かったのです。

同時期に建築家もそれに気付き、それから建設スピードが上がりました。


身廊の見上げ

現代の合理的な工法をどんどん取り入れたり、スピードアップしたりと、社会状況に対応することによって形が変わってきますが、それは外尾氏にとっては迎合であり、少し残念に思っています。

昔は何カ月も待っていた図面が、今はコンピューターに入力すれば数分で出てきます。

建築家の仕事ぶりは全く様変わりして、もう本当に現代の建築家事務所になっています。

若い建築家たちは、自分の与えられた部分だけの図面をコンピューターで書いています。

しかし、総合的にものを見る人が殆どいません。

専門職にどんどん分かれていくことによって、ガウディが求めた聖堂が出来上がるのかという点に、外尾氏は疑問を感じています。


外壁の一部

「サグラダ・ファミリアはいつ完成するのか」というのは、子供でも聞いてくる質問ですが、外尾氏の答えは「あなた自身が完成した時が、聖堂の完成だ」とのことです。

聖堂は人間をつくるための道具なのです。道具は使わなければ意味がない。

使い続けて磨り減り、泥だらけ、傷だらけなのが良い道具です。

その為に造り続ける建造物。それがサグラダ・ファミリアの本来の意味だと思います。

今の日本の病院は、清潔で機能的だといいますが、患者が直るための建物であるはずが、病人を造る為のような建物が多い。

オフィスビルも同様で、皆んながオフィスに行く前から疲れていて、何故、「明日早く行こう」と労働者が思えるオフィスを造れないのかと思います。

人間の未来という道は、もしかしたら今の方向ではないのではないか。サグラダ・ファミリアは、そういうことを教えてくれる建築だと思います。



★ランキングに参加中です。
↓ポチッと押して下さると嬉しいです♪


★ランキングに参加中です。
↓ポチッと押して下さると嬉しいです♪
人気ブログランキングへ 

スポンサーサイト



テーマ : スペイン
ジャンル : 海外情報

プロフィール

カリーノパパ

Author:カリーノパパ
●シェリー(シェルティー母):
 とっても優しい理想的な家庭犬
 アンジェの母親です

2016.4.18永眠、享年15歳11ヶ月

●アンジェ(シェルティー娘):
 ボール遊びと食事が大好きです
 我が家で生まれました

2018.5.5永眠、享年14歳10ヶ月

●カリーノ(ラフコリーの女の子):
 ショードッグ
  【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 FCIインター・チャンピョン 
 【主な賞歴】
 2009年アジアインターBOB
 2010年ジャパンインターBOB
 2010年近畿インターBOB
 2010年東北インターBOB 
 2010年ペディグリーアワード
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2014.12.9永眠、享年8歳5ヶ月

●ミシェル(ラフコリーの男の子):
 陽気で優しく、人が大好きです
 ショードッグ
 【主なタイトル】
 JKCチャンピョン
 【主な賞歴】
 2011年神奈川インターWD
 2014年熱海愛犬クラブ展WD
 2014年山梨東ドッグコ展WD
 2015年沼津愛犬クラブ展WD
 【資格】
 JKC訓練資格CDⅠ

2020.11.08、享年11歳3ヶ月

●カリーノパパ(人間):
 ミシェル達のお父さん
 本職は建築家(一級建築士)
 犬、スキー、ゴルフ、車、絵画が大好き
 1974年から大手建設会社の設計部にて勤務
 1986年に海外部門に異動し、14年間海外勤務
 内13年間をロンドンにて勤務
 2012年に大手建設会社を定年退職
 同年5月から河口湖でスローライフ開始

●訪問ありがとうございます。
4頭の犬と一緒に暮らしながら、日々感じたことを綴っています。
ミシェルとミシェルのお父さんであるカリーノパパが、記事やコメントを書いています。

●コメントは、ありがたく拝見し、返信させていただきます。

カレンダー
10 | 2011/11 | 12
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -
最新記事
最新トラックバック
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
FC2カウンター
人気ブログランキング
ランキングに参加中。 ポチッと押して下さると嬉しいです♪